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中村晃一ブログ Koichi NAKAMURA

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2017年12月07日
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さて皆様に質問です。
こちらの2枚の写真をご覧になって、何が分かりますか?


5秒差し上げます。

ちっ



ちっ



ちっ



ポーン!

はい。おそらく皆様、こういうことが伝わってきたのではないかと思います。

・たまごは水に入れると、沈む

・しかし食塩水に入れると、浮く

・左の写真のビーカーには普通の水が入っていて、右の写真のビーカーには食塩水が入っている

・たぶん左がBeforeの写真で、右がAfterの写真

・誰かが食卓塩の瓶から食塩をビーカーに入れた

など。
色々な情報が読み取れるわけですが、これを文章説明なしの写真だけで伝えていることがすごいと思いませんか。

「だんご3兄弟」「バザールでござーる」「ピタゴラスイッチ」などで知られるクリエイティブディレクター佐藤雅彦先生の作品です。

もうひとつ別のケース。

1枚目の写真。金槌と釘。



2枚目の写真。石と釘。



3枚目の写真。バナナと釘。



順を追って見ていき3枚目の写真にたどり着いたとき、皆様「バナナで釘を打った」という風に思いませんでしたか。
しかしそういうことは通常難しそうだから、「きっとこのバナナは凍っていたに違いない」などと自分を納得させるための怪しい説明までもが頭の中に浮かんだりしなかったでしょうか。

もし最初から3枚目の写真を見せられていたら、まさかバナナで釘を打ったに違いないなどとは発想しませんでしたよね。
人に何かのメッセージを伝えるとき、その“手順”が大きな意味を持つことが分かります。

これらはほんの一例。あとは実際の本をお読みいただきたいと思いますが、このように面白いコミュニケーションデザインのケースがぎっしり詰め込まれた『新しい分かり方』
私の中では間違いなく2017年の One of the best books であります。

サービスを提供している人、対内・対外を問わずコミュニケーションが必要な人に、おススメです。スマイル


佐藤雅彦『新しい分かり方』












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最終更新日  2017年12月07日 18時47分06秒


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