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カテゴリ:生活・家族・メール
息子の母は、とても心配症で用意周到。息子の受験する高校についてもインターネットから様々な情報を得て、息子の中学校の内申点だと非常に難しいと分析していた。
母の出来ることは、だいたいやっている。 大好きなお酒も去年のGWから絶ち、神頼みもそこそこ行っていたようだ。 トドメは、入試前日、賢人だったじいちゃんの写真でお守りを作って息子に持たせた。 神を信じない息子もこのお守りは、黙って受け取ったようだ。 じいちゃんの偉大さは、息子も感じているのだろう。 入試当日、昼飯はおにぎりでいいと言う息子が、珍しく普通の弁当にして欲しいと言った。 母は、いつも弁当箱が荷物になるからおにぎりがいいと言うのにと不思議がっていた。 おかずを用意する分、早起きして弁当を作って息子に持たせて家から送り出した後で、今は何の問題を解いているのだろうと台所で食器を洗いながら、ふと、箸立てを見ると、そこには、息子の箸があるではないか。 ヤバイ! 昼飯で箸が無かったら動揺して午後からの試験に影響が出ると思った母は、受験番号を書いた封筒に割り箸を3つ(他にも箸が無い子供がいた場合用)入れて、受験する高校に行き、守衛の人に午前の試験の後、昼食の前に渡すように依頼した。 午前の試験が終わると、息子の受験番号よりも二つ若い同じ中学校の同級生が試験管呼ばれた。 息子達は、不思議がってその同級生を周りから見てると、封筒の番号と違ってため今度は息子自身が呼ばれ、封筒が渡された。 中から出てきたのは、 割り箸が3本!? なんで割り箸? それも1本でなくて3本も? 入試で緊張した頭の中は、いきなりの展開に緊張の糸が切れて、爆笑に変わったらしい。 とにかく箸が入った封筒は無事に息子の手に届いたようだ。 ぶつくさ文句を言いながらも昼飯に間に合ったので、その割り箸を持って昼飯の弁当を開けると、そこには、なぜか箸箱が入っている。そうか、箸を入れ忘れたのか。 しかし、その箸箱の中にはちゃんと箸が入っている。 なんで箸が入っているのにわざわざ割り箸をそれも3本も入試の会場に持って来たのだろうか??? 息子と同級生は、再度慌てんぼうのオカンがやってくれたと、完全に緊張感は崩壊。 結局、渡された封筒の割り箸は、笑い物になって使われずに家に帰って来た。 入試が終わって家に帰って来た弁当箱の箸を見ると、その箸は、母がお守りとして渡したじいちゃんの使ってた箸だった。 息子を心配してじいちゃんも入試について行ってたのだろうと我が家の中では話してる。 じいちゃんの賢人さは、こんなところでも証明されてしまった。 その割り箸によって緊張がほぐれたのが良かったのか、息子と同級生は、全員合格した。 通ってた学習塾の判断では合格は無理だろうと思ったと合格の報告に行った時に言われた息子と同級生。 母ちゃんの持って行った割り箸に感謝しろよ。 入学説明会では、同級生の母親からあの割り箸で息子は入試の緊張がほぐれたと言ってましたと感謝のお礼まで言われて、母親は、恥ずかしくて耳の後ろまで赤くなったと話してくれた。 後になって笑い話に出来る内容だったので書き留めておくことにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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