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テーマ:愛しき人へ(903)
カテゴリ:歴史
4月より続いていた冥王星の逆行は、10月に順行に戻った。 この引き戻しは、我々の精神に実に重い記憶を呼び戻し、まさに冥王星の象意さながら死をもって気付かせた。 . 彼の魂の遍歴を追い求めてきた僕だが、今では、とうとう世に示された… まさかこのような事件を通じて、彼が歴史に刻印されてしまうものだとは思わなかったが、彼の出会いからして強烈で、ある意味僕はそれをどことなく予感していたのだと想う…この人から目を離してはならない…と胸騒ぎがしてならなかったのだから。 . 彼の探求が、どこにたどり着くのか、ハラハラして見ていられなかった。 尾崎もそう、彼が生前歌っている姿を見ながら、その先に悲劇の香りも漂っていた事を思い出す。 . 豊田くんもまた、自分の人生というものを予感していたに違いないと僕は想う… 在家時代、頑なに出家を拒んでいた理由は、自分の行く末の不安、恐怖感からではなかっただろうか…と感じるのだ。 死を恐れていたのは、宗教に接する前からだと聞いている。 しかし、彼はこうなる運命をどことなく、無意識に感じ取っていたのやもしれない… . また僕も実に未来に対して恐れを感じていた。 僕は幼少期に石の壁に閉じ込められ狭い空間に居るような夢ばかりを見ており、それは今思えば牢獄だった。 今生は、極めてニアミスで、僕はかろうじてならなかったのだ… 霊感のようなものは、確かにある。そして見落とせない。 一線を決して越えないこと…僕はそれを護ることができたのだ。 . . . 曽祖父恒次郎は、家族によって座敷牢に閉じ込められ、首をつって自害した。この事を親族はひた隠しに隠していた。 彼は100年前の日本において思想犯として公安に目をつけられており、匿う意味と、行動を抑制するするために閉じ込められていたのだ。 何故か僕は、土蔵のような窓のないアパートを好み住んでいたが、それもまた引き寄せられた生き様だったのかもしれない。 家族と縁が複雑に断絶してしまっていることも、耐え難い苦しみがあるが、どこか深いところで僕はこれを受け止めているようにも想う…理解してもらいたい人に拒絶されるが、誰も恨んではいない。 . 彼の絶望感は、今生僕が乗り越えた。 . ところで、暗いことばかりではいけない。 死と再生…まさに、僕は、再生への道を進まなければいけないと思っている。 日常の中に常に再生が繰り返される。 . 希望はどこにあるのだろうか… ただ生きているだけで奇跡な事、こうした境地に誘われている自分は、この世界の層が変異しかけている事に気づく。 もうそろそろ、僕らは、神話の時代に突入する。新しい時代の神話が訪れるように感じる。 古めかしい宗教的な時代は終わりを迎えるだろう。 . 惑星はひとつ見つかるだろう。。。僕の生きている間に。 そう、もう既に見つかっている。 占星術的に言えば、これでさらに一つ深い深層意識を獲得できるのだ。 . 井上嘉浩くんは、1000年は語り継がれるだろう… 誇張ではなく、それだけの器を彼は持ち合わせているし、そうした深い体験をした。 ヨブを超えた。シーシュポスさえも超えている。 . 傲慢なる神に翻弄されながらも、力ない非力な人間が持ちうる最大の輝きを悲劇とともに捧げた。 純潔なる精神を宿しながら、魔に変身し、大罪を犯す…逃れることのできない苦難の中で、改心を実現する。 最後に人を殺めるという実質的な手を下すという一線は越えていないことも歴史に示された… . 嘘の証言と噂された彼の証言も、実は彼の証言のほうにこそ分があり、時系列、電話記録において正しかったことが示されている。 . この世界では、どんな人間にも日は当たり、影もできることを、彼は示した。 . . . Eili ...
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