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テーマ:将棋について(1324)
カテゴリ:将棋
1996年に発売されたプレイステーションソフト「月下の棋士~王竜戦」は発売当時人気のあった将棋漫画「月下の棋士」のキャラクターと対戦できることをうたった将棋ソフトで、対局中にカット割りと豪華声優陣による原作でキャラクターが実際に発した名セリフが再現される仕組みとなっている。今回紹介する「じっちゃんの修行編」は制限時間や相手の戦法や手合いなどを指定した対局が可能となる。王竜戦モードと違い、派手な演出はない。このレベル1とDS東大将棋10級の対戦結果は第3回 で紹介したが、今回紹介するのはその第2戦目である。なお第4戦目も全く同一手順で後手の東大将棋DS側が勝っている。 先手:御神三吉L1 後手:東大将棋DS10級 ▲7六歩 △3四歩 ▲4八銀 △6二銀 ▲5六歩 △5二金右 ▲6六歩 △4二玉 ▲6八銀 △3二金 ▲7七銀 △4一玉 ▲7八金 △4二銀 ▲6九玉 △3三角 ▲5八金 △3一玉 ▲7九角 △2二玉 ▲3六歩 △7四歩 ▲2六歩 △6四歩 ▲2五歩 △6三銀 ▲4六角 △7二飛 (第1図) 第1図(△7二飛まで) 3手目で▲4八銀と英春流かまいたち戦法をにおわせる出だしだが、互いに角道を開けて▲4八銀自体はかなり昔から指されていて、かならずしもここから英春流となるわけではない。東大将棋DSは英春流を警戒してか△6二銀と様子見の手を指した。第1図までは変則的ながら先手は矢倉、後手は相居飛車の構えだが、どちらかというと1図まではやや先手が形がいいので作戦勝ちの様相である。なお、後手の△6二銀では当然、△8八角成もあり、▲同銀 △2二銀 ▲7八金(▲7七銀も有力)と進んだ参考1図は1局の将棋である。 参考1図(▲7八金まで) ▲2四歩 本譜に戻り第1図より先手は▲2四歩としたがこの攻めが無理攻めで以後後手ペースとなった。 激指11によれば第1図からは▲6七金右か▲3七桂と固める手が有力である。 ▲2四歩以下 △同 歩 ▲同 角 △2三歩 ▲3三角成 △同 銀 ▲6一角 △7三飛 ▲2五歩 △5一金 ▲4三角成 △5四銀 ▲3二馬 △同 玉 ▲9六歩 △4五銀 ▲5五歩 △3六銀 ▲4六歩 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲5六金 △4四銀 ▲7六歩 △8五飛 ▲8六歩 △8四飛 ▲3七歩 △7四角 ▲5七銀 △3九角 ▲2六飛 △3五銀 ▲3六飛 △2八角成 ▲1六飛 △2九馬 ▲6五歩 △同 歩 ▲8五銀 △6六桂 ▲8四銀 △7八桂成 ▲同 玉 △8四歩 (第2図) 第2図(△8四歩まで) 第2図より ▲7二飛 第2図からの▲7二飛と直接王手をかけたのが疑問手で逸機となった。ここでは▲7一飛と角金両取りをかけておけば勝勢だった。 以下 △5二角 ▲同飛成 △同 金 ▲8二角 △2八飛 ▲4八金 △4七歩 ▲9一角成 △4四銀 ▲8一馬 △4八歩成 ▲5四歩 △5八と ▲5三歩成 △5七と ▲6八歩 △5六馬 ▲6七香 △同 と ▲8八玉 △5三銀 ▲4五桂 △7八銀 ▲3三桂成 △同 玉 ▲7九桂 △2九飛成 まで102手で後手の東大将棋DS10級の勝ち。
次回は第3戦を紹介したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.06.05 12:46:44
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