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遂に刑事荻野が屈服してしまったか…。
これで風太郎の巨悪を追う者がいなくなってしまった。 しかしまだ緑が残っている。 風太郎が銭しか追わなくなった足取りを追う為に生家へと訪れるのだが、そこで風太郎父の健蔵とばったり遇う。 健蔵は風太郎から手切れ金十億携えて故郷でその一部を寄附すると決めた。 それまで冷遇していた町の衆が掌を返して歓迎会を開くのだと言う。 そこで健蔵は「結局金か」と呟くのであった。 こうなってしまうと悪、即ち因縁は循環していくものだと感じてしまう。 緑は風太郎を死ぬより苦しい思いを味わわせると言うが、風太郎はそれを更に上回るのだ。 もう意味はない。 地獄を這い擦り回って来た男には今更緑の責めなど痛くも痒くもないのだろう。 風太郎にしてこの親有り。 鬼畜生にも勝るとも劣らぬ親子にも嘗てまともな家庭があった事を知る緑は複雑な気持ちになった事だろう。 今は廃屋となった蒲郡家の柱の傷に風太郎と父の名前が。 借金塗れの伊豆屋の長男を金で雇い、病気の妻を救う為に下げたくもない頭を下げる刑事に莫大な金と紹介状を渡す風太郎は流石に強いなと思えてしまう。 収支会計報告眺める風太郎だが、理解しているのだろうか? 大会社の社長なのに身の回りはヤケに狭いな。 何処からそんな金が生まれて来るのだろうか? 相続は恐らく緑の方にあるのだろうけど、ポケットマネーだろうか。 迂闊だったと思う。 まんまと風太郎の罠に嵌った三國家のミスである。 風太郎は三國家に近付くに当たってちゃんと自分の誠意を売っていたのだ。 それを三國家は買ってしまった。 お金では価値が付けられていない様だが、ちゃんとそこで商売が成立してしまった。 幼き日の風太郎は人を殺めた後に逃げて、ホームレスに拾われるが、結局匿うと言う約束は反古にされてしまい、警察に情報料徴収の名目でチクられてしまう。 その後どうなったんだろう? 下手したら家なき子よりも凄い話なんだが。 結局周りの人間達の行動や言動の所為で銭ゲバ風太郎を作ってしまう。 今更愛を説こうとしても茜がひたすら努力しても、風太郎には届かない。 全て徒労に終わる。 愛は貧しくて死んでしまった母にしか感じられないからだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.01 15:20:00
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