果報は寝て待て、白雪姫になりたい女
連休の帰省も終わり、友達との楽しい旅行も終わり、ルビーの指輪にちょっと呼ばれてしまい、そのあとは梅雨と一緒にカードの請求が来た。う~ん・・・いつもだったら「ボーナス払いで!」とにこやかにやり過ごせるのに、失業中のこの身にはもはや「ボーナス」は遠い響き。これはいかんと6月に入って真剣に職探しを始めた。で、良い条件のところを見つけて面接までこぎつけたのだが、すごい倍率と周りの「何がなんでも私を採って」パワーに一歩引いてしまった私は、言われた日までに連絡もなかったのでやっぱりだめだったかとあきらめ、心を切り替えて別のところに履歴書を出した。さらにそっちの方が条件が良かったのと、採用の連絡が遅かったのが運命の別れ道。真面目な性格と悪魔のささやく声も災いして後者にかける決心をした私はせっかく採用されたにもかかわらず、前者をお断りしてしまった、このご時世に。が、あえなく不採用・・・そんなに悩まず、夫が言うように二兎を追っておけば良かった。母が言うように採用が決まったら『嘘も方便』を使えば良かった。欲を出さなければ良かった。後悔しないと決めたのに、決めたのにやっぱり落込む・・・だってバーゲンも行けやしない、友達と飲みにも行けやしない。うん? とにかく収入のないつらさを身を持って知ったってことよ。で、この状態、いつまで続くのかなあと思うと暗~くなるばかり。そんな私に甥が動物の森のカードを持ってきて聞いた。「おばちゃん、この好きなことばに書いてあるこれってことわざ? どういう意味?」カードに書いてあったのは 「果報は寝て待て」 な、なんというタイミング!そっか、そうよね、暑いしねぇ、お盆も来るしねぇ、と思いつつやっぱり落ち着かない。ああ、私も果報が来るまで白雪姫のようにずっと眠っていたいわよ。