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2009.09.20
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カテゴリ:独断と偏見な時評

あの元家族会の事務局長の蓮池兄と、左翼の人間が一緒になって対談した本である。

非常に残念である。

これまで蓮池透さんは強硬派だった筈なのに、この本を読む限りいつの間にか態度が軟化してしまったようだ。

軟化どころではない。

読めば判るのだが、蓮池透さん(以下、兄とする)の態度の変遷は自身の吐露に因る。

読んで行けば、自身の家族会への疑問から始まったと言うのだが、これは正に左翼が蓮池兄を拐して行く様を説明するに等しいものである。

蓮池兄が「主体的」に疑問を氷解して行ったと言うからくりには、実は左翼が良くやる手口の一つで相手を悪し様に「イデオロギー論争に搦め取っている」とする事で敵を作り出し、内ゲバを起こして相手の陣営から自分の味方を奪い取ると言う物である。

蓮池兄と対談した左翼は(もう名前なんて言いたくない)左翼とこちらが呼んでいる様に、主張は従来の左翼の言説そのものを一貫して喋っているだけである。

例えば、家族会が「打倒北」を目論んでいる、と言っている(様だ)が、これもはっきり言えば左翼のデマである。

「日朝共同宣言を履行していない!」と言うのもやっぱり左翼の詭弁である。

「家族会が圧力団体となっている」、てのもこれも紛れもなく左翼の流したデマである。

蓮池兄の焦りや、もどかしさもあるのだろう。そこを田原総一朗の様な老害や左翼の残り滓が衝いて決裂させたのだ。

唯一の救いは蓮池兄が左翼的言説を使ってない所であるが、矢張り時間の問題である。

 

兄と対談した左翼は以前、拉致異論と言う糞本を出していたのだが、自分達の意見がやっと当人に認められたと言うお墨付きが貰えて嬉しがっているのだろう。

結局自分達が生き残る為に、何でも利用したがるのだ。

拉致異論に関しては今更論う迄もない。

あの当時、小泉×金正日の日朝国交正常化で北朝鮮が拉致やった犯罪国家だと言う事が明るみに出てしまい、左翼の長年の夢であった日朝国交正常化と国家賠償と日本を犯罪国家に認定させようとする事が脆くも崩れ去って、自分達左翼が皿に追い詰められてしまったからああ言う拉致被害者に対して毒舌当て擦りの本を出した訳である。

しかし、蓮池兄が左翼の滓本に関心を示した事が誠に残念なのである。

確かに政府はポーズだけで何もしなかった。

小泉純一郎もそして自民党も拉致問題を利用した。

野党だった民主党も、利用して来た。

共産党は自分達がして来た事を無かった事にして北を非難していた。

社民党なんかは嘗て自社さの時代でも、それより前の社会党の時代でも、北の窓口になっていた。

其処が運の尽きだった。

左翼はそこをさも勝ち誇った様にしている。

そんな勝利?の杯を左翼は常に掲げ、それを蓮池兄は感心を示しているみたいなのだ。

 

基本的に約束事を反古にしているのは、日本じゃなくて北である。

それに日朝国交正常化なんかしたらそれこそ日韓基本条約を反古にしてしまうでないか。

日韓基本条約は、韓国と国交を結ぶ時に、韓国を朝鮮半島における唯一の合法国家として認めろとする事である。

左翼は国家の体面を守れみたいな事を言う。

普段は国家が嫌いな癖に。国家なんて無くなってしまえと思っていた癖に。

自分達が生き残る為に、嫌いな国家に頼る。

自分達が生き残る為に、嫌いな右陣営の人間に接近してデマを流して拐す。

 

小林よしのりも新自由主義路線に異議を唱えていた時があって(今でもだが)、小泉竹中構造改革や新自由主義推進論者、それに倣う経営者を批判していたら、左翼が猫撫で声で接近して来たのである。

しかし、その左翼の欺瞞の仮面は見事に破られた。

結局小林は左翼の良く言う同情だけの福祉政策には与しなかった。

今迄左翼は小林を誹謗中傷しまくっていたのに、である。

 

何はともあれ、蓮池兄を元に戻す、と言う事は出来ないだろう。

最早家族会もバラバラで、風前の灯感は否めない。

政権が代わっても、拉致された被害者を全員取り返す事もしないだろう。

民主党政権は内部に左翼を抱えている。

しかも総聯に甘い集団も居るのだ。

このままでは日本は「敵」に籠絡されてしまうであろう。

だがどうすることもできない。

悔しい。






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Last updated  2009.09.21 05:01:43
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