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アンジョンヨン

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2006.03.31
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私が韓国に来た1999年ころは、岩井俊二監督が旬で『ラブレター』『4月物語』と、続けて上映され、好評を博した。

岩井監督を語る学生の熱っぽい姿から、私もこの監督の作品に接近したことを覚えている。

最近では、岩井監督の『undu』『スワロウテイル』『PiCNiC』『リリーシュシュのすべて』なども、レンタルビデオ屋に出て、監督の映像世界をほぼ網羅された。昨年は最新作の『花とアリス』も上映されている。

日本では『スワロウテイル』をベスト作品にあげる人もいるが、韓国では『ラブレター』のようなどこか懐かしくてメロドラマ的な作品の方が好まれる。

昨年くらいから、岩井監督に代わって、じわじわと韓国の若者たちの心をつかみつつあるのが、犬童監督の作品である。昨年こちらで上映された『ジョゼと虎と魚たち』が再上映されたり、今年に入って上映されたらしい『メゾン・ド・ヒミコ』も高く評価されているようだ。

『ジョゼ』はレンタルDVDで、『メゾン』は友人に借りて観ることにした。何というんだろう。犬童監督は『メゾン』に関するインタビューで、「壁を超える」と言っていたが、これは『ジョゼ』にもいえることで、マイノリティーの世界へ足を踏み入れることへの違和と快感を、自己主張を抑えながら表現しているように感じた。

女学生は、『メゾン』のオダギリジョーがいいと言う。『王の男』のイジュンギといい、最近は美男系がゲイ(っぽい)役をやって、逆に女性から人気を得ている現象が見られるが、これはどういうことだろう?むしろ、ゲイの役は人気を落とすリスクが高いはずなのに。ゲイの世界が韓国でも受け入れられ始めているということだろうか。いや、そんなはずは無いと思うが、、、

大学の「映像日本語」の授業でも、『ジョゼ』の一部を使わせていただいた。主人公がバイトしている雀荘の場面と、主人公が足の悪い女の子の家ではじめて食事をする場面、そして、主人公が弟に故郷の母からの届け物をわけてもらうシーンなど。

『メゾン』はどこを使うか?さあ、考えものだ。





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最終更新日  2006.03.31 13:15:34
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