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木枯らし紋次郎が放送されていたので、録画して観た。
恐らく映像はクリアにされているのか…な? 凡そ三十年以上前の放送なのに生き生きしている。 なんか、鉄火場の壺振りの化粧が現代的…。 現代的っつっても、Ver.2009と言う訳ではなく、その放映当時であろう、その化粧の様な雰囲気だ。 とは言え、その当時でもやっぱり現代的だなと思う。 ここでの現代的とはVer.2009って事ね。 眉は細く睫毛も長い。 アイシャドウも青か紫っぽいのがふんだんに塗ったくられ、頬は紅で染まり、口紅は朱の色をしている。 勿論肌は白い。 当然舞台は江戸時代なのだろうが、こんなケバい人っていたのかしら? 殺陣や乱闘はヤケに生々しかったな。 中村敦夫扮する木枯らし紋次郎は精悍な顔をしており體躯もがっしりとしていた。 放映当時の人々は渡世人の紋次郎や壺振り女とその弟分の様な生き方に少しでも憧れていたのだろうか? 定職にも就かず、定住もせず、その日暮しで博打が当たれば儲け物と言う生き方が。 これって現代の派遣労働者フリーター、ワーキングプアやお水の生き方そのものじゃないか。 あっしには関わりのねえこってす。 だけど関わって行くのが人情。 必殺仕事人は丁度バブル突入する頃の放映なのに、内容は随分としけているなあ。 お上である奉行所なのになんで経費削減でケチケチなんだよ。 いつも心に花束を、ではないが、これってメメントモリと言う事なんだろうか。 「メメントモリ」ってのは、ラテン語で「死を憶えよ」と言う事らしい。 常に死は側にある、と言う事なのか、明るい話ではないぞと言う事なのだろうかね。 南町奉行所は江戸のお膝元の様で、時期は幕末。 この頃は幕府の財政が逼迫しまくっており、やっぱり自滅も時間の問題であった。 奉行所同心の中村主水(藤田まこと)は妻や義母(婿養子なので)の習っている長唄、三味線の月謝を三ヶ月分滞納しているのだと言う。 長唄の師匠は鼓や三味線作りを営む勇次の母、おりくの事である。 二人とも仕事人。 どんだけ安月給なんだよ。 漫画だがサムライうさぎでもある様に、本当の所は米の相場で給料に変えていたので、武士は困窮し、商人は益々隆盛し、挙句武士は商人から金を工面する程に至るのである。 身分は高くとも矢張形だけとなってしまい、襤褸を纏ったとされる百姓に迄馬鹿にされる始末。 武士にも格があるので、下はそれこそ町人や農民と大して変わらんだろう。 勿論上とは公儀である。 自分の話になるが、母方のまた母方の家系は四国の武家だったと言うが、明治の維新後には魚屋に転職してしまったのだと云う。 俸禄なんて貰える訳でもないから貧しい武士よりも直ぐにでもお金が手に入る職に就いた方がいいのだと選択したのだろう。 しかし実際には士族の格が明治の世でも与えられても、敢えて商人の道を選んだ人が多いのである。 俗に言う殿様商売(士族の商法)で失敗するのもいたが。 だが矢張日本国内だ。 身分は違えども南アの様なアパルトヘイトなんて存在せず、混ぜこぜで暮らしていたから、分け隔てなく順応出来たのである。 現在は侍なんていない。 そんな中間的な特権階級なんて存在しない。 没落とは言うが、溶け込んだだけである。 士族自身も米の相場で左右されるよりも職業を持って堅実にお金を得た方が良かったのでは? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.13 05:50:58
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