テーマ:海外生活(7775)
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いやはや、すっかりご無沙汰いたしました。
最後の更新からはや4ヶ月。 音信沙汰無し、とはこのことだ。 信用なくすわよねえ、こういうことしてると(反省)。 あれから(1月末から)どうしていたのか、というと、 まず帰国の予定が3月と決まっていたので、2月中は子供連れでイタリアはじめ最後の旅行をするなど、いろいろ歩き回った。 そして慌しさの中、3月末に帰国。 4月から始まった子供たちの新しい生活も何とか軌道にのせ、夫もかつての超多忙生活に戻り、私は私でようやく、生活のリズムと心の落ち着きを取り戻した、今日このごろです。 帰ってきて、正直、ほっとしている。 エジンバラでは、子供たちのことがあまりにも大変で、正直、スコットランドを美しいと思う余裕もなかった。 でも今、ここへ来て振り返って考えてみると、スコットランドは美しいところだったなあ、とつくづく思う。 帰ってきてから、すんなりこちらの生活に戻れたのは言うまでもないが、でも何か違和感を感じたものがあるとしたら、それは日本の街並みだろうか。 なぜ日本の街って、こんなに白茶けているんだろう。 何色と特定できないような曖昧なシロっぽい壁の家が異常に多い。 だから街の雰囲気が、全体に白く浮いた感じで、非常に底の浅い印象を与えるのだ。 古い建物の数は圧倒的に少なく、どれもこれも当座快適であればいい、という浅薄な思想から建てられた、、安っぽい、急ごしらえの(2×4などの新工法も含め)建物ばかり。 そこへ看板やら、電柱やらがやたらに目立つ。 便利で快適な暮らしだが、即物的で、情緒がない。 我々の先達が長い年月を費やして営々と築いてきた歴史も伝統も、そこには陰も形も見られない。 歴史や伝統をすべて拒絶し、深く考えることもやめて、目新しさや目先の快適さのみを追求する軽薄な人々・・・ 街の姿から浮かび上がってくるのは、そうした人間像だ。 それでも都市部はまだいい。 田舎へゆくと、もっと悲惨だ。 昔の茅葺は良かった。古き良き日本のふるさとの風景には、茅葺の農家が欠かせなかったと思う。 しかし今の田舎はどうなっているかというと、安っぽい新建材を多用した、世にも醜い家等が、雑然と立ち並び、人々の目を毒している。 田舎の人ほど、自然の美しさはじめ、美的なものに鈍感なのは、いったいどういうわけだろうか? 久しぶりに夫の田舎を訪れて、胸の悪くなるような気分にすらなった。 環境が人を作る、という。 ああいう環境に育った人は、どういう感覚を備えた人間になるのだろう。 自分のふるさとを愛し懐かしむ気持ちになるだろうか? 自分のふるさとを誇りに思うことができるのだろうか? 絶望して自殺する若者や、離婚してでてゆく嫁、村を出てゆく者が後を絶たない。 スコットランドで見たすがすがしい田園風景は、この国にはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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