読書感想文の課題図書2010
私が小学生だったころ母は夏休みの課題図書を買ってくれませんでした。ピカピカひかるその表紙とエンブレムのようなシールのついたハードカバーの本は母にとっては"不要な出費"だったのでしょう。兄や姉が読んだ本があるでしょう、とか図書室で借りてきなさい、といつも言っていました。校区内に自宅を開放している"文庫"が一軒ありしばらく通ったこともありました。自転車で校区外の図書館に行ったことも何度かありますがどこに何の本が並んでいるのか判らずおずおずと不本意な選択の本を借りてきたことも覚えています。私が学校に行っている間に母は時々図書館に通っていたようでした。母が自分用に借りてきた本の返却のついでに私が借りた本は返却してくれましたが私が読みそうな本を借りてきて欲しい、と頼んでも自分で選びなさい、の一点張りでした。未だに何故なのかよく解りません。。。 そんなこんなで片寄った読書体験しかありません。姉や兄だって課題図書を買ってもらっていた訳ではないようです。自宅の本棚から読書感想文を書けそうな本を選ぶためにはまず2-3冊読んでみなければなりませんでした。"あとがき"が感想文を書くために大きな助けになる、と自分なりの方法を編み出していましたがどんなに一生懸命書いても読書感想文で表彰されたりメダルをもらうことは出来ませんでした。同級生が250人くらいいるわけですから表彰状は無理でしょう、でもクラスの1/3くらいの子がもらうメダルがもらえないのには納得できませんでした。そして それが課題図書の読書感想文を書いた子どもへのご褒美だと気づく頃には私は思春期に入っていたのでしょうか。 息子の昆太郎は小学5年生読書感想文が宿題に出た小2以降 毎年課題図書の中から本を選ばせて来ました。私自身が子ども時代の埋め合わせをしたかったとよく解っています。息子が読みたい本ではないかも、とも。私のおせっかいが原因で昆太郎はあまり読書しないのかも、と考えたりして。。。そろそろ別の視点で選んだ本を提示して読書感想文用の本を選ばせてみようかな。(まだおせっかいは続く?)もしかしたら放っておいてもいいのかも。でもちょっと魅力的な今年の課題図書。。。↓2010年 高学年の課題図書↓ すみ鬼にげた 岩城範枝・作 松村公嗣・絵福音館書店 定価:1,575円 建具職人の千太郎 岩崎京子・作 田代三善・絵くもん出版 定価:1,365円 リキシャ・ガール ミタリ・パーキンス・作 ジェイミー・ホーガン・絵 永瀬比奈・訳鈴木出版 定価:1,470円 海は生きている 富山和子・著講談社 定価:1,470円 小学生 全学年の課題図書はコチラ