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カテゴリ:毒電波テレビ感想
前半が、というか後半迄をがっつく位の風太郎の妄想で占められてしまいました。 若しかしたらこういう人生があったんじゃないかと言う、話の組み方。
何だか秋葉の殺人鬼を髣髴させる。
唯、それでも結局、風太郎自身が刑事を辞めた荻野に告白したように、銭ゲバになっていたであろう。 自らその運命を選んでしまったのだ。
果たして、妄想の様な生活が有り得たのか? 金を手にしても愛(ここでは幸福)を結局見つけられなかった。
お金が全てと決着付けているのだから、愛なんてものは今更勘定に入れてないのだろう。
自ら絶命しようとする折に、怖気付いたのか、土壇場で必死にもがき生き永らえ様とする。 地獄の底を這い摺り回った男が何故今更死を決心したのだろう。 金が全てと悟ったから? 丁度背反するようで、心だと言い放った伊豆屋が掌反して金をせびった事に絶望を感じたのだろう。
茜を喪った時もそうであった。 愛や特別な感情を抱かない(つもりでいても、そんな)人間に対しても、彼等を亡くした途端に呻き、叫び、魘されるのである。
自ら縁(えにし)を切ってしまっていると言う、最悪のパターンを踏襲しているので、正に当為の結果であるとしか言いようがない。
自分は結果的に正しいと豪語する。 世の中の理について、そして自分の信念が正しい事を。
世の中銭ズラー。
強いて言うなら、風太郎が結果的に善人になってしまった事かな? 悪が必要なのか? (皆の犠牲になる)必要悪じゃなく、ダークヒーローみたいな存在なのか? 風太郎の描き方は、あれでは鼠小僧になってしまう。
搾取する巨悪から善なる貧しき衆生にばら撒く義賊みたいな感じだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.15 07:06:25
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