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カテゴリ:韓国で見た映画・ドラマ・読書
よしもとばななさんの『王国』を授業で、使わせてもらったことがあるけど、今回、発訪韓されたらしい。
**************** 中央日報 Joins.com 2008.05.27 10:41:19 よしもとばななさんが来韓「私の小説の根は古代民話」 ミリオンセラーの作家、よしもとばななさんが韓国を訪れた。同氏の代表作『キッチン』が韓国に入ってきたのが1988年。日本で話題だということで、大急ぎで出版された海賊版だった。それ以来同氏の作品は日本で出版するやいなや韓国に輸入されている。 『キッチン』をはじめ、同氏の作品13編は韓国で110万部以上売れた。しかし同氏の来韓は今回が初めてだ。同氏は、新作長編『王国』の韓国での出版に合わせて25日に韓国入りした。 26日、ソウル・プレスセンター(中区太平路)で開かれた初の来韓記者会見の現場を中継する。 --来韓が遅れた理由は。 「幼い子どもがいて生活に制約が多い。それで日本では引退も同然の生活をしている。小説を書くとき以外は作家である事実も忘れてしまったまま暮らしている。私は人と付き合うのに時間がかかる人だ。子どもを生む前には韓国で私の作品がたくさん読まれていることを知らなかった」。 --なぜ「ばなな」というペンネームを使うのか。 「バナナボートが本当に好き。名前だけでは性別が分からないからでもあり、またバナナは全世界の人が知っている果物だからだ」。 --あなたの小説がなぜ韓国で人気だと考えるか。 「私の作品には、全世界のどこでも全く同じ部類の読者層がある。思春期を体験する年ごろだったり、繊細で感受性が強く、世の中とうまく疎通できないと感じている人々だ。そうした人の内面にある何かが私の小説を望んでいると信じている」。 --あなたは現在40代半ばだ。思春期の感受性をどう維持できるのか。 「いくら年をとっても感受性はそのまま維持されるものなのでは。そうでなければ、これだけ多くの人々が私の小説を読まないだろう」。 --ノーベル文学賞を受賞した作家の大江健三郎さんは、日本の若年層作家が歴史的かつ社会的な懸案に背を向けていると批判し、あなたに注目したことがあるが。 「あまりにも深く隠していたためによく見えないだけだ。現実の中の事件は、必ず作品に入っている。作家がどんなスタイルで表現するか次第で変わる問題だ」。 --韓国であなたは、日常の身辺雑記を書く日本の私小説の伝統の中で取りあげられているが。 「私の考えは違う。私の小説の根は古代民話にある。真に立派な作品は寓話的雰囲気を持つと信じている。寓話は疲れきった人に傷を癒す力を与え元気付ける。そう望んで私は小説を書いている」。 ◇よしもとばなな=本名は吉本真秀子。64年東京生まれ。評論家で詩人の父と俳句家の母のもとに生まれた。5歳のとき小説家を夢見て、24歳に小説家になった。初めての小説『キッチン』(88年)が海燕新人文学賞、泉鏡花文学賞を受賞し一気に注目度を上げた。『キッチン』は30カ国で翻訳され、200万部以上が売れた。 中央日報 Joins.com 2008.05.27 10:41:19 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.27 17:02:11
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