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2006.07.23
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「男」だから、とか、「女」だから、というのは、今の時代はやらないが、歴史的にも嫁ぎ先にとけこんでいくことを強いられてきた女性は、異なる環境にうまく適応することにおいて、男性より優れた資質を持っているかもしれない。

敗戦直後、アメリカ軍人とともに海を渡った、いわば「戦争花嫁」と呼ばれた方々も思い浮かぶし、逆に海外から、特に東南アジアや中国から結婚を契機に日本にいらっしゃった女性たちも思い浮かぶ。

逆に、こちらで韓国の男性と結婚して、苦労を重ねながら社会や地域で活躍する日本人や在日出身の女性もあちこちにいらっしゃる。

とはいえ、男女に関係なく、今いる場所で、自分らしく信頼を得れば、地域や職場で愛される存在になれるはずだ。

数少ないそんな方々は、日本人だけで集まっては、韓国の不満ばかり言って慰め合っている人たちとは、きっと違うだろう。

彼女(彼ら)には、愚痴はなく、感謝がある。

以下は、先日読んだ、新聞の記事。

************************

農村の婦女会長に選ばれた日本人女性

 国際結婚し、韓国に住んでいる日本人女性が今回、農村の婦女会長に選ばれ話題となっている。この女性は全羅南道海南郡玉泉面のフクチョン村に住む染谷柔子さん(38)。

 フクチョン村は韓半島(朝鮮半島)の「さいはて」の平野に位置する。11年前(1995年)にイム・ギョンジンさん(38)と結婚して、この村に移り住んだ柔子さんは、現在姑と義理の弟、子ども3人の家族7人の面倒をみている。また夫、義理の弟と共に3万坪の畑での稲作にも励んでいる。

 村民たちは今年初め、そんな柔子さんのまじめな暮らしぶりとたくましい生活力、快活な性格、村民の皆と仲良くできる人間関係などを評価し、全員一致で柔子さんを婦女会長に選出した。

 「アジプ(全羅道方言で「おばさん」の意)、忙しくても今日の村会議には必ず出てきてくださいよ~」。完ぺきな全羅道なまりを使いこなす彼女は、いまや誰がなんと言おうと完全な「韓国の嫁」だ。

 ここ最近、韓国の農村に嫁ぐ外国人女性の数がますます増えているとはいえ、柔子さんのように村の「重役」を担う例はまれだ。

 柔子さんは「最初は韓国の文化もよくわからない人間が果たして役に立てるのだろうかととても迷ったが、村人の皆さんの助けにより特に困ったことはない」とし、「ひとり暮らしの老人をはじめ、村人のためにすべきことは多く、やりがいを感じる」と話した。

 婦女会長を引き受けた当時は各種の書類に記入しなければならない村人の名前がわからなくて苦労したが、今やほとんど全部覚えるほど慣れてきた。

 結婚当時はほとんどできなかった韓国語も、11年過ぎた今では、普通の韓国人とさほどかわりがないくらいにまでに上達した。夫のイムさんは「農作業はもちろん、韓国料理の腕前も韓国人の主婦に決してひけを取らない」と話した。

 柔子さんはこれも「直接ハングルを教えてくれ、心を込めて支えてくれた夫、それから村の用事に毎回連れ出して『韓国の嫁』としての作法を一つ一つ教えてくれた義母のおかげ」とし、「村の人々のお役に立てるよう、精いっぱいがんばりたい」と話した。

光州=金性鉉(キム・ソンヒョン)記者

7月19日『朝鮮日報』日本語版サイトより転載





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最終更新日  2006.07.26 12:18:35
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