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カテゴリ:毒電波テレビ感想
最近MXでフランダースの犬が放映されているので、改めて観てみようと思った。
日本人しか知らない世界名作劇場なのである。
フランダースの犬はその名前の通りフランドル(フランデルン)地方が舞台となっている。 あのネロとパトラッシュが昇天するアントワープ大聖堂はアントウェルペン地方にあるのだが、石畳だらけの街並みである。 ネロがそんな街で見かけた犬がパトラッシュなのだが、セントバーナードだ。 本当は、劇場版のフランダースの犬に出て来る黒っぽい痩せた小さな犬なのだが、何故かセントバーナード。
三十年以上前のアニメだが、このアニメの前にやっていたアルプスの少女ハイジがヨーロッパのイメージを形作ってしまった。
舞台がベルギーなのに都市から離れればイメージがアルプス! セントバーナードもアルプスの救助犬だ!
教会のイメージを模写するために態々取材に行って来たのだろうが、イメージが届かない日本人の為に昔のヨーロッパ=アルプスを下敷きにしてしまって、もうめっちゃくちゃ。 劇場版の方が恐らく考証もなされているのだろうが、こっちの方が不評だったんじゃないの? なんせ、フランダースの犬が小柄なきったない(失礼!)黒い犬じゃあなあ。
ネロもどっかで聞いたが、日本人向けに心の優しい子供のように描かれているが、本当は精神的に病んでいるとか何とかそんな事を聞いた。
ヨーロッパのイメージが作られない日本人だったが、時代を経て海外へ行けるようになってからまあ、『嘘』は描けなくなったな。 次第に世界名作劇場もリアリティ溢れる様になってくる。
それに伴い、残念ながら視聴率も下がる一方であった。 嘘描けば突っ込まれ、リアル感を持たせば面白味が無くなる。
十年ぶりに名作劇場が復活して、今は『こんにちはアン』がやっているが、凡そ昔を懐かしむファンとその子供位しか観ないのだろう。
さて、今日は教育テレビで『探検発見ぼくのまち』がやっていたのだが、見逃してしまった。 とっても悔しい思いをしたのだが、いつか再放送してくれないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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