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カテゴリ:毒電波テレビ感想
松山ケンイチを主役に添えたドラマであるが、原作がジョージ秋山の漫画なのだ。
主人公は風太郎と言うとてもキモメンなキャラなのだが、何故松山ケンイチと言うイケメン役者をチョイスしたのだろうか? まあ、日テレ土曜夜九時は若い子の見る枠と決まっているようだ。 しかし、銭ゲバは派遣社員と言う設定となっている。 現代に照らした積もりのようだが、どうも違和感を感じてしまう。 銭ゲバはなんと四十年前に発表された作品だ。 現実的に現代の貧困を論った作品を作り上げるのは無理な話か…。 てことは、現代の貧困社会は此れ迄の歴史の中では大した事はないって事になるぞ。 酒乱の父(椎名桔平もこんな悪役よく引き受けるよなあ)と病弱な母を持ち、給食費も払えぬ、市場に出回らぬ捨てる魚のベラを晩飯とし、風太郎は新聞配達せねばならぬ極貧の生活を強いられているが、同級生からいじめられており、担任からも詰られてしまっている。 今では申請すれば控除が出来るのだ。 担任だってなんで貧困だと言う事を悟れずに、責め続けるのだ? 数十年前だったらまだしも、的確なアドバイスもしない担任は教師として失格である。 デリカシーのない教師は責められて当然。 丸でこどものじかんに出て来た新任の教師みたいだ。 昔、同じ時間で放映していた家なき子を髣髴させる。 「同情するなら金をくれ!」 と言うフレーズで一世を風靡したが、二期目はとんだ食わせもんだった。 世の中を冷淡な眼差しで見つめ、信じるものは金と決める人間だ。 貧困ってのは昔からある。 貧困の好対象としての派遣社員ってのは幾らなんでも狙い過ぎ。 派遣もあんな蟹工船じゃなく、いろんな種類がある。 いつ切られるかと言う不安はあるが、千差万別である。 今は派遣含めた非正規雇用は三人に一人と言う割合なのに…。 詰まり殆んど貧乏。 家なき子が受けたのは極貧家庭と言う見たこともない世界の探険と、自分より下位の人間を蔑む心理と、それと対なす上流階級への妬み嫉みの心理である。 自分達は決して裕福ではない癖に中流だと思い込む根性がまだあった。 バブル崩壊前後の放映だから予見していたかも。 風太郎の少年時代のエピソードは身に詰まされる思いがしたが、子役はよくやるよなあ。 最近の子役は本当に上手い! どういうレッスン受けて来たのだろう? しかし、尻凋みなりゃせんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.19 05:52:24
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