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カテゴリ:韓国で見た映画・ドラマ・読書
日本では今年の12月封切りになると聞いた『レディ・チャタレイ』を観てきた。
お気に入りの映画館シネ・キューブで、妻と二人で。 『レディ・チャタレイ』といえば、D.H.ロレンスの小説に伊藤整の訳で『チャタレイ夫人の恋人』と題して出版され、問題になった作品だ。1950年代初め、「わいせつな描写」が裁判沙汰になり、翻訳した伊藤整と出版社社長がわいせつ物頒布罪に問われた。「わいせつ」と「表現の自由」をめぐって、議論になった。 さて、今回の映画、舞台となる田舎の風景描写が本当に素晴らしかった。この映画の主人公は、広大で懐の深い山中の生態、つまり、自然であったのかもしれない。照りつける太陽、緑まぶしき草木の香り、風、特に主人公チャタレイが度々口にする清水、リス、小鳥、鶏、鷲、さらに、緑の山中に浮かぶ城などなど、 チャタレイ夫人はその地で「~卿」と呼ばれる高位の夫と物質的には何の不自由もない生活に次第に倦んでいき、山中に暮らす男と密会を重ねていくが、、、 女優の演技も真実の愛に目覚めるにつれて輝きを増していき、それにもかかわらず、一定の品位を保っていたようで、さすが、セザール賞を受賞しただけある。 ちょっとしたエピソードだが、日本ではぼかしを入れられるような男女のあそこ(特に男の方)の映像があからさまに表れて、場内から「エッ」と小さな声があがった。 芸術作品と見なされたからか?確かに「わいせつ」な感じではなく、自然に出ていたが、、、 観客はほとんど女性で、おば様方がおおかったようだ。 *** 映画の後、同じ建物内にある国際交流基金ソウルセンターで会員登録をし、ビデオ4本(『真空地帯』『肉体の門』『ビジネス日本語(1)(2)』)と本2冊(『韓国の近現代文学』『鏡としての韓国現代文学』)を借りた。 *** それから、映画館の前にあるソウル歴史博物館で『中国の宝物展』をやっていたので、せっかくだから観ることに。 夏休みのせいか、子どもたちが異常に多かった。 紀元前から隋・唐の時代くらいまでが主だったか?、デザインのユニークな衣服、装飾品、多様な壁画、陶磁器、シルクロードを渡っていった文物、仏典や仏像、豪華な棺など、中国でも一度にまとめて見られない内容だと、中国人の妻も言っていた。私は壁画に描かれた楽器を奏で、踊り、歌う様子が、特によかった。 *** そのまま歩いて、インサドンへ。 エアコンで身体が冷えたという妻は安いTシャツとちょっとおしゃれな帽子を買った。 サンゲタン(参鶏湯)を久しぶりに食べた。 スターバックスの文字がハングルで書かれたスターバックス・インサドン店をカメラで撮っておいた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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