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カテゴリ:韓国で見た映画・ドラマ・読書
ソウルの芸術殿堂で「オルセー美術館展」が行われている。
妻と雨の中、行くことにした。 天気のいい休日は、人が多そうだったので、雨の平日を狙っていたのだ。 良才(ヤンジェ)駅周辺で、ザーザー降りになり、結婚式場で雨宿りをしたりと、楽しみながら到着。 予想通り、すいていた。 19世紀後半の印象派の絵が中心―マネの『笛を吹く少年』など肖像画、セザンヌの静物画、ゴッホの風景画・晩年の自室、アンリ・ルソーの大きな女のいる風景、ゴーギャンのタヒチの女・黄色いキリストのいる自画像、ミレーの『晩鐘』、ピサロ、ドガ、ロートレックの作品など、十分に楽しめた。 今回展示された絵が生み出された19世紀後半から20世紀初めにかけては、フランスの絵画界においては、既成の絵画の様式に囚われない印象派の誕生と多様な個性の発展の歴史だったと言える。 もっとも、ゴッホのように、生前不遇であった人は、現在のようなもてはやされ方を想像だにしえなかったかもしれない。 それから、100年―私たちの世代の生きている20世紀後半から21世紀初めはどんな時代なんだろう。生きている当事者からすれば、あまりに近すぎて、わかりにくい。何かをつくろうという意志あるもの、無自覚ながらもゴッホのようにがむしゃらに表現し続けるものたちによって、今日も輪郭や色彩が時代というキャンバスに塗りこめられていることだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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