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韓国 愛の劇場

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アンジョンヨン

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2008.02.05
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今日はもう7日なんだけど、『幸せなエマ、幸せな豚、そして、男(英題:Emma's Bliss、原題(独題):Emmas Gluck)』を観た日に書き込ませてもらおう。

実は、今日7日は旧正月(名節とも言う)で、私の住むソウル近郊の新興住宅地はもぬけのカラとなる。

近所の繁華街もガラガラである。

昨日、今日と働く人は不届きものとして罰せられるのである(なーんてね)。

そう、とにかく、名節には仕事を休み、家族と楽しく過ごすという暗黙の約束のような雰囲気がある。(女性は夫の実家に行き、家族の食事を作ったりで大変だったりするそうだけど、、、)

名節のありがたいお力に感謝しつつ、最近観た映画について、書いておきたいものだけ書いとこう。

昨年12月24日、『戦場のアリア』を観た。

第一次世界大戦中、フランス北部で、フランス・スコットランド連合軍とドイツ軍が向かい合っていた。

愛する兄を亡くした弟の悲しみが胸にせまる。

こう着状態の前線、徴兵されたドイツ軍のテノール歌手が、クリスマスだからと、聖歌を夜空に響かせた。

敵陣から聞こえてくる歌声・・・

それに合わせて、スコットランド兵がバグパイプで伴奏した。

「クラスマスだから」ということで、共に祝い合ううちに、互いを家族を持つ人間として見始め、休戦状態になる。

しかし・・・

**************************

1月には『サラエボの花(グルバヴィッツァ)』を観た。

旧ユーゴの崩壊過程に起きたボスニア紛争(1992~95)。

サラエボ包囲戦は熾烈を極め、戦争の狂気は「民族浄化」という名の下、敵側の女性たちに襲い掛かる。

集団レイプをし、一定期間強制収用し、出産をせざるを得ない状況に追い込んだという。

主人公のエスマはその記憶をひた隠し、そのときに生まれた娘を愛し、育てる。

「生まれたこの子が美しかったから、、、」

同じ傷を受けた女性たちとセラピーを受ける中で、エスマは涙ながらに胸の内を語る。

慰安婦、ナヌムの家の方々、旧日本軍のやったこと、また、レイプの後遺症に苦しむ女性のことなどに記憶は連鎖していく。

決して無関心のつもりじゃなかったけれど、あまりに知らなかったと感じる。

32歳の女性監督、ヤスミラ・ジュバニッチ氏は、「映画を作る決意をする前から、何らかの形で女性たちを襲った悲劇に反応しないのは非人間的、と考えていた」と語る。

***************************

そして、『幸せなエマ、幸せな豚、そして、男』(ドイツ映画)を観た。

日本ではまだ上映されていないようだから、以下はネタばれになるのでご注意。

エマはがっしりとした体格、豚や鶏が走りまわる農場を一人で切り盛りする独身女性。

そのタフさと直情的なところはどこか韓国の女を思わせた。(すべてがそうとは言えないので誤解しないように)

年老いた豚を木の下まで連れ出し、静かに抱き寄せキスをしながら、喉をナイフで掻き切る。

いわゆる豚の安楽死である。

そんなエマの農場に、末期がんで、金だけを頼りに刹那に生きようとする男が、飛び込む。

農作業はバリバリで家の中はちらかし放題のエマと掃除や料理をそつなくこなす男の対照がほほえましい。

男の死が近いことを知りつつも、二人は恋に落ちる。

やがて、エマは死期を迎えた男を抱え、木の下に運び、、、

最近は、いいドイツ映画を続けて観ている。







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最終更新日  2008.02.08 00:19:31
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