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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第100回　朝日新聞掲載　加藤一二三九段将棋　心技流（６）

1995年に発売された加藤一二三九段監修のスーパーファミコン将棋ソフト　朝日新聞掲載　加藤一二三九段　将棋　心技流では10人のキャラクターとの対戦が楽しめるが、右半分の5人から勝利を挙げることができて、いよいよ左半分の5人と対戦することとなる。6人目の森川義正は通算では7勝6敗だが、これはPC森田将棋97との対戦も含まれるわけだから、今までよりは手ごわいかもしれない。前回まではこちら　→懐かしの将棋ゲームを攻略しようINDEX：朝日新聞連載加藤一二三九段将棋心技流（１）～（５）先手：私後手：森川義正▲２六歩 △３四歩 ▲２五歩 △３三角 ▲２六飛 △８四歩▲７六歩 △８八角成 ▲同　銀 △３五角 ▲５六飛（第1図）第1図までは先手が飛車先の歩を伸ばし、後手の△3三角に▲2六飛と浮き飛車にする戦法。俗に浮き浮き飛車　　と呼ばれている。後手はこれに対し本譜の△8四歩も有力だが、△2二飛、△3二飛、△4四角もある。先手は△8四歩に対し、▲7六歩とし、後手の角交換を誘う。後手は当然角交換を保留してもいい。角交換後、後手は△3五角と打つがこれには本譜の▲5六飛がある。ここで第1図。第1図（▲5六飛まで）第1図より△４四角　第１図で△4四角としても本譜のように▲7七銀とするか▲7八金として十分。以下、先手がじわじわと優勢に。▲７七銀 △６二銀 ▲２四歩 △３二銀 ▲２三歩成 △同　銀▲１六歩 △１四歩 ▲７八金 △２六歩 ▲２八銀 △８五歩▲６六銀 △８三飛 ▲６五角 △８四飛 ▲４三角成 △３二金▲６五馬 △２二金 ▲５五銀 △３五角 ▲４六銀 △２四角▲３八金 △３三桂 ▲３六歩 △８二飛 ▲３七桂 △９二香▲２五歩 △１三角 ▲１五歩 △同　歩 ▲１七銀 △４五歩▲同　桂 △同　桂 ▲同　銀 △１四桂 ▲５五馬 △８六歩▲同　歩 △３五歩 ▲同　歩 △８三飛 ▲３四歩 △８六飛▲８七歩 △８五飛 ▲７七桂 △５五飛 ▲同　飛 △６四角▲３一飛 △５二玉（第2図）第2図（△5二玉まで）第2図より▲８五飛第2図からは本譜の▲8五飛に代えて、▲4四桂と打っていれば、△4三玉　▲6一飛成でより明快だった。本譜に戻り▲8五飛以下△５一銀 ▲８一飛成 △５七角成▲９二龍 △６二銀 ▲４四桂 △４二玉 ▲６一飛成 △６八馬▲同　金 △３七角成 ▲同　金 △３四銀 ▲同　銀まで83手で先手の私の勝ち今回で懐かしの将棋ゲームを攻略しようも100回目となった。森川義正に対しては先手であと4勝したい。

2023.03.29

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第99回　月下の棋士～王竜戦（20）

1996年に発売されたプレイステーションの将棋ソフト、月下の棋士～王竜戦の王竜戦モード、前回までで第5回戦幸田真澄に勝利し、いよいよ第6回戦となった。月下の棋士ではすでに女性棋士が登場するが第6回戦で対戦する大和岬四段もその一人。キャラクターの名前は高橋和女流三段から。声はセーラームーンシリーズの月野うさぎ、新世紀エヴァンゲリオンのミサトさん等で活躍中の声優の三石琴乃である。三石琴乃さんは棋譜読み上げと秒読みの声も担当している。前回まではこちら→月下の棋士～王竜戦（１）～（19）先手：私後手：王竜・大和▲７六歩 △３四歩 ▲２二角成 △同　銀 ▲４五角 △５二金右▲３四角 △３二金 ▲６六歩 △６二銀 ▲７八角 △３三銀▲６八飛 △８四歩 ▲８八銀 △８五歩 ▲７七銀 △４二玉▲４八玉 △５四歩 ▲３八玉 △１四歩 ▲１六歩 △２四歩▲２八玉 △５三銀 ▲３八銀 △４四銀右 ▲５八金左 △９四歩▲９六歩 △５五銀 ▲５六歩 △６四銀 ▲６九飛 △２五歩▲４六歩（第1図）さて先手番となった私が採用したのは3手目に▲2二角成とする急戦角換わり筋違い角である。プロで採用する人は少ないが、将棋倶楽部24のようなネット将棋では後手番では必ず誰かに先手番で指される戦法である。角交換して▲4五角と打つが、本譜のような▲5二金右と▲6二銀とする例が多い。先手番は四間飛車あるいは向かい飛車にする指し方、居飛車のまま戦う指し方に分かれる。本譜では▲6八飛として四間飛車とした。第1図（▲4六歩まで）第1図より△５五歩第1図では後手は△5五歩と5筋の歩を突いたが、本譜の展開に見るように△5六歩に同角と受けられるのが大きく、なかなかうまくいっていないようだ。第1図では△3一玉～△2二玉と固めるのが無難だろう。以下▲４七金 △５六歩 ▲同　角 △５五銀▲７八角 △３四歩 ▲５九飛 △４四銀引 ▲３六歩 △３五歩▲４五歩 △６四角 ▲３七銀 △３六歩 ▲同　金 △５三銀▲６五歩 △３七角成 ▲同　桂 △３四銀 ▲３五歩 △２三銀▲２五金 △３六歩 ▲５四歩（第2図）第2図（▲5四歩まで）第2図より△１三桂第2図では△1三桂としたが、平凡に△6二銀と引いたほうがまだよかった。▲５三歩成 △同　金▲５四歩 △３七歩成 ▲同　玉 △２五桂 ▲４七玉 △５二金▲５三銀 △３三玉 ▲５二銀不成△同　飛 ▲５三歩成 △５一飛▲５二と △３一飛 ▲５三飛成 △７二金 ▲６六角 △２四玉▲５四龍 △１三玉 ▲１五歩 △同　歩 ▲１四歩 △同　銀▲２四金 △１二玉 ▲１四金 △２一玉 ▲１三歩 △２二歩▲４四歩 △２三桂 ▲４三歩成 △３五桂 ▲５七玉 △４七桂成▲同　玉 △４六歩 ▲５七玉 △４七歩成 ▲同　玉 △４六歩▲５七玉 △４七歩成 ▲同　玉 △４六歩 ▲５七玉 △２三金▲３二銀 △同　飛 ▲同　とまで117手で先手の私の勝ちとまだ現実世界では実現していない女性棋士を破り第7回戦へと進出した。月下の棋士では何と外国人のプロ棋士まで登場する。詳しくは原作を読んでほしい。

2023.03.25

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第98回　月下の棋士～王竜戦（19）

1996年にプレイステーションとセガサターンで発売された人気将棋漫画のゲーム化作品である、月下の棋士～王竜戦で王竜戦モードでは原作に登場する主要キャラクターとの対戦が楽しめる。前回まではこちら　月下の棋士～王竜戦（１）～（18）前回、4回戦「自称勝率10割棋士」武者小路四段に勝ち、5回戦へと進んだが、5回戦の相手は氷室の宿命のライバル幸田真澄で将来の名人を嘱望されているという設定だ。名前は郷田真隆九段より。声はジョジョの奇妙な冒険のディオ・ブランドー他活躍中の声優、子安武人。1回目では惜しくも勝てなかったが2度目の挑戦となる。先手：王竜戦・幸田後手：私▲７六歩 △３四歩 ▲６六歩 △５四歩 ▲５六歩 △５二飛▲４八銀 △６二玉 ▲２六歩 △７二玉 ▲２五歩 △３三角▲６八玉 △４四歩 ▲７八玉 △４二銀 ▲５八金右 △４三銀▲６八銀 △３二金 ▲３六歩 △６二銀 ▲５七銀左 △６四歩▲９六歩 △９四歩 ▲４六銀 △６三銀 ▲３五歩 △５一角▲３四歩 △同　銀（第1図）第1図までは後手の中飛車に先手が5七銀左戦法で対抗する形、そもそも今の将棋倶楽部24では後手の中飛車に対し先手▲6六歩を早めに突いた場合、後手中飛車VS先手振り飛車になる形が多いのだが、90年代の将棋ソフトはこれに限らず相振り飛車を避けるようである。第1図（△3四同銀まで）第1図より▲３七歩ここでの▲3七歩は消極すぎる手。激指13がすすめる手は▲６五歩　で以下 △同　歩 ▲４四角 △３三角 ▲同角成 △同　桂▲６八金上　(参考1図）となると先手がさせる展開。参考1図（▲6八金上まで）本譜に戻り▲3七歩以下△４三銀 ▲３五銀 △３四歩▲２六銀 △５五歩 ▲同　歩 △同　飛 ▲５七歩 △５二飛▲７五歩 △１四歩 ▲７七角 △６二金 ▲９五歩 △同　歩▲８六角 △９六歩 ▲６八角 △５四銀右 ▲９八香 △９七歩成▲同　香 △９六歩 ▲同　香 △同　香 ▲９七歩 △同香成▲同　桂 △９六歩 ▲８五桂 △９七歩成 ▲９二歩 △８四歩▲７三桂成 △同　桂 ▲７四香 △６五歩 ▲７三香成 △同　金▲９一歩成 △６六歩 ▲９三歩 △７六桂 ▲９五角 △８八と▲７七玉 △６七香 ▲５九金寄 △６五銀 ▲７四桂（第2図）第2図（▲7四桂まで）第2図より△７八とここでの△7八とは緩手。第2図では9四歩以下の詰め手筋があった。△９四歩 ▲８二桂成 △同　玉 ▲９二歩成 △８三玉 ▲８二と△同　飛 ▲８一と △同　飛 ▲８六角 △８五桂（参考２図）で先手は詰みである。参考2図（△8五桂まで）本譜に戻り△７八と以下▲同　玉 △６八桂成 ▲同金上 △同香成 ▲同　金 △７七歩▲同　角 △７六香 ▲８二桂成 △６三玉 ▲９二歩成 △６七金▲同　金 △同歩成 ▲同　玉 △７七香成 ▲同　玉 △６六角▲８六玉 △８五金 ▲９七玉 △９六歩 ▲９八玉 △７七角成▲９四歩 △７六銀 ▲６九香 △５三玉 ▲５六香 △５四銀▲８八金 △９七歩成 ▲同　金 △７八馬 ▲５四香 △同　玉▲４六桂 △４三玉 ▲５四銀 △３三玉 ▲６三香成 △同　金▲同銀不成 △５五飛 ▲６二歩 △４二角 ▲８九金 △７七馬▲７四銀成 △９五香 ▲７八金 △同　馬まで136手で後手の私の勝ち氷室の宿命のライバルに勝ち第6回戦へ

2023.03.25

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第97回　月下の棋士～王竜戦（18）

月下の棋士～王竜戦（１）～（17）まではこちらINDEX 月下の棋士～王竜戦　（更新版）前回、王竜戦トーナメント3回戦で鈴本永吉に勝利し、4回戦に進出したところまで扱ったが、4回戦の相手が、武者小路和清四段（声：山野井　仁）キャラクター設定では占いを好み、運勢が悪いと対局しないが対局した時の勝率は10割ということらしい。まあ現実問題対局しないと不戦敗になり、公式記録では敗戦と扱われるため、公式戦勝率10割はあり得ないし、（昇級昇段できないのはそれだろう）頻繁に対局を欠場すると将棋連盟からは処分が下される。このキャラクターのモデルである武者野勝巳七段も不戦敗が多かったため将棋界から追放されかかったこともある。さて対戦すれば勝つ確率10割の棋士の実力はいかほどのものだろうか。先手：王竜戦・武者小路後手：私▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △３二金 ▲２四歩 △同　歩▲同　飛 △２三歩 ▲２六飛 △１四歩 ▲７八金 △８五歩▲１六歩 △３四歩 ▲３八銀 △４二銀 ▲５八玉 △３三銀▲７六歩 △８六歩 ▲同　歩 △同　飛（第1図）後手が4手目に早めに△3二金と構えるのは先手の▲7六歩を待ち角換わりに誘導する形になることが多いが、アマ同士では本譜のように2四歩を早めに突いて対抗する例が多い。この場合後手は先手の▲7六歩に対しては8筋交換をするというここまではよくありそうな展開か。第1図（△8六同飛まで）▲７七金と武者小路四段は第1図で早くも奇手を放ってきた。激指13ではこの手は疑問手だが、対戦すれば10割だから相手の目をくらます序盤が得意なのだろう。ここはノータイムで▲8七歩と受けるのが無難。ここから徐々に後手ペースとなっていく。以下△８二飛▲８七歩 △７二銀 ▲４六歩 △５二金 ▲４七銀 △７四歩▲５六銀 △７三銀 ▲３六歩 △３一角 ▲９六歩 △９四歩▲３七桂 △８四銀 ▲４五銀 △９五歩 ▲同　歩 △同　香▲５六銀 △９九香成 ▲同　角 △９八歩 ▲８八角 △５四歩▲６五銀 △７五歩 ▲５四銀 △７六歩 ▲同　金 △７五歩▲６五金 △７六歩 ▲７四歩 △９五銀 ▲７八銀 △８六歩▲同　歩 △同　銀 ▲４五銀 △８七歩 ▲６六角 △７七歩成▲同　桂 △８八歩成 ▲６九銀 △９九歩成 ▲８四歩 △９二飛▲８三歩成 △９八飛成 ▲８二歩 △７九と ▲６八銀 △７八と▲８四角 △４二玉 ▲８一歩成 △６八と ▲４七玉 △７七銀不成▲９三角成 △６七と ▲７三歩成（第2図）第2図（▲7三歩成まで）△５三桂第2図からの△5三桂は緩手。ここでは以下の即詰みがあった。 △５八銀 ▲３八玉 △４九銀不成▲４七玉 △３八銀不成▲５六玉 △４七銀不成▲同　玉 △５八龍▲５六玉 △５七と ▲同　馬 △６四桂 ▲同　金 △６六金▲５五玉 △４四銀 ▲５四玉 △５三銀 ▲５五玉 △６四銀▲５四玉 △５三金　（参考1図）参考1図（△5三金まで）本譜に戻り、△5三桂以下▲５四桂 △４一玉▲４二香 △同金左 ▲同桂成 △同　玉 ▲７五馬 △３二玉▲５四金 △５七と ▲同　馬 △６六銀打 ▲５六馬 △５五桂▲同　金 △４五桂 ▲同　馬 △７五角 ▲５八歩 △５七歩▲３五歩 △５八歩成 ▲３八金 △５七銀成 ▲３六玉 △５三香▲３四歩 △２四銀 ▲６三と △３五歩 ▲２七玉 △４八と▲同　金 △同　龍 ▲５二と △２八金 ▲１七玉 △３七龍▲２七金 △同　金　まで128手で後手の私の勝ち第2図以下は先手も後手も何度か即詰みを逃していたようでかなり難しい局面だったが何とか勝てた。「勝率10割」棋士武者小路四段に勝ち5回戦に進出した。

2023.03.09

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藤井竜王、ついに名人戦挑戦者に

対戦する渡辺名人は対戦成績は15勝3敗と圧倒しているので普段通りの戦いができれば最年少名人はほぼ大丈夫と思うが、心配なのは対局過多による疲れの影響である。その意味では羽生九段が王位戦で粘るようだと名人戦に影響は与えるかもしれない。また名人自身でも棋王戦でフルセットに持ち込めればやはり藤井竜王にとって戦いにくくなるかもしれない。その意味で意外と最年少名人の道のりは険しいかもしれない。

2023.03.09

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第９6回　月下の棋士～王竜戦（1７）

1996年に発売されたプレイステーションの将棋ソフト　月下の棋士～王竜戦　での「王竜戦」モードは第3回戦の鈴本永吉に勝ったものの、セーブをしなかったため、またもう一度3回戦をやり直す羽目となった。やり直し3回戦は2度目にしてようやく勝利、今回紹介するのはその2戦目。なお、鈴本永吉の声は名探偵コナンの目暮警部やサザエさんの2代目波平として活躍中の声優の茶風林。前回までの記事は以下参照。→　月下の棋士王竜戦　INDEX （1～16まで）先手：王竜戦・鈴本後手：私▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △５四歩 ▲６六歩 △５二飛▲４八銀 △５五歩 ▲２五歩 △３三角 ▲６八玉 △６二玉▲７八玉 △７二玉 ▲５八金右 △４二銀 ▲６八銀 △４四歩▲３六歩 △４三銀 ▲９六歩 △９四歩 ▲１六歩 △１四歩▲７七角 △３二金　（第1図）第1図までは後手の中飛車に先手が▲6六歩～▲7七角としたものの相振り飛車を避けた展開。1990年代の将棋ソフトだとなかなか相振り飛車にはならない。鈴本永吉は居飛車の本格派という設定で、ますます相振り飛車の可能性は低い。第1図の後で▲6七銀とすれば雁木模様で先手としては安定した囲いとなるのだが、先手はどう動くか。第1図（△3二金まで）第1図より先手は▲９五歩と端攻めを強行したが、あまりうまくいっていないようだ。次第に後手ペースとなっていく。ここは▲6七銀と囲いを安定させてから仕掛けるべきだったか。鈴本流雁木も見てみたかった気がするが、以下△同　歩 ▲同　香 △９三歩▲９六歩 △６二銀 ▲８六角 △５三銀 ▲７五角 △６四銀▲９七角 △５三銀 ▲８八角 △６四歩 ▲７五歩 △５四銀直▲７七角 △６三銀 ▲８六角 △６二金 ▲９七角 △５一飛▲７九角 △９四歩 ▲同　香 △同　香 ▲８八角 △７四歩▲５六歩 △同　歩 ▲７四歩 △同　銀 ▲９七角 △６三銀▲７五歩 △７三桂 ▲７四歩 △同　銀 ▲６四角 △６三銀▲７五角 △７四香 ▲７六歩 △７五香 ▲６七金 △９七歩▲同　桂 △９六香 ▲９八歩 △９七香成 ▲同　歩 △９八歩▲８八玉 △４二角 ▲５八歩 △９九歩成 ▲同　玉 △７六香▲同　金 △９七角成 ▲７七金　（第2図）第2図（▲7七金まで）第2図より△５七歩成　ここからの△5七歩成は緩手。第2図からは△6七歩▲9八歩△8八角▲8九玉△6八歩成▲9七歩△7七角成▲9九角△7八金▲同金△同と（参考１図）　以下簡単な詰み。参考１図（△7八同とまで）本譜に戻り△５七歩成以下　　▲同　歩 △９八歩▲８九玉 △８八角 ▲９二歩 △９九角成 ▲７八玉 △８八馬上▲６七玉 △７五桂 ▲５八玉 △６七歩 ▲同　金 △同桂成▲同　銀 △６五歩 ▲同　歩 △６六歩 ▲７六銀 △６七金▲同　銀 △同歩成 ▲同　玉 △６六馬 ▲５八玉 △７七馬引▲６八香 △６七銀 ▲５九玉 △５七飛成 ▲同　銀 △同　馬▲５一飛 △５八歩 ▲４九玉 △４八銀 ▲３八玉 △６八銀成▲同　金 △同馬右 ▲２一飛成 △３七香 ▲同　桂 △３九銀成▲２七玉 △４七馬 ▲６四桂 △同　銀 ▲同　歩 △３五桂▲同　歩 △３六金 ▲１七玉 △４六馬左 ▲６三金 △同　金▲同歩成 △同　玉 ▲６六香 △６四歩 ▲同　香 △同　馬▲２六金 △同　金 ▲同　飛 △３五馬 ▲６一龍 △６二歩▲１一龍 △２六馬 ▲同　玉 △３五金　まで160手で後手の私の勝ち。今回は無事セーブに成功し、4回戦に進出した。

2023.03.07

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藤井竜王、最年少名人へ最大の敵は過密日程

3月2日に行われたA級順位戦最終戦で藤井竜王は稲葉八段に見事勝利し、7勝2敗で順位戦を終え、あとは同じく7勝2敗で全日程を終えた広瀬八段とのプレーオフに勝利すれば渡辺名人への名人挑戦が決定する。とはいえ、同時進行している棋王戦、王将戦ともに挑戦者の粘りで簡単にタイトル獲得、防衛とはならない。つまり、重大な対局が連続する状態、これで名人挑戦となればその過密日程がさらに増幅する。すなわち名人挑戦となると過密日程の疲れを残したまま、名人戦に臨むということになる。渡辺名人とは星の上では非常に相性はいいのだが、こうしたことを考えると名人獲得はそう簡単にはいかないのではと考える。朝日杯優勝の時点で調子がピークを迎えてしまったのであれば、ちょうどそれが落ち込むときに名人戦とはならないか。勝ち続けるということは藤井聡太をもってしても非常に大変なことなのだ。

2023.03.07

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王将戦　羽生九段勝って、2勝2敗のタイに

藤井王将からタイトル戦で2勝上げるというのは至難の業なのだが、羽生九段もついに2勝目を挙げた。これからの王将戦の行方に目が離せない。https://www.youtube.com/watch?v=lMYLqfF4yx0

2023.02.11

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米長永世棋聖の振り飛車

谷川浩司の将棋指南IIでは米長永世棋聖をモデルにしたらしいキャラクターが最初の対戦相手として登場するが、そのキャラクターは得意戦法は四間飛車（つまり振り飛車党）という設定である。ただし将棋ファン一般の認識としては米長永世棋聖の将棋のイメージは米長急戦矢倉とか、どちらかというと居飛車系の戦法が多いのであまり米長永世棋聖の振り飛車と言ってもピンと来ないかもしれない。ただ米長永世棋聖は中飛車の本まで出している。大山十五世名人や大内九段など振り飛車を得意とする棋士が全盛の時代、目立たなかっただけかもしれない。その中でYoutube動画を探してみたら、確かに振り飛車を指している将棋があった。居飛車本格派の中原十六世名人に対し、三間飛車で対抗した将棋である。当時、中原誠と米長邦雄といえば雌雄を決するライバル同士であった。1976年の将棋である。youtubeチャンネル「将棋好局棋譜鑑賞ch」より。

2023.02.03

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Youtube将棋系プレイ動画観戦記001：谷川浩司の将棋指南II　（１）

1987年に発売されたファミコンソフト「谷川浩司の将棋指南II」は実在のプロ棋士をモデルとした5人の得意戦法を持ったキャラクターと対戦が楽しめ、詰将棋問題40題、次の一手20題も付属している。私自身はファミコン本体もファミコンソフトも現在所有していないため、Youtubeのプレイ動画での対戦の観戦記形式で取り上げるにとどめたい。今回紹介するのは白山一花さんのチャンネルの以下の動画からである。今回は途中図は下記動画の該当画面を使用している。https://www.youtube.com/watch?v=63ofiEL2oS4なお初期設定では1人目の相手としか対戦できない。風林火山同様、勝ち抜かないと次のキャラクターに挑戦できない仕組みである。先手：白山一花後手：谷川浩司の将棋指南II▲２六歩 △３四歩 ▲２五歩 △３三角 ▲３八銀 △３二銀▲２七銀 △４二飛 ▲２六銀 △６二玉 ▲１六歩 △１四歩▲７六歩 △４四歩 ▲３六歩 △４三銀 ▲３五歩 △３二飛▲３八飛 △３五歩 ▲同　銀 △４五歩 ▲６六歩（第1図）第1図までは後手のノーマル四間飛車に先手が棒銀で対抗する形。最初のキャラクターは米長邦雄永世棋聖をモデルにしていると思われるが、米長永世棋聖は確かに四間飛車も指していたように思う。ノーマル四間VS居飛車対抗であればソフトの定跡データーである程度のところまではきちんと指すものと思われる。第1図（▲6六歩まで）第１図より　△７二玉後手の△7二玉が疑問手で、ここでは△5五角とすれば先手は角成を防げず、（▲1八飛は△3五飛と銀を抜かれる）後手がはっきりと優勢となる。もっとも第1図の前の▲6六歩は先述のように危険な一手なのだが、定跡から外れた手を指すとファミコンソフトは狂いやすいのだ。△7二玉以下▲３四銀 △同　銀 ▲同　飛 △８二玉 ▲２四歩 △同　角▲３二飛成（第２図）第２図（▲３二飛成まで）第2図より△７二金ここでは平凡に△3二同金としておけばまだ後手がやや優勢だった。ここからの白山さんの寄せは見事。▲４一龍 △５七角成 ▲４二飛 △４七馬▲７二飛成 △同　銀 ▲７一銀 △９二玉 ▲８二金まで41手で先手の白山一花の勝ちプレーヤーが勝利するとこのような画面となる。そして2番目の対戦相手が登場するのである。（つづく）

2023.02.02

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ファミコン、PCエンジンの将棋ソフトについて

私自身はファミコンもPCエンジンも持っていないのだが、便利な時代となったものでYoutubeやニコニコ動画にプレイ動画で懐かしの将棋ソフトを攻略した動画を見ることができる。参考資料として、プレイ動画で攻略した手順について観戦記形式で紹介していきたい。従来のシリーズと区別するため、Youtube将棋系プレイ動画観戦記～というシリーズを立ち上げていきたい。

2023.02.02

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A級順位戦、藤井竜王2敗、挑戦者争いの行方は最終戦以降に

藤井聡太竜王はA級順位戦第7回戦の豊島九段戦で1敗を守り、ほぼ決まりかと思われたが、8回戦の永瀬王座戦で手痛い敗北を喫し、2敗、2敗の広瀬九段も2敗を守ったため、挑戦権の行方は最終戦まで分からなくなった。最終戦で2人がともに勝った場合、プレーオフ挑戦者決定戦で名人挑戦者が決定することになるが、問題は両方とも敗れ3敗が3人以上となった場合だ、この場合、藤井竜王は順位が低いため、勝ち上がって最上位者と戦うこととなる。これはかなり藤井竜王にとっては厳しい。藤井竜王としては最低でも最終戦で勝って2人の決戦に持ち込みたいところだ。第8回戦では糸谷八段の降級も決定した。順位2位での降級はA級でもかなり珍しいのでは。それだけ今回のA級はハイレベルな争いとなったということか。

2023.02.02

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A級順位戦　藤井竜王　名人挑戦に大きく近づく

A級順位戦7回戦、史上最年少名人が期待される藤井聡太竜王はここ最近は大きく勝ち越しているものの実力者の豊島九段と対戦、順位戦の方向性を占う大一番となった。この大一番を制したのは藤井竜王、これで名人挑戦に大きく前進することになった。ただしまだ2敗の棋士も複数いるため、最後まで予断を許さない。残り全勝でプレーオフを許さず挑戦権を勝ち取れるかどうか。これからも藤井竜王の快進撃からは目が離せない。指し手の詳しい解説は元奨励会員アユムの将棋実況のyoutube投稿が参考になる。

2023.01.19

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第95回　SFC風林火山（10）

1993年に発売されたスーパーファミコン将棋ソフト風林火山には5人のプロ棋士の戦法講座が2つづつ、計１0の戦法が紹介されている。これらの戦法は実際にプロ棋士を模したキャラクターとの対戦で登場することもある。林葉直子元女流はこのソフトの発売後２年後に突然退会し、将棋界を去ってしまう。それでも彼女を模したキャラクターは当時の将棋ゲームに数多く登場し、その人気の高さがうかがわれる。さて今回彼女が紹介する▲５六歩型中飛車は原始中飛車臭さを抜きつつも、角交換をいとわず、８筋も受けないという非常に力戦型の中飛車でなかなか真似できるものではない。ただびっくり度としてはすでに紹介した初手▲3六歩戦法や初手▲9六歩戦法には及ばない。▲５六歩 △３四歩２手目では△３四歩で当時としてはごく普通の手なのだが、ここ最近ネット将棋では初手▲5六歩には△5四歩とし、相中飛車にする指し方が結構頻繁に登場する。これによって初手5六歩は力戦将棋の入り口となった感がある。▲5六歩　△5四歩以降、▲５八飛、△5二飛　▲6八銀　△6二銀　▲5七銀　△5三銀　▲6六銀　△6四銀と進行すると（参考１図）相原始中飛車でかなり激しい将棋となることが予想される。参考１図（△６四銀まで）本譜に戻り、△３四歩以下▲５八飛 △５四歩 ▲７六歩 △６二銀▲４八玉 △４二玉 ▲３八玉 △３二玉 ▲２八玉 △５二金右▲３八銀 △８八角成 ▲同　銀 △８四歩 ▲７七銀 △８五歩▲５九金左 △４二銀 ▲５五歩 △同　歩 ▲６六銀 △８六歩▲同　歩 △同　飛 ▲７七桂 △８九飛成 ▲５五飛 △９九龍　　後手の△9九龍では　△4四角が有力（△3三角、△2二角もある）で以下、柿木将棋VIIに指し継がせると▲8五飛　△同龍　▲同桂　△8二飛　▲8三歩　△同飛　▲8六歩△8八歩　▲5六角と進行し、（参考2図）163手で先手が勝った。参考2図（▲5六角まで）本譜の進行でも先手はぎりぎりの戦いである。△9九龍以下▲8五飛　（第1図）第1図（▲8五飛まで）この第1図に至るまでも変化の宝庫でそれを探っていくだけでもかなり面白そうである。次回はここから先手番で指し継いで勝利を目指したい。

2023.01.06

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将棋倶楽部24　名人戦

新年あけましておめでとうございます。今年も将棋倶楽部24名人戦に参加することとしました。今回も私よりレーティングが高い参加者が多いので2勝以上はしたいが、かなり厳しいかもしれません。ゆとりがあればスーパーファミコンの将棋ソフトの対戦で遭遇した戦法を試してみたいと思います。

2023.01.02

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第94回　SFCテーブルゲーム大集合‼（１０）

2手目に△3二銀とする変則戦法はスーパーファミコン柿木将棋が後手番で指す戦法なのだが、この戦法を1996年のスーパーファミコンソフト、テーブルゲーム大集合‼の後手番で採用したら面白いように勝ちまくっている。最強レベルレベル5の柴田和夫にも通用するのだろうか。さすがに最高レベルになると1回ではなかなか勝てない。今回で2度目の挑戦になる。先手：柴田和夫後手：私▲７六歩 △３二銀 ▲２六歩 △４四歩　（第1図）なんとこの△4四歩がフリーで入手できる最強クラスの解析ソフトの一つ技巧２では最善手なんだそうだ。つまりパックマン戦法。パックマン戦法は対スーパーファミコン将棋ソフトに有効な戦法の一つとされているが、私自身はあまり採用したことがない。さてどうなることか。第1図（△4四歩まで）第1図から▲同　角 △４二飛▲５三角成 △４七飛成 ▲４八銀 △４六龍　（第2図）▲5三角成まではパックマン戦法の定跡手順。3二銀と2六歩が入っているが大勢には影響はない。パックマン戦法では△4七飛成で△3四歩とし、以降飛車角交換後取った角を9五角と打つのが本手筋なのだが△4七飛成には5八に金を上げて先手よし、とのこと。本譜では▲4八銀とした。△4六龍は▲7六歩を狙っている。第2図（△4六龍まで）第2図より▲７五馬　とここで7六歩を守る▲7五馬としたのが自然に見えて疑問手だった。ここでは龍を無視し、平凡に△6三馬とするところだった。以下△３四歩▲４二歩 △同　金 ▲６六歩 △同　角（第3図）第3図（△6六同角まで）第3図より▲９八香第3図から先手は▲9八香としたが、ここでは▲同角とするか、▲4七銀として銀角交換を強いる手が有力だった。以下は後手ペースとなり勝つことができた。△９九角成▲４七歩 △４三龍 ▲６五馬 △５三龍 ▲８三馬 △９八馬▲７八銀 △８八馬 ▲５六馬 △４四馬 ▲９六歩 △８八歩▲７七桂 △８九歩成 ▲６五桂 △６四龍 ▲８九銀 △７七馬▲６八金 △７六馬 ▲６六歩 △５二香 ▲４六馬 △８四龍▲７七歩 △６六馬 ▲７三桂成 △同　桂 ▲７八金 △６五桂▲９一馬 △７七桂成 ▲７九金 △８七龍 ▲７三馬 △４一玉▲５八玉 △６七成桂 ▲６九玉 △７七桂 ▲５九玉 △８九桂成▲６九金 △７七馬 ▲６八香 △５七成桂 ▲同　銀 △同香不成▲５八歩 △８八龍 ▲５七歩 △７九成桂 ▲５八金左 △７八龍▲６三馬 △３一玉 ▲４五馬 △６九龍 ▲４八玉 △６七歩▲３四馬 △６八歩成 ▲６七香 △５九銀 ▲同金寄 △５八と▲３八玉 △５九馬 ▲２七玉 △４九馬 ▲３八銀 △３九馬▲６一香成 △２八馬 ▲同　玉 △３九銀 ▲２七玉 △２八金▲３六玉 △３三香 ▲４三桂 △同　銀 ▲３三馬 △同　桂▲４五金 △２四桂 ▲４六玉 △６一龍 ▲５五金 △３八金▲６五香 △６二歩 ▲７三歩 △４五歩 ▲同　金 △同　桂▲２五歩 △３七桂成 ▲１八角 △２六飛 ▲３六歩 △同成桂▲５六玉 △２七成桂 ▲３六歩 △同　飛 ▲４六歩 △７六金まで126手で後手の私の勝ちスーパーファミコン将棋ソフトにはやはりパックマンなのか？

2023.01.01

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テーブルゲーム大集合‼　将棋以外のゲーム　花札（馬鹿っ花）１

馬鹿っ花は花合わせともよばれ、花札3人プレイの代表的遊び方。5人の中から2人を適当に選びプレイする。

2022.12.31

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テーブルゲーム大集合‼将棋以外のプレイ動画：花札（コイコイ）１

テーブルゲーム大集合は花札が楽しめるスーパーファミコンソフトとしても定評がある。2人用対戦のコイコイのプレイ動画の一例を紹介する。

2022.12.30

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第93回　SFCテーブルゲーム大集合‼（９）

1996年にバリエから発売された将棋を含む4種類のボードゲームと遊べる、スーパーファミコンソフトでは後手番の対局においてレベル1から3までの相手は1回で勝利しクリアできた。ただしレベル4、5ともなると1発でなかなか勝てない。レベル4の十条玲子も最初の2回は敗北し、今回が3度目目の挑戦となる。先手：十条玲子後手：私▲７六歩 △３二銀 ▲２六歩 △６二銀 ▲４八銀 △５四歩▲７八金 △５三銀 ▲６九玉 △４四歩 ▲６八銀 △３四歩▲５六歩 △４三銀 ▲５五歩 △同　歩 ▲同　角 △５四歩　（第1図）第1図まではスーパーファミコン柿木将棋が得意としている、先手の▲7六歩に△3二銀とする変則戦法である。この戦法では早めに引き角とする指し方、振り飛車にする指し方、△4四歩とパックマン戦法にする指し方などがある。本譜は△4三銀、△5三銀と雁木模様にする指し方を試してみた。先手はまたしても5筋を早くつき▲5五角と飛び出す指し方、△5四歩（第1図）に対しどう対応してくるのだろうか。第1図（△5四歩まで）第1図より▲６六角第1図より先手は▲6六角と逃げたが、▲7七角、▲8八角もある。以下△７四歩 ▲７五歩 △同　歩 ▲同　角 △６四銀▲６六角 △７二飛 ▲９六歩 △９四歩 ▲１六歩 △１四歩▲５七銀右 △５五歩 ▲４六銀 △５四銀 ▲１八香 △４五歩▲５七銀引 △６五銀左 ▲７七角 △７六銀 ▲８六角 △７五銀▲９七角 △９五歩 ▲同　歩 △同　香 ▲８八角 △９八歩▲９七歩 △９九歩成 ▲同　角 △９一香 ▲８八角 △７七歩▲同　銀 △５六歩 ▲同　銀 △７七銀成 ▲同　金 △７六銀▲７八金 △８八角成 ▲同　金 △７七銀打 ▲同　桂 △同銀成▲４五銀 △５七桂 ▲５九玉 △８八成銀 ▲３九金 △７九飛成▲４八玉 △６八龍 ▲５八歩 (第2図）第2図（▲5八歩まで）第2図より△５九角第2図から後手は△5九角としたが、これは非常に危険な一手で敗着となっていた可能性もある悪手だった。ここでは△1九角と打ち込む一手があった。これは非常に気が付きにくい手だ。▲３八玉 △５八龍　とした第3図第3図（△5八龍まで）第3図より▲４八銀第3図の▲4八銀が全く受けになっていなく、以下後手が快勝した。ただし、ここでは▲2七玉としていれば先手は逆転していたという。この辺りはかなりきわどい攻防だった。△４九金 ▲３四銀 △３九金 ▲２七玉 △４八角成▲同　飛 △同　龍 ▲２三銀不成△３八龍 ▲３六玉 △２四銀▲５三角 △５六飛 ▲４六角 △３五歩 ▲同角引成 △同　銀▲同　玉 △５三角 ▲４四銀 △４七龍 ▲５五銀打 △４五歩▲５三銀不成△４六龍 ▲同　銀 △１三角 ▲２四角 △同　角▲同　玉 △３三金 ▲２五玉 △５三飛 ▲３五角 △４四銀▲２二銀不成△６九角 ▲３六歩 △４六歩 ▲１一銀成 △３四銀▲１四玉 △３六角成 ▲１五玉 △３五銀直 ▲５二歩 △同　飛まで126手で後手の私の勝ちさすがにレベル4ともなると簡単には勝たせてもらえない。この相手には先手でも苦戦している。

2022.12.30

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第92回　SFCテーブルゲーム大集合‼（８）

1996年に発売された将棋・麻雀・花札・トゥーサイド（オセロ）の4種類のボードゲームが楽しめるスーパーファミコンソフト「テーブルゲーム大集合‼」。現在後手番で5人のキャラクターに挑戦中である。3人目は橋本康史。先手：橋本康史後手：私▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △３二金 ▲９六歩 △３四歩▲７六歩 △８五歩（第1図）4手目に△3二金とするのは、先手の▲7六歩を誘い、角換わりに誘導しようというもの。先手の▲9六歩は様子見の手だろう。△8五歩で前回は△4四歩としたが、本譜の△8五歩の方が実戦例は多い。第1図（△8五歩まで）第1図より▲７八金 △８六歩に ▲２二角成と先手から角交換を仕掛けたが、ここでは普通に▲8六同歩と受ける方が実戦例も多い。以下△同　銀▲８八銀 △８七歩成 ▲同　銀 △３三角 ▲７七金 △８五歩▲３八銀 △７二銀 ▲２七銀 △６四歩 ▲２六銀 △６三銀▲６六歩 △７四銀 ▲１六歩 △６二飛（第2図）第2図（△6二飛まで）第2図より▲５六歩第2図からの▲5六歩が疑問手でここから後手に形勢は傾いた。第2図では▲9七角などの手があった。以下△６五歩　▲同　歩 △同　銀 ▲８三角 △６六銀 ▲７八金 △６七銀成▲８八金 △６六角 ▲９八金 △５七角成 ▲６九歩 △７九馬▲８八飛 △５七成銀 ▲６一角成 △同　玉 ▲６八金 △同成銀▲同　歩（第3図）第3図（▲6八同歩まで）第3図より△６九金第3図より後手は△6九金としたが、ここでは△5七金とし、▲5八金には△8八馬　▲5七金　△2八飛（参考1図）でより明快だった。参考1図（△2八飛まで）本譜に戻り△6九金以下▲４八玉 △２四歩 ▲同　歩 △６八金▲５九金 △６六角 ▲５七銀 △８八角成 ▲６八金 △同　馬▲同　銀 △同飛成　まで62手で後手の私の勝ち。と3人目もスムーズにクリアした。

2022.12.26

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第91回　SFCテーブルゲーム大集合‼（７）

1990年代中ごろになると将棋単独ではなく他のボードゲームと組み合わせた商品が出だした。こうしたマルチゲーム志向のゲームソフトは将棋ファンのすそ野を開拓するという点でも興味深い傾向である。1994年のスーパー五目将棋（ニチブツ）、バリエの将棋・麻雀（1995）と今作、サンソフトのゲームの達人シリーズなどがその先鞭を切った。今ではこうした将棋を含む多種のボードゲーム詰め合わせソフトは世界のアソビ大全51(Clubhouse Games 51) のように海外でも人気のソフトも生み出している。将棋の海外普及といった点でも注目される。1996年に発売された本作は95年の将棋・麻雀をさらにシステムをシンプルにして花札とツーサイド（オセロは商標名のため当時はこの名称を使うことを避ける傾向にあった）を加えた。見た目も海外展開を意識したのか、あまり深く考えなくてもゲームに入れるインターフェースとなっている。先手番は全員から勝利を挙げることができたため、現在私が後手番で挑戦中、すでに一人目には勝利し、現在二人目の山本里奈である。先手：山本里奈後手：私▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △３二金 ▲９六歩 △３四歩▲７六歩 △４四歩 ▲６八銀 △６四歩 ▲４八銀 △６二銀▲５六歩 △５四歩　（第1図）第1図（△5四歩まで）第1図より▲５五歩このように先手後手かまわずやたら5五歩の交換を早めに始めるのである。他のソフトでもこうした5筋早突きは見られるので、アマでは指されている戦法なのかもしれない。▲5五歩以下△同　歩 ▲同　角 △６三銀▲７八金 △４二銀 ▲６九玉 △５二飛（第2図）こういう形になるとどうしても第2図のように飛車をぶつけられるのだが、そうされた場合角の後ろに歩を打つのが手筋らしい。第2図（△5二飛まで）第2図より▲４六角　このように当然と見られた▲5六歩ではなく、▲4六角と逃げたため、第2図以下は後手ペースとなり以下△４五歩▲５七角 △９九角成 ▲７九金 △５六歩 ▲６六角 △同　馬▲同　歩 △７二銀 ▲８二角 △５七歩成 ▲同銀右 △５六香▲同　銀 △同　飛 ▲６七香 △５七銀 ▲９一角成 △６八銀成▲同　飛 △５七銀 ▲７八飛 △２六飛 ▲２八香 △５六飛▲８一馬 △４六歩 ▲同　歩 △同銀成 ▲６八金 △４七角▲５八桂 △５七歩 ▲３八銀 △５八歩成 ▲同金寄 △５七桂▲６八玉 △４九桂成 ▲４七銀 △５七金 ▲同　金 △同飛成▲７九玉 △５九龍 ▲６九角 △４七成銀 ▲４四歩 △５八銀▲６八金 △６七銀成 ▲同　金 △５八金 ▲６八金 △同　金▲同　飛 △５八金 ▲６七飛 △６八香 ▲４七飛 △６九香成▲８八玉 △５六角 ▲４六金 △６八龍 ▲９九玉 △４七角成▲７一銀 △同　金 ▲同　馬 △４一玉 ▲７八金 △同　龍▲８八銀 △４六馬 ▲９八玉 △７九馬　まで100手で後手の私の勝ち山本里奈は先手番でも1回で勝てたのであまり強いキャラではなさそうだ。

2022.12.25

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A級順位戦、藤井五冠、最年少名人にまた一歩近づく勝利

昨日のA級順位戦第6局、藤井聡太五冠は佐藤天彦九段を破り、単独で1敗を維持。最年少名人へまた一歩近づいた。対局の内容についてはアユムさんのYoutube記事が参考になる。元奨励会員アユムの将棋実況藤井聡太竜王　VS　佐藤天彦九段　絶妙の受け　第81期A級順位戦第6回戦棋譜ハイライト　（主催：毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟）

2022.12.24

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：SFC早指し二段森田将棋　INDEX

攻略目標初級教室で先手後手各5勝、将棋道場１、将棋道場2、将棋道場３、各10勝段級位獲得戦で勝利初級教室編先手第82回第83回第84回第85回第86回【中古】SFC 早指し二段森田将棋ソフトスーパーファミコン価格：1180円（税込、送料別) (2022/12/23時点)楽天で購入

2022.12.23

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A級順位戦、今日勝てば藤井五冠名人挑戦に近づく

最年少名人を目指す藤井聡太五冠にとって1敗の豊島九段が広瀬戦で負け2敗となったことは、かなり精神的に大きいのではと思う。今日の佐藤天彦九段戦に勝てば名人挑戦にまた一歩近づくこととなる。逆に今日負けると2敗組に吸収されるため、プレーオフを目指すこととなる。注目の大一番である。

2022.12.23

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第90回　SFCスーパー将棋（９）

1992年に発売されたスーパーファミコンソフト、スーパー将棋では筆者はすでに東海道五十三次モードは一通り攻略し、現在トーナメントに挑戦中。順位戦と似た仕組みでCクラス、Bクラス、Aクラス　そして名人戦となり名人を倒すとプレーヤーが新名人となってゲームクリアとなるという結構挑戦心をくすぐるモードである。現在Cクラスは1勝2敗。第4局目の相手ははやっし。先手：私後手：はやっし▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲２四歩 △同　歩▲７六歩 △５二金左 ▲２四飛 △１四歩 ▲２三飛成 △８六歩▲同　歩 △同　飛 ▲７八金 △７六飛（第1図）第1図までの手順、相掛り模様で先手が▲7八金、飛車先交換を保留するという変則戦法なのだが、90年代から2000年ころの将棋ソフトでは後手8手目の△5二金左では△8四飛となることが多い。△8四飛以外には△3四歩、△8六歩もある。スーパーファミコンソフトではスーパー五目・将棋も△5二金左としてくる。しかし、この手は本譜の手順に見るように先手に龍を作られてやや損な手と言える。以降、第1図まではほとんど変化がなく第1図以降変化がいろいろ出てくる。第1図（△7六飛まで）第1図から▲７七歩先手は第1図から▲7七歩としたが、ここは▲2五龍もある。こちらの方が龍が動きやすそうで実戦の感触もいい。▲7七歩以下△７五飛▲２六龍 △８五飛 ▲８七歩 △７二銀 ▲９六歩 △２五歩▲７六龍 △４五飛 ▲３八銀 △３二銀 ▲８六龍 △１三角▲６八銀（第2図）第2図（▲6八銀まで）第2図より△６四歩第2図から後手は△6四歩としたが、これが疑問手。以下8筋から相手陣に龍を侵入させた先手が勝勢となった。△6四歩以下▲８二龍 △５四歩 ▲９一龍 △８五飛▲８六香 △４五飛 ▲８二香成 △８五飛 ▲７二成香 △同　金▲１六歩 △５五香 ▲５八金 △４二玉 ▲１五歩 △同　歩▲同　香 △２二角 ▲１二歩 △１三歩 ▲１一歩成 △同　角▲８六香 △５七香成 ▲同　銀 △５五飛 ▲８一龍 △６二金右▲２四香 △２六歩 ▲２一香成 △同　銀 ▲同　龍 △５六香▲１一龍 △５七香成 ▲３一角 △３二玉 ▲２二龍 △４一玉▲４二銀　まで73手で先手の私の勝ちこれでリーグ通算で2勝2敗となった。

2022.12.03

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第89回　SFCスーパー将棋（８）

1992年にアイマックスより発売されたスーパーファミコンソフト、スーパー将棋では東海道五十三次モード、トーナメントモード、棋力別対局、詰将棋の4つのモードがあり、当時としてはそれなりに楽しめるものであった。定跡は5万手とあるが、対局の実戦譜をもとに多様な戦法を指すように設計されていると推測される。したがってプロでは指されないがアマでは見かける戦法も指してくれるのは将棋ファンとしてはうれしい。東海道五十三次モードは一通り攻略したので、今回はトーナメントモードに挑戦してみる。第1局の対おおそと戦、第2局のきくや戦ではすでに敗れ、０勝2敗で3局目である。第3局の相手はおしお。先手：私後手：Cクラス　おしお▲３八銀 △８四歩 ▲７八金 △８五歩 ▲７六歩 △３四歩▲２二角成 △同　銀 ▲８八銀 △５二金右 ▲７七銀（第1図）第1図まで先手の戦型は対スーパーファミコン将棋ソフトでは比較的勝ち星を稼げている初手▲3八銀戦法。この戦法自体は古くから指されているようなのだが、最強クラスの将棋ソフトやねうら王が連採して話題となった。後手は△8四～△8五と8筋の歩を突く極めて普通の対応。ここから互いに角先の歩を突いて角換わりの将棋へと展開する。第1図（▲7七銀まで）第1図より△３五角　第1図から△3五角としたのが意味不明の一手。マイナーな戦法だと最初の10手くらいしか定跡データが効かないらしい。ここでは激指13によると△6二銀、△7二銀、△6四歩などの手が有力とのこと。本譜に戻り△3五角以下▲５八金 △５四歩 ▲２六歩 △３三銀 ▲２七銀 △４二金上▲３六銀 △２四角 ▲２五歩 △３五角 ▲同　銀 △同　歩▲１六歩 △４四歩 ▲２四歩 △同　歩 ▲２三角（第2図）第2図（▲2三角まで）第2図より△３四銀打　激指13の解析結果によると第2図からの△3四銀打が疑問手。角得にはなったが2二に飛車を成られて形勢は大きく先手に傾くこととなる。第2図では△4三金右と固めた方がよかったようだ。△3四銀打以下▲同角成 △同　銀 ▲２四飛 △４三角 ▲２二飛成 △８六歩▲同　歩 △５五歩 ▲１一龍 △２八歩 ▲２二歩 △２九歩成▲２一歩成 △４五桂 ▲４六銀 △１九と ▲２二と △６二玉▲８五香 △８四香 ▲同　香 △同　飛 ▲８五香 △７四飛▲８一香成 △２一香 ▲同　と △９二香 ▲７一成香 △同　玉▲２二と △８二玉 ▲８五香 △８四香 ▲同　香 △同　飛▲８五香 △８三香 ▲９一角 △７二玉 ▲８四香 △６四歩▲８三香成 △同　玉 ▲８一龍 △７四玉 ▲８五銀 △６三玉▲７五桂 △５三玉 ▲７三角成 △６二香 ▲８三龍 △３三金▲７二馬 △４二玉 ▲５四桂 △同　角 ▲同　馬 △４三銀▲３一角 △５一玉 ▲８一龍 △６一桂 ▲７二馬 △４一玉▲６一龍　まで97手で先手の私の勝ち。ようやく3局目にして初勝利。通算1勝2敗となった。ただリーグ昇格するには5戦全勝が必要とのことで結構厳しい。東海道モードよりは辛めだ。SFC スーパー将棋（ソフトのみ）【中古】スーパーファミコンスーファミ価格：1680円（税込、送料別) (2022/12/2時点)楽天で購入

2022.12.02

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第88回　Windows 95版　棋太平（２）

1997年に発売された、Windows 95版棋太平は教育機能をつけることにより、コンピューター側の手をある程度指定することが可能となった。この機能はファミコンやスーパーファミコンにありがちな同じ手を繰り返すという癖を避けたいという当時のゲーム将棋ファンとし手はそれなりに楽しめるものだったのだろう。ただ攻略という観点から見ると自分が簡単に勝てる手順を指させて勝つということもできてしまうわけで、このソフトの攻略に関し、教育の使い方については一定の条件を付ける必要はあるかもしれない。この企画では教育機能を使っての勝利は従前の手順と（ほぼ）同等かそれより勝るとみなされるときに限り有効としたい。先手：私後手：棋太平L2▲２六歩 △３四歩 ▲２五歩 △３三角 ▲２六飛 △４四歩▲７六歩 △４二飛 ▲４八銀 △６二玉 ▲７七角 △７二玉　▲６八玉 △８二玉 ▲７八玉 △３二銀 ▲８六歩 △７二銀▲８七玉 △４三銀 ▲７八銀 △５二金左 ▲４六歩 △６四歩▲４七銀 △５四歩 ▲３六銀 △３二飛 ▲９六歩 △１二香▲５八金右　（第１図）第1図までは先手の浮き浮き飛車に後手が四間飛車で対抗する形。前回、11手目は△3六飛だったが、今回は△7七角としてみた。今回は普通に美濃に組み、先手は8七玉といわゆる天守閣美濃としてくる。まあまあオーソドックスな展開となってきた。第１図（▲５八金右まで）第１図より△１五角と32手目に90年代のコンピューターソフトによくある端角の癖が出てきた。ここは本譜のように▲2八飛とされるだけであまり意味がない。激指13によると△1五角のところでは△9四歩、△6三金などの手が有力とか。▲２八飛 △３五歩 ▲４七銀 △９四歩▲１六歩 △４二角 ▲４五歩 △５三金 ▲４四歩 △５二銀▲４三歩成 △同　金 ▲１一角成（第2図）第2図（▲1一角成まで）第2図より△３四金第2図で後手は△3四金としたがこれが疑問手。先手が馬を作り優勢に見えるが後手にはここで△3三角という返し技があった。▲2一馬には△9九角成とする。ここから形勢は先手側に大きく傾いた。▲２一馬 △３一飛▲１二馬 △３三飛 ▲１五歩 △３一角 ▲１四歩 △同　歩▲２一馬 △５三角 ▲５四馬 △６三銀右 ▲５五馬 △３二飛▲１四香 △５四歩 ▲７七馬 △１二歩 ▲１三歩 △９五歩▲同　歩 △１三歩 ▲同香成 △２四歩 ▲２三成香 △３一飛▲２四歩 △４五金 ▲２二成香 △３四飛 ▲２三歩成 △１四飛▲１七歩 △４六歩 ▲３八銀 △６五歩 ▲２四と △同　飛▲同　飛 △４二角 ▲２三飛成 △７四銀 ▲９四歩 △２六歩▲３二成香 △６四角 ▲９八香打 △２七歩成 ▲同　銀 △８四歩▲９三歩成 △同　香 ▲９四歩 △同　香 ▲９五歩 △同　香▲９六歩 △９四歩 ▲９五歩 △同　歩 ▲９四香 △８三銀▲９五香 △９四銀 ▲同　香 △９三歩 ▲同香成 △同　桂▲９四桂 △８三玉 ▲８一飛 △８二香 ▲同飛成 △７四玉▲８三銀　まで121手で先手の私の勝ち。このように30～40手目あたりまでは互角だったのだが中盤から乱れてきた。当時の将棋ソフト一般が中盤が初心者並みと揶揄されていたがこの1局もそういわれても仕方ない事例となった。この内容に物足りないのであれば棋太平を鍛えるよりも他のソフトに途中から指し継いでもらった方がよさそうだ。

2022.12.01

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第87回　Windows95版　棋太平（１）

棋太平はmsx用に1986年に発売され好評を博した将棋ソフトだが、1997年に発売されたWindows 95版は68K版の同ソフトを移植したものとされている。移植に時間がかかったためか、Windows 95用のソフトとしてはやや時代がかったスーパーファミコン感覚で楽しめるものとなっている。レベル1は将棋ウォーズ4級の私でも先手、後手番とも難なく勝てたので、レベル2から本格的に攻略の対象としたい。なおWindows95版はXPのパソコンでないと作動しない。棋太平シリーズで中古市場で現在でも手に入るのはDreamcastの棋太平GOLDのみだが、筆者はDreamcast本体を持っていないため、内容を確認できないのが残念である。先手：私後手：棋太平L2▲２六歩 △３四歩 ▲２五歩 △３三角 ▲２六飛 △４四歩▲７六歩 △４二飛 ▲４八銀 △６二玉 ▲３六飛 △１五角▲１六歩 △３三角 ▲３四飛 △２二角 ▲３五飛 △３二飛▲８五飛 △８二銀 ▲４六歩 △１四歩 ▲４七銀 △９四歩▲５六銀 △９三桂 ▲８六飛 △３五飛（第1図）第1図までの先手は飛車先を早めに突き、後手の3三角に2六飛と浮くいわゆる「浮き浮き飛車」と呼ばれる戦法である。これに対し後手は△4四歩～△4二飛とする、何が何でも振り飛車にしようという構えである。なおうきうき飛車に対抗して四間にするには△3二銀型の方が勝るようである。早めに角を端に王手のできる位置に上がるというのも当時の将棋ソフトがよく指す形である。先手後手とも飛車角がくるくる動く忙しい展開となり後手が△3五飛と好位置に飛車を構えて第1図となる。第1図（△3五飛まで）第1図より▲５五銀ここからの▲5五銀が疑問手。▲3八金か▲3九金と2五飛以下の攻めに備えるべきだった。以下第2図まで互いに決め手を逃し一進一退の攻防が続くこととなる。△２五飛▲３九金 △２七飛成 ▲２八歩 △２五龍 ▲４四銀 △３三歩▲９六歩 △４二銀 ▲６六角 △８四歩 ▲７五歩 △８五歩▲７六飛 △６五龍 ▲７七飛 △１三角 ▲５八玉 △４六角▲４七歩 △１三角 ▲１五歩 △同　歩 ▲９五歩 △同　歩▲同　香 △４五龍 ▲４八金 △２五龍 ▲３八金 △８三銀▲９三香成 △同　香 ▲７四歩 △同　歩 ▲９三角成 △７二銀▲４三香 △６五龍 ▲６八銀 △３四歩 ▲４二香成 △同　金▲４三銀打 △４一金 ▲３四銀成 △２二角 ▲４三銀不成　（第2図）第2図（▲4三銀不成まで）第2図より△７七角成第2図からの△7七角成が敗着となり、以下先手が勝勢になった。ここでは△4二歩と受けていればまだ戦えた。▲同　桂 △２五龍 ▲４四成銀 △８一飛 ▲９二馬 △７五歩▲８一馬 △同　銀 ▲２二飛 △７三玉 ▲２一飛成 △３一歩▲６五桂打 △７四玉 ▲１一龍 △６二金 ▲６六桂 △６四玉▲４六角 △５五香 ▲１三角成 △４二歩 ▲３四銀成 △９四角▲２三成銀 △１六歩 ▲２二成銀 △２三歩 ▲３一成銀 △５二金上▲２七香 △２六香 ▲同　香 △同　龍 ▲２七香 △１五龍▲１四馬 △３五龍 ▲５三成銀 △同金直 ▲同桂成 △同　玉▲５四金 △５二玉 ▲６五桂 △５七香成 ▲同　銀 △６五龍▲５三歩 △６一玉 ▲３二成銀 △５一歩 ▲４二成銀 △７二玉▲５一龍 △６一金 ▲４一龍 △５一歩 ▲同成銀 △同　金▲同　龍 △８六歩 ▲５二龍 △８三玉 ▲７四金 △９三玉▲６三龍 △同　龍 ▲同金右 △８八飛 ▲６八銀 △５五香▲５七香 △同香成 ▲同　玉 △５五香 ▲５六香 △同　香▲同　玉 △４四桂 ▲４六玉 △９五銀 ▲７三飛 △９二玉▲７一飛成 △８七歩成 ▲６二龍 △８二歩 ▲７三金寄 △８九飛成▲８三歩 △６九龍 ▲８二歩成 △９三玉 ▲８一と △７二香▲８二銀 △９二玉 ▲７二龍 △５六金 ▲３五玉 △４三桂▲４四玉 △５五銀 ▲４三玉 △７六角 ▲５二玉 △４三角▲同　玉　まで187手で先手の私の勝ち。レベル2でもスーパーファミコンで将棋を指しているような感じ。ただWindows95で起動した時のように待たされることはなさそうでサクサクと指してくれるのはいい。定跡が自動的に保存される仕組みになっているがこれが学習能力にどうつながっているのか興味深いところである。【中古】棋太平GOLD価格：3480円（税込、送料別) (2022/11/29時点)楽天で購入

2022.11.27

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第86回　早指し二段森田将棋（５）

2012年に亡くなられた森田和郎氏の開発した森田将棋はコンピューター将棋ソフトを代表する老舗ブランドであり、1993年に発売された早指し二段森田将棋はいまだに中古やオークションサイトで人気がある。発売当初は段位獲得戦で3連勝すると将棋連盟の発行する免状が申請できるということが話題になった。一連の森田将棋シリーズの中では難易度としては低い方に数えられるので級位者にはいい相手となる。今回も入門教室レベルでの対局を取り上げる。先手：私後手：早指し二段森田入門教室▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲２四歩 △同　歩▲７六歩 △８四飛 ▲６六角 △３四飛 ▲４八銀 △３二銀▲４六歩 △４二玉 ▲４七銀 △６二銀 ▲４五歩 △１四歩▲３六銀 △９四歩 ▲７七桂 △７四飛 ▲３五銀 △２三銀▲４四歩 △同　歩 ▲２四銀（第1図）26手目の△4四同歩までは前回（第85回）と同じ手順。今回は前回の▲4八飛に代え、▲2四銀とする。この形の方が先手戦いやすい形となる。第1図（▲2四銀まで）第1図より△２七歩第1図では後手は△2七歩としてきたが、ここでは、△2四同銀が普通。その場合▲同飛　△3二金　▲2三銀　△1三銀　▲3二銀成　△同玉　▲2三金　△3一玉　▲2二金　（参考1図）と進むと参考1図（▲2二金まで）これでも先手は勝勢となる。つまり▲6六角に△3四飛とする形では後手は第1図までのような先手の攻撃をどう封じるかが課題となる。本譜に戻り△2七歩以下は▲同　飛 △２六歩▲同　飛 △２四銀 ▲同　飛 △３二金 ▲２三銀 △１三角▲３二銀成 △同　玉 ▲２三金 △４三玉 ▲１三金 △同　桂▲６五角 △５四歩 ▲７四角 △３五銀 ▲２一飛成 △７四歩▲６一龍 △５一金 ▲８一龍 △４七角 ▲４五歩 △２九角成▲４四歩 △同　銀 ▲７二金 △１九馬 ▲６二金 △３七馬▲６八玉 △６二金 ▲１一龍 △２五桂 ▲４五歩 △同　銀▲４一龍 △４二金 ▲４四香 △３四玉 ▲４二龍 △５二銀▲４三銀 △同　銀 ▲同　龍 △２四玉 ▲２一飛 △２三歩▲３二龍 △５三金 ▲２三飛成 △３五玉 ▲３三龍引 △３四歩▲２四龍左 △３六玉 ▲５三龍 △４八歩 ▲５九金右 △４六馬▲４八金 △２四馬 ▲３七歩 △同桂成 ▲同　金 △同　玉▲３九銀 △４七桂 ▲３八歩 △３六玉 ▲２八桂 △２六玉▲１六金 △３五玉 ▲４八銀 △１五歩 ▲２七桂　まで107手で先手の私の勝ちとこれまで入門教室で5勝をあげたが、上のレベルでは途中までは入門教室の手順となっても中盤で手を変えることが予想される。とりあえずは入門教室レベルながら後手番でいろいろ試してみようと思う。【中古】スーパーファミコンソフト早指し二段森田将棋 2価格：1730円（税込、送料別) (2022/11/25時点)楽天で購入

2022.11.25

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第85回　早指し二段森田将棋（４）

第82回、第83回、第84回に続き、1993年に発売された早指し二段森田将棋の入門レベルとの対局を取り上げている。本当のところはどこでコンピューター側が手を変えるのを見たい気もするのだがとりあえずは先手が最善となる形を目指し、こちらから手を変えて再戦してみた。先手：私後手：早指し二段森田入門▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲２四歩 △同　歩▲７六歩 △８四飛 ▲６六角 △３四飛 ▲４八銀 △３二銀▲４六歩 △４二玉 ▲４七銀 △６二銀 ▲４五歩 △１四歩▲３六銀 △９四歩 ▲７七桂 △７四飛 ▲３五銀 △２三銀▲４四歩 △同　歩（第１図)△7四飛までは第84回と同じ進行だが23手目に▲7五歩に代えて▲3五銀と強気に攻めてみた。第１図（△4四同歩まで）第1図から▲４八飛ここでは▲2四銀として△同銀　▲同飛とすると後手側がどう出ても先手側が勝勢となる。▲4八飛以下形勢は後手に傾き始める。△３四銀 ▲４四銀 △４三歩▲２三歩 △３一角 ▲７五歩 △４四飛 ▲同　角 △同　歩▲８二飛 △７一金 ▲８四飛成 △９五角 ▲４四龍 △４三銀打▲３四龍 △７七角成 ▲６八銀 △同　馬 ▲同　金 △３四歩▲２二銀 △７九飛 ▲６九金（第2図）第2図（▲6九金まで）第2図から△６八銀第2図から後手は△6八銀としてきたが、ここは平凡に△9九飛成としていれば後手は依然として優勢だった。優勢の場面で無駄な王手を連発し、自滅する場面は早指し二段森田将棋ではよく見られる。この辺りが有段レベルを自称しながら実質3～4級程度と評価されてしまう理由なのだろう。同じ初心レべルでもかなり強さにはむらがあるように感じる。△6八銀以下▲同　飛 △９九飛成▲３一銀成 △同　金 ▲２二銀 △４四香 ▲４八歩 △同香成▲同　飛 △５八銀 ▲同　飛 △７七桂 ▲７八銀 △６九桂成▲同　銀 △１二香 ▲３一銀不成△同　玉 ▲２二角 △３二玉▲９九角成 △２三玉 ▲２二飛　まで75手で先手の私の勝ち初心レベルでもう1勝したら、今度は私が後手番となって先手の指し手を見ていきたい。

2022.11.24

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第84回　早指し二段森田将棋（３）

第82回、第83回に続き、1993年に発売されたスーパーファミコン将棋ソフト「早指し二段森田将棋」の入門レベルとの対戦を取り上げる。早指し森田将棋はレベルに関わらず、手は絞ってくるため、途中までは同じになりやすい。したがって攻略するには勝ちやすいパターンを早くつかむことが大事である。先手：私後手：早指し二段森田入門▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲２四歩 △同　歩▲７六歩 △８四飛 ▲６六角 △３四飛 ▲４八銀 △３二銀▲４六歩 △４二玉 ▲４七銀 △６二銀 ▲４五歩 △１四歩▲３六銀 (第1図）△3二銀までは第83回と進行は同じ。この辺りまではレベルが上になっても変わらないものと思われる。手を変えたのは私の側でここから第83回では▲2六飛としていた。この手は損な手で多分他のソフトでは通用しないと思われる。▲4六歩～▲4七銀と銀の活用を図る。第1図では先手は▲3六銀と好位置に構えることができてこれからが楽しみな展開である。第1図（▲3六銀まで）第１図より△９四歩第1図からは△2三銀も有力。以下先手ペースで進むこととなる。▲７七桂 △７四飛 ▲７五歩 △８四飛▲３五銀 △２三銀 ▲７八飛 △３四銀 ▲同　銀 △同　飛▲２三銀 △３二金 ▲３四銀成 △同　歩 ▲２二角成 △同　金▲８三飛 △４七角 ▲８一飛成 △７一金 ▲９一龍 △２九角成▲８五桂 △１九馬（第２図）第２図（△１九馬まで）第２図より▲７三桂成　第2図では▲5五角が有力で△3三銀とさせてから▲7三桂成とした方がよかったようだ。第2図から第3図までにかけて後手が逆襲に出てくる。△３七馬 ▲４八桂 △７三馬▲９四龍 △５五馬 ▲３四龍 △３三金 ▲９四龍 △４七桂▲５八玉 △６五馬 ▲２二角 △７七歩 ▲８八飛 △７八歩成▲同　飛 △７七歩 ▲８八飛 △７八歩成 ▲同　飛 △９二香▲８五龍 △９四銀 ▲８六龍 △７六桂 ▲９八飛 △９五銀▲７七龍 △１二香 ▲１一角成 △５九桂成 ▲同金右（第３図）第３図（▲5九同金右まで）第３図より△８四銀第3図からは△4七銀で▲4九玉　△3八銀不成　▲5八玉　△4七馬までの詰み。早指し二段森田将棋では5手の詰めは逃さないはずなのだが、初心レベルでは詰め探索機能を制限しているのか。以後、頓死筋の危機を逃れ、何とか勝ち切ることができた。▲７四香 △８二金 ▲２一馬 △７五銀 ▲４四歩 △同　金▲５六桂 △６八桂成 ▲同　龍 △３五金 ▲４四歩 △３四銀▲１二馬 △７四馬 ▲４三歩成 △同　銀 ▲４四香 △５六馬▲４三香成 △同　玉 ▲５六歩 △３八歩 ▲２一角 △３二香▲５五桂 △４二玉 ▲４三銀 △５一玉 ▲３二角成 △６一玉▲７四桂 △７二玉 ▲８二桂成 △同　玉 ▲７四桂 △７三玉▲６二桂成 △同　玉 ▲４一馬 △７三玉 ▲６三馬 △８三玉▲８五香 △８四歩 ▲７四金 △８二玉 ▲７三馬まで125手で先手の勝ち。初心レベルでも得意な形にはまるとかなり手ごわくなるので油断できない。

2022.11.23

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王将戦挑戦者決定リーグ：羽生九段が挑戦者に

藤井王将への挑戦権を争う、第72期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグも昨日が最終戦。挑戦権争いは5勝0敗の羽生九段と4勝1敗の豊島九段の直接対局で決まることとなった。序盤、豊島九段に痛恨のミスがあり、以下羽生九段が着実にリードを広げ、117手で羽生九段が勝利し、藤井五冠への挑戦権を得ることとなった。これで羽生九段と藤井五冠との夢のタイトル戦が実現することとなった。羽生九段は前人未到のタイトル100期獲得をかけた戦いともなる。タイトル戦は来年1月以降行われる予定。詳しい将棋の内容はアユムさんのYoutubeチャンネルが参考になる。元奨励会員アユムの将棋実況：羽生善治九段ー豊島将之九段　第72期ALSOK杯王将リーグ棋譜ハイライト　主催：毎日新聞社　スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟

2022.11.23

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第83回　早指し二段森田将棋（２）

前回に続き、1993年に発売されたスーパーファミコン将棋ソフト「早指し二段森田将棋」より。入門レベルでも定跡手で途中まで対応するので初心者を脱したばかりの人には初心者レベルでも結構厳しい。今回のようにマイナーな戦法だと定跡は最初の10手あたりまで、ここからスーパーファミコン将棋ソフト特有の癖が出てくるので中盤まではすいすい行く。先手：私後手：早指二段森田入門▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲２四歩 △同　歩▲７六歩 △８四飛 ▲６六角 △３四飛 ▲４八銀 △３二銀　（第1図）第1図までは飛車先の歩を▲7八金を保留して突き捨てる形、後手の△2四同歩に▲同飛だと先手不利だが、それ以外の手だとまだ一局の将棋で、▲7六歩と角換りを催促する形もアマ間では指されている。ここでは①3四歩　②8四飛　③5二金左の3つの手のどれかになる例が多い。スーパーファミコン将棋ソフトでは△5二金左も出現する可能性があり、この形は飛車を成ってはっきり先手が有利となる。②もかなりの頻度で出現し、その場合、先手の▲6六角に対し、飛車の逃げる場所で手が分かれることとなる。早指し二段森田将棋は△3四飛と逃げてきた。第1図（△3二銀まで）第1図より▲２六飛第1図で先手が▲2六飛としたのがやや損な手。ここは銀を進出させるべく▲4六歩とする手が有力。△４二玉 ▲９六歩 △６二銀 ▲９五歩 △１四歩▲３六飛 △同　飛 ▲同　歩 △２五飛 ▲８三飛 △２九飛成▲８一飛成 △７一金 ▲９一龍 △８一桂 ▲８三香 △１九龍▲８一香成 △６一金 ▲９三角成 △３四歩 ▲６六桂 △５五角▲３九桂 △１七龍 ▲５六歩 △２八角成 ▲７一成香 △同　銀▲同　馬 △同　金 ▲同　龍（第2図）第2図（▲7一同龍まで） △１五龍第2図で後手が△1五龍としたのは意味不明な手。ここでは△3七香が厳しい手となる。早指し二段森田は終盤になると意味不明な手を連発することがある。ただ、ここでは上位レベルでは別の手を用意していると思うが...▲７二龍 △５二金▲２二金（第3図）第3図（▲2二金まで）第3図より△１三香ここでも△4一銀としていればまだ粘ることができた。△1三香以下▲３二金 △同　玉 ▲５二龍 △４二金▲４一銀 △３一玉 ▲３二金　まで57手で先手の私の勝ち棋譜解析を見ても中盤までは互角のいい勝負だったのが意味不明の手を次々と指して自滅した感がある。ただし森田将棋は中盤で手を変えてくるので明らかにおかしい手のところは上のレベルに行くと手を変えてくるのかもしれない。そうなると結構手ごわい相手となるだろう。

2022.11.21

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第82回　早指し二段森田将棋（１）

1993年に発売された早指し二段森田将棋は将棋ソフトで将棋の段位が獲得できるというのが売りの将棋ソフトで、特殊チップを使い、一つの対局がほぼ1時間以内で終えるという、当時の将棋ソフトによくあった設定を強くすると長考するという不満をかなり取り除いたという点で、以後のスーパーファミコン将棋ソフトが早指しを競うという流れを作ってきた。レベルは入門、将棋道場１～3の4レベルでそれとは別に段位獲得戦モードがある。このソフトとは100局近く指してきたが、途中までは入門から段位獲得戦に至るまでほとんど変わりはない。レベルが上に行くにしたがって途中の局面から手を変える可能性が高いということだ。入門編でも搭載された定跡に従って指してくる。先手：私後手：早指二段森田入門▲２六歩 △３四歩 ▲２五歩 △３三角 ▲２六飛 △４四角▲３六飛 △３五角（第1図）第1図までは私がよく指している浮き浮き飛車に後手が△4四角とする形。ここまではレベルが上に行ってもこのように指してくるのだろう。△4四角では△2二飛、△3二飛、△8四歩などの手も有力。▲3六飛に△3五角は飛車角交換を迫る強気の一手。ここで最善とされるのは△2二飛なのだが、ここは森田和郎ならこう指すという一手に思える。先手は後手の注文に乗って交換するか、交換を避けるかの選択を迫られる。浮き浮き飛車では飛車角交換の筋はよく現れるので、こういう手に驚いてはいけない。第1図（△3五角まで）第1図より▲４八銀　　第1図で私は飛車角交換を避け▲4八銀としたが、ここでは後手の注文に乗り▲同飛とする手、あるいは▲7六歩も有力である。▲4八銀以下△３三桂 ▲７六歩 △３二銀▲７五歩 △４四歩 ▲９六歩 △２五桂 ▲７六飛 △４二金▲７四歩 △同　歩 ▲同　飛 △７二飛 ▲同飛成 △同　銀▲３一飛 △４一飛 ▲同飛成 △同　玉 ▲７六飛（第2図)第2図（▲7六飛まで）第2図より△２八飛ここで後手は△2八飛と打ってきたが、これは当時の将棋ソフトによくある、すぐ取られやすいところに飛車角を打つ癖で、当時のソフトがやたらと端に角を打って王手したがるのもその一つ。ここでは平凡に△3七桂成、▲同銀　△5七角成とした方が後手としてはよかった。△2八飛以下▲３九金 △２七飛成 ▲２八歩 △２六龍 ▲同　飛 △同　角▲２七歩 △３五角 ▲３六歩 △２四角 ▲４四角 △３三銀▲５五角 △７三銀 ▲２六歩 △６四銀 ▲７七角 △７六歩▲８八角 △７七歩成 ▲同　角 △７六歩 ▲８八角 △７七歩成▲同　角 △６五飛 ▲６八銀 △８五飛 ▲７八金 △３二玉▲２五歩 △同　飛 ▲２八歩 △７六歩 ▲８八角 △７七歩成▲同　角 △４三金　（第3図）第3図（△4三金まで）　第3図より▲３七桂打　第3図からは▲3七桂打と受けたが、ここでは▲8二飛　△4二金　▲8一飛成とした方がより明快だったようだ。▲3七桂打以下△２六飛 ▲３八金 △３六飛▲２七金 △７六飛 ▲８六歩 △４四銀 ▲８七金 △７五飛▲７六歩 △６五飛 ▲６六歩 △５五飛 ▲６七銀 △７三銀▲５六銀 △１五飛 ▲１六歩 △３五飛 ▲２六金 △１四歩▲３五金 △同　角 ▲６五歩 △７八金 ▲６六角 △８九金▲４五銀 △同　銀 ▲１一角成 △３六銀 ▲１二飛 △２二桂▲同飛成　まで103手で先手の私の勝ち初心レベルなので勝ちやすいのだろうが、とりあえず定跡の傾向を探る上でも、入門レベルは先手、後手5勝づつと丁寧に勝っていきたい。

2022.11.21

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A級順位戦、豊島九段、藤井五冠が1敗も2敗までが7人の大混戦模様

渡辺名人との名人挑戦権を競う、A級順位戦は5回戦までが終わり、豊島九段、藤井五冠が1敗をキープするも2敗に5人がひしめくという大混戦模様となっている。仮に藤井五冠が2敗目を喫すると挑戦権の行方は見通せなくなる。藤井五冠も確率的には最年少名人獲得の可能性は依然として高いものの初めてのA級順位戦、何があるかわからない。これについて論じたYoutube 記事をいくつか紹介したい。将棋順位戦A級、5回戦終了、藤井聡太竜王、豊島将之九段が1位で並ぶ、名人経験者が下位争い（シリウスチャンネル）A級順位戦5回戦速報　康光会長ピンチ…藤井聡太竜王は最年少名人に前進！B級2組順位戦も。大橋六段絶好調!（元奨励会員アユムの将棋実況）

2022.11.20

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第81回　最高速思考　将棋・麻雀（２）

1994年にニチブツから発売された、スーパー五目・将棋に続き、バリエからも将棋＋αのソフトが販売された。これが1995年発売の最高速思考　将棋・麻雀。その後、将棋を含めたオムニバステーブルゲームソフトはゲームの達人シリーズやテーブルゲーム大集合と続いていくのである。マーケット的には確かに将棋単独ではどうしても購買層は限定されるので他のゲームを抱き合わせるというのは理にかなっている。将棋・麻雀ではSA-1チップによる待たせられないスムーズな対局も可能となった。将棋編と麻雀編では対戦キャラクターは異なっている。将棋編では右下2人目の武藤嶺子と対戦してみる。今回紹介するのはその2戦目となる。先手：私後手：武藤嶺子▲２六歩 △３四歩 ▲２五歩 △３三角 ▲２六飛 △８四歩▲３八銀 △８五歩 ▲７八金 △９四歩 ▲７六歩 △８六歩▲同　歩 △同　飛 ▲８七歩 △８五飛 ▲３三角成 △同　桂▲７七桂（第1図)第1図までは先手が飛車先の歩を伸ばし、後手の△3三角に▲2六飛と浮くという、プロでは見かけない形だが、アマではよく指されている。いわゆる浮き浮き飛車と呼ばれている形である。これに対し△8四歩とすると比較的穏やかな進行となり、通常の相居飛車の形に落ち着く可能性が高い。角交換後に△3三桂と受ける形はあまり好形とは言えず、後手としては指しにくい形となった。第1図（▲7七桂まで）第1図より△２五飛 ▲同　飛 △同　桂　第1図から後手は飛車交換に出てきたが、後手に飛車を打ち込むすきが多いため、この交換はやや損な手である。以下▲８五飛 △３七桂成▲同　桂 △８二飛 ▲同飛成 △同　銀 ▲３三角 △４二銀▲１一角成 △８九飛 ▲４五桂 △９九飛成 ▲３三桂打 △２六角▲３七香 △３二金 ▲２一飛 △３一銀 ▲６五桂 △５二香▲５三桂右成△同　香 ▲同桂成 △同　角 ▲５四香 △６二金▲５三香成 △同　金 ▲４一角 △４二桂 ▲３二角成 △５八歩▲同　玉 △９七龍 ▲３一飛成 △６二玉 ▲４二龍 △５二歩　（第2図）と第2図までは順調に来たのだが...第2図（△5二歩まで）第2図より▲５一銀第2図からの▲5一銀が緩手で以下後手に粘るスキを与えることとなった。第2図では▲5一龍とスパッと切る手が厳しく、△同玉には▲7二金として受けなしとなる。（参考１図）参考１図（▲７二金まで）本譜に戻り、▲５一銀以下△７二玉 ▲６二金 △８三玉 ▲７五桂 △７四玉▲４一桂成 △８六歩 ▲６六馬 △８七歩成 ▲５三龍 △同　歩▲６五金 △８五玉 ▲６三桂成 △７八と ▲７五馬 △９六玉▲９七馬 △同　玉 ▲７八銀 △７九飛 ▲６九銀 △７七飛成▲３三馬 △９九角 ▲６六馬 △８七歩 ▲７五馬 △８六金▲９八歩 △同　玉 ▲６八飛 △９七玉 ▲９八歩 △９六玉▲７二金 △９三銀 ▲８一金 △９二香 ▲８九桂 △７九龍▲９七歩 △９五玉 ▲９八飛 △４四角成 ▲９六歩 △同　金▲同　飛 △同　玉 ▲８六金　まで111手で先手の私の勝ち。第2図からは危ない局面もあったのだが、何とか勝ち切った。次は3人目定岡鷹二と対戦してみたい。

2022.11.20

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王将戦挑戦者決定リーグ：挑戦者は羽生九段それとも豊島九段？

昨日の王将戦挑戦者決定戦は渡辺名人と豊島九段の対局に注目が集まった。羽生九段がいち早く5連勝を決めた時点で、挑戦者は羽生九段に決まりかというムードがあった。しかし、豊島九段のそれからの追い上げもすざましく、昨日の渡辺名人との対局に勝利したことで、豊島九段は羽生九段の直接勝負で2連勝すれば挑戦という、まるで棋王戦の敗者復活戦みたいな展開となっている。ここ最近の豊島九段は羽生九段に分がいいので、2連勝の可能性もないわけではない。挑戦の行方は本当に分からなくなった。豊島九段と渡辺名人との対局の詳しい解説はアユムさんのチャンネルを参考にしてほしい。解説を聞いても結構難しい将棋だった。

2022.11.16

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：INDEX　PS1 月下の棋士　王竜戦（更新版）

2023. 9.16 更新攻略目標1：王竜戦モードで滝川幸次に勝って優勝する：達成済攻略目標２：じっちゃんの修行戦各レベルですべての戦型指定で勝つレベル１：四間飛車（先手）のみクリア　1/12ブログ記事第119回（その22）第117回（その21）第99回（その20）第98回（その19）第97回（その18）第96回（その17）第80回（その16）第59回（その15）第58回（その14）第57回（その13）第56回（その12）第13回（その11）第11回（その10）第10回（その９）第9回（その８）第8回（その７）第7回（その６）第6回（その５）第5回（その４）第4回（その３）第3回（その２）第1回（その１）

2022.11.12

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第80回　PS1 月下の棋士～王竜戦（16）

1996年に発売されたプレーステーション将棋ソフト、月下の棋士～王竜戦ではトーナメントモードとして王竜戦モードがある。これは人気将棋漫画、月下の棋士に登場する8人のキャラクターに一人一人勝ち抜き決勝戦で主人公氷室香介が最大の仇敵滝川幸次と対戦し、勝利したところでゲームクリアとなるというチャレンジである。阪田大吉さんのブログによると、王竜戦モードでの滝川幸次の推定棋力は激指15と対戦させて8級程度とのことである。なのでそれほどクリアするのは難しくはなさそうである。⇒月下の棋士ー王竜戦（Playstation)さて私自身は王竜戦は3回戦まできた。3回戦の対戦相手は原作中氷室香介に奨励会三段リーグで唯一勝った鈴本永吉となる。鈴本は原作では年齢制限で奨励会を退会し、アマ強豪となるという設定である。このトーナメントではアマチュア枠で出場とのこと。元奨でアマ強豪までは確かにモデルとされる鈴木英春と同じなのだが、残念ながら棋風は受け継いでいない。むしろ相居飛車の本格派鈴木輝彦八段の将棋という感じ。先手：月下・鈴本後手：私▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △３二金 ▲２四歩 △同　歩▲同　飛 △２三歩 ▲２六飛 △１四歩 ▲７八金 △７二銀（第１図）鈴本は居飛車の本格派らしく、相掛り志向。4手目の△3二金は先手の▲7六歩を誘い、角換わりの注文なのだが、先手は構わず飛先交換に出る。△1四歩では　△3四歩　△6二銀　△8五歩も有力。△1四歩に端を受けず▲7八金としたのが、手得をにらんだ一着。後手△7二銀では△8五歩もある。第１図（△7二銀まで）第1図以下次第に先手ペースとなる。▲１六歩 △３四歩 ▲３八銀 △７四歩 ▲５八玉 △７三銀▲７六歩 △６四銀 ▲４六歩 △７五歩 ▲同　歩 △６五銀▲４七銀 △８八角成 ▲同　銀 △７二飛 ▲２四歩 △７五飛▲７七桂 △７六銀 ▲８二角 △４四角 ▲３六飛 △３五歩▲２六飛 △７七銀成 ▲同　銀 △７六歩 ▲８八銀 △６五桂▲２三歩成 △７七歩成 ▲同　銀 △同桂成 ▲３二と △７八成桂▲３一と △６九銀 ▲４八玉 △６八成桂（第２図まで）第２図（△６八成桂まで）第２図以下▲６六銀第2図では先手が勝勢だったのが▲6六銀が不用意な一手だった。ここで激指13 おすすめの手は▲7三歩　以下△同桂とすると▲2一飛成　（参考1図）でよりはっきりする。参考1図 (▲2一飛成まで）本譜に戻り、▲6六銀以下△７八飛成▲２一飛成 △６七成桂 ▲５八桂 △６六角 ▲３二と △６二玉　（第３図）第３図（△6二玉まで）第3図より▲９一角成激指13の解析によるとこの手が敗着となった。第3図では▲7一銀　が最善で以下△同金　▲7三金　△同龍　▲同角成　△同桂　▲6六桂　△5七成桂　▲同玉　△6五桂　▲4八玉　△5七金　（参考2図）参考2図（△5七金まで）本譜に戻り▲9一角成以下△５七角成 ▲３八玉 △５八成桂 ▲同　銀 △同銀成▲８一馬 △４九成銀 ▲２七玉 △２六歩 ▲同　玉 △２八龍▲２七歩 △３四桂 ▲２五玉 △２七龍 ▲２六歩 △同　龍▲３四玉 △４四金 ▲３三玉 △２一龍 ▲７四桂 △７三玉▲８二馬 △７四玉 ▲７六香 △７五歩 ▲８六桂 △６五玉▲８三馬 △７六玉 ▲８八桂 △６七玉 ▲６八歩 △同　玉▲６九歩 △同　玉 ▲５八銀 △同　玉 ▲６九金 △同　玉▲４七馬 △同　馬 ▲２一と △４一金 ▲６六飛 △６八香▲同　飛 △同　玉 ▲６九香 △同　玉まで112手で先手の私の勝ちで4回戦進出なのだが、ここでセーブを忘れてしまい、もう1度3回戦をやることとなった。つまり勝ってもセーブしなければ同じ相手とずっと対戦し続けることができるということになる。

2022.11.12

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第79回　将棋の奥義／バリュー将棋４（２）

第78回では将棋の奥義の初心者レベルを試してみたが、今回は前回私が勝った手順をバリュー将棋4でも応用できるか見てみたい。なお、私のパソコンではバリュー将棋4は作動しないので画像はバリュー将棋5に棋譜を呼び込んだものを使用している。先手：私後手：バリュー将棋4　初心▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲２四歩 △同　歩▲７六歩 △８四飛 ▲６六角 △９四飛 ▲５六歩 △９七飛成（第１図）第1図までは前回と同じ。やはりこちらも初心者レベルでは同じように序盤で変な手を指す。第１図（△9七飛成まで）▲同　香 △２五歩（第２図）ただし第2図の△2五歩では将棋の奥義初心者では△8二銀であった。多くのスーパーファミコン将棋ソフトが全く同じ手順を繰り返す傾向があるのに対し、バリュー将棋では手の選択肢は複数あるようだ。第2図（△2五歩まで）第2図以下も簡単に勝つことができる。▲同　飛 △３二金 ▲２三歩 △同　金▲同飛成 △４一玉 ▲２四龍 △３二銀 ▲８四龍 △７二銀▲８二龍 △９二香 ▲同　龍 △９四歩 ▲８四香 △７一金▲９四龍 △９三桂 ▲同　龍 △８二金 ▲同香成 △６一銀▲９一龍 △５二玉 ▲７一成香 △６二銀 ▲７二成香 △９二歩▲６二成香 △同　玉 ▲６一飛 △５二玉 ▲５一飛成まで47手で先手の私の勝ちこのようにあえて弱い設定もないと、PC版の将棋ソフトはなかなかなじんでもらえないのだ。この辺が将棋ソフトを商業的に成功させる難しさがあるのだろう。

2022.11.05

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第78回　将棋の奥義／バリュー将棋4（１）

2004年にマグノリアから発売された、おやじの挑戦～将棋の奥義はコンピューター選手権で上位入賞したKCC将棋の将棋プログラムを商品化した一連のシリーズの一つである。KCC系の将棋ソフトはマグノリア系統とシルバースタージャパン系統の二つに大別される。マグノリア系列（販売媒体によっては名称が変わる）ではファミリー将棋、バリュー将棋とどちらかというと廉価ソフト市場で、シルバースタージャパンからは銀星将棋シリーズが出されている。当初は銀星将棋がハイエンドでファミリー／バリューが機能限定という棲み分けがあったのだが、シルバースタージャパンの銀星将棋も廉価版のスタンダードシリーズを出し、その境界線は怪しくなる。またマグノリアもたびたび不具合を起こしてきたファミリー将棋／バリュー将棋からは次第に撤退し始め、ボナンザの商品化に活路を見出すこととなる。将棋の奥義はファミリー／バリューの系列に入るのだが、名前を一新して量販店で販売してきた。発売年が2004年でバリュー将棋では4あたりになるのだろう。バリュー将棋4は無料でダウンロードできるのだが、Windows10では作動しない。本企画では将棋の奥義とバリュー将棋4がほぼ同じ手順で攻略できるのかを確認し、バリュー将棋4は初級から将棋の奥義は初心者から一定の勝ち星を挙げることを目標としたい。初級レベルは将棋の奥義とバリュー4合わせて先手・後手各15勝を挙げていきたい。初心者は両方合わせて先手・後手6勝づつとしたい。今回は手始めに将棋の奥義の初心者レベルから攻めてみる。4つあるレベルの一番下である。先手：私後手：将棋の奥義　初心▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲２四歩 △同　歩▲７六歩 △８四飛 ▲６六角 △９四飛 ▲５六歩（第１図）第1図までは相掛りの出だしから、先手が▲7八金を保留し、先に飛車先を交換する形、△2四同歩から▲同飛以下は相掛りの定跡書で紹介される変化で、先手が若干不利となる。ところが、ここから歩交換を保留し、▲7六歩とし、後手の3四歩を誘い角交換の順に誘導しようという変化があり、アマ間ではたまに指されているらしい。後手としては注文通り、角換わりにするか本譜のように△8四飛と浮いて先手の出方をうかがうか作戦の岐路となる。先手としては当然▲6六角とするのだが、飛車の逃げる位置が3、5、6、7、9筋と可能手が多く、先手としてはそれぞれに対応しなければならない。将棋の奥義では△9四飛としてきた。激指13ではここで▲8八銀を最善としている。しかし、私が指したのは▲5六歩で定跡になかった手だったのだろう。ここからコンピュータの差し手が暴走する。第１図（▲５六歩まで）第1図より△９七飛成！！何と後手の飛車が自爆。いくら初心者レベルでもこれはないだろう。以下は先手必勝形に。プログラムのバグなのかと思いきや、実は製品紹介ページによると初心者レベルはポカを連発するとのこと。従前のシリーズだと初級レベルでもなかなか勝てない人がいるため、さらに弱い接待レベルを設けたようだ。▲同　香 △８二銀 ▲２四飛 △２三歩 ▲同飛成 △６二玉▲２四龍 △３二銀 ▲２二龍 △１二香 ▲同　龍 △７一玉▲２二歩 △３一金 ▲２一歩成 △同　金 ▲１三龍（第２図）第２図（▲１三龍まで）第2図はもう終盤戦、先手が▲1三龍としたところなのだが、実はこの手に代えて即詰みの順があった。▲1三龍で▲4二飛と打つと、△7二金　▲2一龍　△同銀　▲6一金　△同玉　▲5二角　△6二玉　▲4三角成　△7一玉　▲4一飛成　△5一金　▲同龍　△6一飛　▲同龍　と手順はかかるが即詰みとなる。本譜に戻り▲1三龍以下△７二玉▲２二歩 △３一金 ▲１一龍 △４一金 ▲２一歩成 △同　銀▲同　龍 △５一金左 ▲１二飛 △２二歩 ▲同飛成 △６二金左▲３三角成 △８三玉 ▲７五桂 △９二玉 ▲６五角 △７四歩▲同　角 △８三銀 ▲同角成　まで51手で先手の私の勝ち今回はコンピュータのポカで後手が自滅したため簡単に勝ててしまった。次回はバリュー将棋4で同様の手順で勝てるか試してみる。

2022.11.05

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ファミリー将棋とバリュー将棋2の画面が表示されない

現在中古で流通しているファミリー将棋（メディアカイト版）および、マグノリアのバリュー将棋2はXPには対応しているはずなのだが、XP対応のパソコンでも画面が表示されないエラーが発生する。マグノリアではその問題に対処すべく修正プログラムを出したのだが、ダウンロードしようとするとWindowsDefenderにはねられてダウンロードできない。どうも問題はディスプレイ設定が1024x768を超える解像度に対応していないのが原因とのことだ。なので、ディスプレイの解像度を1024x768に下げてみる。Windows10の私のパソコンで設定でディスプレイの解像度を変更する。通常は1920x1080の設定となっている。これを768x1024の解像度まで落とす。この状態でファミリー将棋を起動してみる。と何とか使えそうなのだが、棋譜の表示ができない。この点は不便なのだがファミリー将棋3や銀星4でも棋譜は表示できるはずなので、再生はそちらのソフトを使うことにしよう。ではバリュー将棋2はどうか。なんとWindows10のパソコンで両方とも起動できてしまった。せっかく買ったのに使えないかと思った将棋ソフトがちょっとした設定の変更で使えるようになるというのは非常にうれしい。

2022.11.04

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ウェブリブログの引っ越し

ウェブリブログが来年1月末でサービス終了するのに伴い、ブログをシーサーブログに移転した。移転したブログはこちら当分はアーカイブとして少しづつコンテンツを楽天ブログに移転していきたい。

2022.11.04

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英語で将棋：Lesson 14: 金特有の動き

チェス式棋譜で一番やっかいなのが日本の棋譜で例えば金右、銀左、同飛行とかいった表記をどうするのかといったことです。これからのレッスンでは同じ場所に複数の同種の駒が行く可能性がある場合チェス式ではどう表現するのかを学んでいきます。今回のレッスンではまず金を取り上げます。守りの駒である金は複数の駒が固まることも多く、どの金が動いたのかがわかるようにしなければなりません。それではまず図１を見てみます。「図１」6八(6h)、4八(4h)、４七(4g)の3箇所に金があります。チェス式ではどの位置にある駒がどこまで動いたかがわかるように以下のように表記します。A)　６八（6h)の金が5七(5g)に動いた場合。G6h-5g これは日本語の棋譜では5七金左と表記します。B)　4八(4h)の金が5七(5g)に動いた場合。G4h-5g これは日本語の棋譜では5七金右と表記します。C) 4七(4g)の金が5七(5g)に動いた場合。G4g-5gこれは日本語の棋譜では5七金寄となります。では図２ではどうでしょうか「図2」この図では5七に敵の歩があります。この歩をどの金で取るかによって表記は違ってきます。D)６八の金が5七にある歩をとった場合。G6hx5g これは日本語の棋譜では5七同金左または5七金左と表記します。E)4八の金が5七にある歩をとった場合。G4hx5g これは日本語の棋譜では5七同金右または5七金右と表記します。F)4七の金が5七にある歩をとった場合。G4gx5g これは日本語の棋譜では5七同金寄または5七金寄と表記します。気をつけなければならないのは有段者やプロの対局によく見られるように質駒やぶつけられた駒をすぐ取らずもっと有効な手をさした後に手を戻してとるような場合です。こうした場合、取る記号のxをチェス式に直すときに忘れがちとなりますので注意。それでは以下練習問題です。１）4八金直（駒を取らない場合）２）5八金引（駒を取る）３）4九金寄（駒を取らない）答えは次のレッスンで次回は銀特有の動きです。

2022.10.30

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英語で将棋 Index Lesson14～

2022/10/30 ウェブリブログから移転5月中に再開予定の英語で将棋はLesson 14以降は基本編中心となります。応用・チャレンジ編は不定期にテスト形式で入れていきたいと思います。当面の予定ですがLesson 21 以降はまだ未定です。姉妹企画の「懐かしの将棋ゲームを攻略しよう」とタイアップした特集を考えています。以前のIndexはこちらLesson 14 金特有の動きLesson 15 銀特有の動きLesson 16 歩・香・桂の動き（仮）Lesson 17 角・飛車の動き（仮）Lesson 18 こんなときはどう表現する？（仮）Lesson 19 復習問題1(基本ドリル）Lesson 20 復習問題2（実戦棋譜を使った問題）Lesson 21以降はまだ未定です。

2022.10.30

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英語で将棋Lesson 15 銀特有の動き

2022/10/28　ウェブリブログより移転金同様銀も棋譜表記する際やっかいです。チェス式では銀特有の動きをどのように表現するのか見てみましょう。図1図1では3四(3d)の地点に四枚の銀いずれも行く可能性があります。１．4五（4e)の銀が3四（3d)に動いた場合：S4e-3dとチェス式では表記します。（日本式では3四銀左）２．3五（3e)の銀の場合、S3e-3d (日本式、3四銀直）３．.2五(2e)の銀の場合、S2e-3d（日本式、3四銀右）４．4三(4c)の銀が3四に成らずに下がった場合、S4c-3d=（日本式、3四銀不成）なお、不成の記号＝は省略されることもあります。５．4三の銀が3四に成った場合、S4c-3d+（日本式、3四銀成)。このように見てみるとチェス式はすべて英数字で完結するので将棋ソフトのプログラムに向いているかもしれません。図2図２では3四に金があります。この金は四枚の銀どれでもとることができます。駒を取る場合、動く前の位置記号と動いた後の位置記号の間にはｘが入ります。なので4五の銀が3四の金を取った場合S4ex3d(日本式3四銀左または3四同銀左）つまり日本語の棋譜と違い直後であるないにかかわらず駒を取るとｘの記号で動きを表す必要があります。それでは図2を使って練習ドリルをやってみましょう。この問題では取る際は「同」と表現することにします。1) 3四同銀直２）3四同銀不成３）3四同銀右4）3四同銀成解答は次回のレッスンで。では前回の練習問題の解答です。１）4八金直（駒を取らない場合）G4i-4h２）5八金引（駒を取る）G5gx5h３）4九金寄（駒を取らない）G5i-4i またはG3i-4i

2022.10.29

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懐かしの将棋ゲームを攻略しよう：第77回　マイナビBEST将棋レボリューション激指13（１）

2013年に発売された激指13の廉価版が2019年発売の「マイナビBEST将棋レボリューション激指13」である。本篇では12級まではキャラクター対局やAI仮想棋士対決は先手・後手それぞれ1勝ずつとし、本格的攻略の対象は11級からとしたい。なのでまだキャラクター対局13級はまだウォームアップ段階である。今回黒川13級との対戦を紹介するのは先日紹介した初手9六歩戦法が激指下位級にどこまで通用するか試す意味もある。激指のキャラクター対局は過去の激指のストーリーモードに登場した人物と各級・段別で対戦できるという機能である。黒川は選択できる人物の一番下にある。キャラクター全員に12級で勝利したらAIプロ棋士との対局は14級は飛ばし、13級からの対局としようと思う。激指13の13級は将棋倶楽部の13級よりは弱いというのが実感、12級あたりでR200前後の私といい勝負となる。先手：あなた後手：黒川13級▲９六歩 △３四歩 ▲９七角 △４二銀 ▲２六歩 △５四歩　▲２五歩（第１図）初手9六歩に後手は△3四歩としたが、かまわず▲9七角とする。ただし中飛車にはしないで居飛車で行くことにした。第１図（▲２五歩まで）第1図より△６二銀　　第1図では△3三角か△3三銀とするのが自然な指し方。それ以外の手だと2筋から攻められやすくなる。▲２四歩 △同　歩 ▲同　飛（第２図）第２図（▲２四同飛まで）第2図より△３三角　第2図からは△3二金とすべきところ。以下飛車の成りこみに成功した先手が優勢に。▲２一飛成 △４四角 ▲２四龍 △５三角 ▲同角成 △同銀右（第３図）第３図（△5三同銀右まで）第3図より▲３四龍第3図からは▲2一龍とした方がより明快だったかもしれない。後手から△2七角を打つスキを与えてしまった。△２七角 ▲３六角 △２六歩 ▲２八歩 △４四歩▲２七歩 △同歩不成 ▲同　角 △５二金右 ▲７六歩 △４三銀▲２四龍 △３二金 ▲２一龍 △６二玉 ▲１一龍 △２一歩▲同　龍 △４二金左 ▲７一角 △７二玉 ▲８二角成 △同　玉▲７一飛 △７二角 ▲８六香　まで45手で勝ち。何とか激指でも通用しそうだが、激指は手を変えてしまうかもしれないのでスーパーファミコンのように同じ手順で勝てないかもしれない。

2022.10.27

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根津美術館：飛梅祠

東京の南青山にある根津美術館には庭園があり、私が2018年9月に訪問した時には外国人観光客の姿も数多く見られた。この庭園は数多くの地蔵が配置されており、さながら野地蔵野外博物館の様相も見せる。この庭園内には日本では数少ない仏教式の天神祠があり、菅原道真公への崇拝心が禅宗にも広まっていたこと示すもので興味深い。この飛梅祠の話はSNSで広まったのか、受験生も合格祈願しているらしい。写真は2018年9月訪問時のもの根津美術館は台地の上にあり、庭園は谷側に舗装された道を下っていくこととなる。池が見えるところまでくだり、もうしばらく歩くと鳥居が見えてくる。これが飛梅祠の入り口。天満宮や天満社と違い、鳥居の周囲に仏像が配置されているのが、異様な雰囲気を醸し出している。鳥居からしばらく歩くと、地蔵が祀られている。ここが仏式らしい。確かに、賽銭と共にペンらしきものが納められているのが、確認できる。合格祈願に来ている人がいることが推察される。美術館内の祠なので屋敷神のようなものなのだが、賽銭は美術館への寄付ということになるのだろうか。

2022.10.26

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「根津美術館（東京都港区南青山）　庭園内「渡唐天神」（「天神の飛梅祠」）参拝－冤罪を晴らす神...

※根津美術館内の飛梅祠について書いたウェブリブログ記事についてのコメント記事です。なるほど、根津美術館の庭に飛梅祠がある理由がわかりました。飛梅伝説は禅宗でも広まったわけですね。明治以前は武家の下屋敷があった場所ですが、隣接する曹洞宗の寺院「長谷寺（ちょうこくじ）」の影響を受けているかもしれません。この寺（鷹狩りの場所でもあった）とこの庭園はセットになっていたのではと考えます。庭園の裏口は長谷寺方面につながっています。この庭園にはほたらか山（長谷寺の山号は補陀山）があって観音像もあります。薬師堂ももともとこのお寺にあったのかもしれません。根津家がこの土地を買い取るまで実質的に寺院が管理していた可能性があります。飛梅祠についてはこちらのブログも興味深いです。キセキレイスタイル～神社仏閣ひとり旅根津美術館・庭園に鎮座されている「天神の飛梅祠（渡唐天神）※2022/10/25にウェブリブログ記事より移転・加筆修正

2022.10.25

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三国志を英語にすると？（2018年版）

＊英語で世界に発信しよう：楽天出張所　２００６年10月2日付ブログより、2018年に修正、ウェブリブログより移動（2022/10/25)三国志って英語だとthe Romance of Three Kingdomsに決まってるじゃないか。実を言うと私も最近までそう思ってましたが実はそんなに話は簡単ではなかったのです。その話題に火をつけたのは三国志サポート掲示板のこのスレッドでした。「三国志」は本来陳寿(Chen Shou)によって編纂された歴史書なんですが日本では明の時代の羅貫中(Luo Guanzhong)の歴史小説「三国志演義」のことを一般に指すようになってしまいました。英語では歴史書と小説は明確に区別されています。陳寿の編集した歴史書の三国志はSanguo Zhi/Records of Three Kingdoms/Chronicles of Three Kingdomsといろいろな表現がありますが、一般にはRecords～のほうが普及しているようです。Sanguo Zhi（略称ＳＧＺ）は中国通あるいは研究者がよく使うようです。羅貫中作の小説の三国志演義はSanguo Yanｙi ...略称ＳＧＹＹ。中国通、研究者がたまにこの表現を使います。中国語のピンイン読みです。Romance of Three Kingdoms: コーエーの三国志ゲームの人気により三国志演義を表す表現として普及しているようです。ROTK, RTKと略して使うこともあります。コーエーの三国志ゲームの英語タイトルは日本で最も普及している三国志英訳であるC.H. Brewitt Taylor 訳(初版1925年）のタイトルからきています。アメリカではMoss Roberts(Three Kingdoms: A Historical Novel, 初版1976年）がかなり普及しているようです。なお小説の三国志演義を指す表現として、Epic of Three Kingdoms, Saga of Three Kingdomsという表現も見られます。これはRomanceという表現に抵抗を感じる人たちがこう表現しているとのこと。私自身としてはこちらのほうが何も知らない人たちに説明するにはしっくり来ると思うのですが。事実amazon.comで三国志演義英訳の解説をするときにはepicという言葉が使われています。なお三国志演義に登場する人名は中国語のピンインのつづりをそのまま使っています。日本人が英語圏で三国志を扱ったページになかなかなじめないのは日本人が三国志人名のピンインつづりをほとんど知らないからです。なお、中国人の人名表記には2種類ありますので、その違いをのちのち解説します。Three Kingdoms: A Historical NovelUniv of California Pr Guanzhong Luo Amazonアソシエイト

2022.10.25

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