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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:映画
『パンズ・ラビリンス』
■ジャンル:SF/ファンタジー ■製作年 :2006年 ■製作国 :メキシコ/スペインアメリカ ■配給 :CKエンタテインメント【Cubical】 ■上映時間 : 119分 ■監督・製作・脚本 : ギレルモ・デル・トロ ■出演 :イバナ・バケロ/ セルジ・ロペス/ マリベル・ベルドゥ ~あらすじ~ 1944年、内戦終決後のスペイン。父を亡くした少女オフェリアは、身重の母と共にゲリラが潜む山奥で母が再婚したフランス軍のビダル大尉と共に暮らし始める。冷酷な義父にどうしても馴染めないでいた彼女の前に妖精が現れ、森の中の迷宮へと導く。そこではパン(牧神)が王女の帰還を待っていた。オフェリアこそが王女というパンから魔法の王国に戻るために3つの試練を与えられるのだった。 ****************************************** ファンタジーなんですが、結構ブラックな大人のファンタジーです。 環境の変化。厳しく怖い義父。身重の母は義父への機嫌取りと自分のことでいっぱいで気にかけてくれない。そんな状況の中、妖精が現れます。妖精を追いかけていくと「お待ちしてました王女」とパンに言われるのです。王女とは、魔法の国の王女のこと。 昔、王女が現世へ行ってからずっとパンは帰還を待っていた。 3つの試練を言い渡され、クリアできたら晴れて王女として魔法の国に帰れると教えられたフェオリアは試練を乗り越えようとします。 ここから「夢のようなファンタジーの世界」と「厳しい現実の世界」のはざまを行き交うオフィリア。試練を達成して家に戻ると服が汚れた!と叱られたり、母のベッドの下に安産のお守りで「泣く木」を置いたのがみつかりまた叱られたりと現実は上手くいきません。。 さあ、果たして彼女は本当に王女の生まれ変わりなのか 試練を達成して魔法の国へ帰還できるのか と、この辺りが見どころでしょうか。 あとは、やはり妖精のリアルさとファンタジーの世界が楽しめると思います ***************************************** 〈総評〉★★★★☆(4つ半) この映画のブラックなところとは・・・ 実際、本当にオフィリアが見ている世界は果たして本物なのかって部分です。 厳しい現実に耐えかねて、幻想を見ているのかもしれません。 どちらが正しいのかは、観賞者それぞれ違うでしょう。 ここをどう思って見るのかで。ラストの感じ方は大きく変わってきます。 どちらともあれ、戦争が与える影響は大きいと感じざるを得ない作品です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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