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カテゴリ:映画日和
映画なのにカムイ『外伝』である。 丸で本編無くていきなり始めるセクシーコマンドー『外伝』すごいよ!!マサルさんみたいだ。 しかしこっちの方はちゃんと本編が有って外伝の方が映画化されたのだから、問題は無し。 早速観て来た事の感想を。 アクションシーンが殆んど。 それだけでなく、監督の崔洋一らしく食事の場面が多い。 矢鱈と出て来る。 時代の生々しさを如何に伝えようとするか、だろうか。
グロい場面も多い。 だがそれもヴィヴィッドさを演出する為の物であろう。 忍びとは言え、跳躍し過ぎ。 不自然な飛び込みが幾等か目立つ。 だがそれも、まあいいか。
崔洋一がこの作品を選んだ理由は今の時代を映したいが為であろう。 江戸時代のしかも初期に於いて所謂身分制度が出来上がる頃である。 それと較べて現代は、格差社会の固定化に突き進もうとしているからこの作品は打って付けなのであろう。 映画の内容は毎度の如く、ネタバレになるので言いません。
言える事は、カムイが抜け忍であるが故に常に追手に追われると言う事である。 最下層民だと言う。被差別民、所謂非人の出であり、その柵から抜け出すべく忍びの世界へと足を踏み入れるのだが、その世界でも嫌気が差し、抜け出すのである。 これって実は観る必要なんかなく、テーマその物ですらあるのだ。
永遠に穢れから抜け出す事も出来ず、何処へとも逃げ出そうが真の自由を手にする事が出来ない。 これって、格差固定化社会の最下層に呻吟する人々に対して、何処へとも逃げようが無駄であり諦めろと言う事か。 逃げてもカムイの立場はずっと変わらない。失う物が多くなる。 そして相変わらず権力者の地位はそのままである。 前日の産經の記事にはカムイ外伝(カムイ伝だが)の事が一面に書かれていた。 評者は田中優子と言うカムイ伝で講義をしている教授。 やっぱり格差社会と照らし合わせているのである。 あの産經でよくやるもんだ。 但し、視点が差別と差別化に於ける理解を意識しない方に置かれていた。 意識しろだとの事。 しかし、産經を読む人間って何も金持ちじゃないし。 2ちゃんやネットユーザーなど若い人や格差の下層に置かれる人達が対象である。 セレブは産經なんか読まないって。 知ったかぶって朝日や日経を読むものである。 AAのクマーを載せる新聞なんざ他に無いって。
カムイを当事者として見るのなら、週刊金正日辺りか? だが、国民全体が貧しくなって来ているので全員が考えるべきなのでは? 考える必要もないが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.02 03:49:54
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