|
カテゴリ:カテゴリ未分類
これも悲惨だ。
あの年で田舎で事業に二度失敗して極貧の九人兄弟の中で生まれたから特に悲惨である。 幼い頃より目が悪く、成績も運動もてんで駄目で、暗い少年時代を過ごしたそうだ。 何も取り柄が無かったから、苛められないように、いじられない様に人影にひっそりと佇む様な学校生活を送っていたのだと。 今迄耐えて来たのがその堰を切ったかの如く母に泣き付いたのだ。 事情を知った母は学校に駆け付けて理解の乏しい教師を叱り飛ばした。 やっぱりお母さんなんだなと思った。 その後に学校側も理解してくれたのか、マギー司郎に気を使うようになった。 当時の給食は食器はアルミ製で各々の家庭が購入するものだった。 マギー司郎の食器が一際小さいものだった。 貧しいからそうであった。 給食の器位、学校が用意出来なかったのかね? それ程田舎には予算が回らなかったのかよ。 マギーの運命を決定付けたのは、知恵の輪であった。 耳鼻咽喉科に行くと騙って一日ずらしてお金をちょろまかしていた。 そのヘソクリで貯めたお金を知恵の輪買うのに使ったのであった。 そんなマギー司郎を母は咎めなかった。 隠していたつもりなんだろうが、バレていて、返品して来いとも言わなかった。 唯一の遊びだったのだろう。 今で言う所の携帯ゲームみたいなものか。 知恵の輪に嵌り、熱中していく中でこれを解く事に爽快感を感じていたようだ。 それをクラスの皆に広めたら一挙に人気者になったと言う。 これがマギー司郎の誕生か。 眼鏡も作って貰ったら、世界は美しく見えると言った。 今迄は霞んでいたからなあ。 この発見は素晴らしい。 世界は美しい。 マギー司郎はこの境遇と母に感謝をしていると言う。 そりゃ、そんなことがなければ今のマギー司郎はいないからなあ。 本当に彼等の殆んどは最悪の境遇から出発するのが多いな。 多くの貧しい人々の中から這い上がって来るのが奇蹟な位なのになあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.16 04:06:37
コメント(0) | コメントを書く |