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カテゴリ:毛ー1と夢と挌鬪技
初めっから最後まで観ていたが、こんなに篤く震える試合なんて錚々無いわ。 会場はさいたまスーパーアリーナなんだけど、コミュニティホール。 明るい壁が見えている、とっても狭い会場だ。 他のキックの団体が良く借りてやるような規模の小さい会場だ。 そんなこと言ったらその会場に失礼だが、魔裟斗無き後のK-1ではスポンサー集めに苦心するのも宜なるものかな。 現実を見た方がいいな。 さて、これから先どうなる事やら?
今年のスケジュールでは、このMAXは欧州開催を中心にやっていく感じだ。 日本の挌鬪技が退潮に向かう中、こればかりは避けられないだろう。 乙が優勝したって、現実を覆らせる事は不可能。 だが、そんな危機的状況を前にしながらも、乙だけでなく他の選手も良く頑張ってくれたよ。
のんべえ龍二があそこまでアグレッシブに突き進むのは吃驚。 バッキバキに鍛え上げたと豪語する城戸からダウンを奪うのは凄いな。 候補から外れていたのに、一ラウンドからスタンディングダウン。 なんとか城戸も巻き返そうとするけど、実際龍二もそれなりに貰うけど、矢張り最初のダウンが効いてる。 2ラウンド目カットの判定に持ち込まれるが、結局のんべえ龍二の勝ち。 子供が予定よりも早く生まれたみたいだな。そこは御愛で度い。 技術もそうだが、矢張り、地力で勝つのだなと感じた。
二回戦の乙と名城の戦いだけど、これは当初乙が勝つとしても塩判定かなと思ったが、そんな事は無くて秒殺KOだった。 名城が乙パンチで吹っ飛ばされてたよ! 身長差が有るとは言え、あそこまで…。 拳合わせするのかと思いきや、いきなり蹴って来たのだ。 先制攻撃かと思ったが早い早い。 ハードパンチャーだから焦る。 世間の目では名城の咬ませ犬見たいな扱いだった。 実際三年程のブランクがあって、しかも全ての試合をKO勝利して来たのだから。 だが乙は昔の乙ではない。体付きも随分変わった様に感じる。 殆どダメージなく其の儘準決へ…。 その勢いの儘、打ち合いだったにも拘らず平気だとして臨んでいた龍二を1ラウンドでやっぱり膝を着かせた。 龍二のパンチも重そうに感じた。 乙の試合はどうもハードパンチャーばかりだな。 さて、中島ブロックだが、相手は( TAT)。(TATSUJIね) 1ラウンドは( TAT)がガードも固くポイントで攻め立てようとするのだが、2ラウンド目ではやっぱり中島にパンチ貰ってダウン。 その後何発か貰って、何も無い状態でふらふらになってよろけていたので、其の儘KO勝ち。 ( TAT)本人はスリップだと言っていたが、あれはどう見ても脳へのダメージが効いてるからそうなったのだろう。 いつも、日本Tの初戦で敗退する( TAT)なので、今回が最後だな。 それとも、ダメージが蓄積している感じだから現役自体ももう終わりになるのかも知れん。 ( TAT)が壊されたのって、佐藤嘉洋や前田宏行の強烈な打撃に因るものなのだろうか。
それは兎も角として、次のゆーやとひな玉の試合だが、ゆーや相変わらず貰いすぎ。 ( TAT)の時の華麗さは無いな。 何時も無骨に立ち向かうだけ。 何とかして左ミドルを貰わないようにして前へ前へ攻め続けるも、ひな玉がパンチで牽制するからバカスカ打たれてる。 殴られても笑顔。 よっしゃ来いと言う気魄。 しかし、叩かれても良く右が壊されなかったな。 ポイントリードで、ひな玉準決勝進出と言うテロップが判定前に先に出ちゃったから、失敗したなと思ったが、これは誰の目で観ても明らかな結果としか言えなかった。 だけど、そんなひな玉は、次の中島のパンチで呆気なく前のめりになって沈んでしまった。 中島弘貴すげーな。 ひな玉の、相変わらずの接近パンチに弱いのは何とかならないものか。 しかし、ゆーやの時ではそれが前年いや、今年頭の試合まで苦手だった様だが多少なりとも改善されていたようだな。
乙と中島の決勝もある程度予想出来たが、中島も殆ど無傷でやってくるのは凄かったな。 そして決戦。 その前にDJ.Taikiとナベ男(渡邉一久)の試合、ワンマッチがあったが、これも凄い試合だったな。 DJのあの凍り付く様な出で立ちは何なんだ? なんか強化戦闘員みたいな感じだ。 ローをばしばし打ってくる! ナベ男はそれに只管耐える。 最初に金的入るのだが、アピールで無傷だと装う。 途中膠着状態になりそうな所に審判が割って入ろうとした所にナベ男に蹴り入れてるなんて、どっちが公平なんだ。 パンチで責めつつ、蹴りも入れる。 だがDJは執拗にローでナベ男の足を破壊する。 魔裟斗は堪らず、一箇月間は足の痛みは消えないと解説した。 ナベ男よく耐えたな。 凄い。 本当なら、あそこでダウンするのだろうが、チョン・ジェヒの頃から随分と成長したな。 DJも蹴り疲れでへばってたな。DJも足が痛くなってるんじゃないのか? しかし、DJのあの63キロに見えない体躯は何だ。 ごっついな。 5月に開かれるライト級に彼等は出るのだろうが、これも凄いなあ。
さて決勝の乙の試合だが、互いに打ち合う打ち合う。 最初はやっぱり様子見って事で、ガードも多い。 2ラウンド目から中島が巻き返すのだが、パンチでよろける乙。 はらはらしながら観てたよ。 此の儘負けてしまうのかと。 ぐだぐだの打ち合いが続く中、乙が中島のパンチに合わせてカウンターを取って天井のライトを中島に仰がせた。 中島はこつこつと乙のパンチや自演砲も貰っているので、スタミナ切れが起きてしまった感じだ。 そんな状態でのダウンなのだから、最早立てる気力もなく其の儘KO負け。 ワンマッチなら勝てたと中島は言ってたが、互いに無疵の儘の決勝なのだから、乙の地力が中島に勝(まさ)っていただけなのだ。
結局は地力が物を言う世界だったな。 そう言えば中島も総合出身なのだから、この試合はなんか総合のアグレッシブな試合を観てるかの様だった。 中島がタックルっぽい行動をしたのに対し、乙はタックルの切り返しをしていた。
しかし、勝ったとは言え、中島は侮れん奴だな。 こうして乙は優勝したのだから、今回の勝ちは菊野から乙、そして次の大会で京太郎(レンジャー)はピーターアーツから防衛を果たし、勝ちを繋げるのだ。
今回は相当篤い試合だった。 お腹一杯になって暫く飯が食えなかったよ。 乙のマイクパフォーマンスがいいな。 それと、今日はビデオを延滞してしまって合計3000円取られたが、自分が時間にルーズだったこともあるが、それは反省するとして、今回はこの試合に捧げようと思う。
此れで又、挌鬪技とヲタクを繋げる絆が太くなったのだ。 しかし乙の名前の紹介がアニメって…。総合とか、空手とかが普通なのにアニメって…。
元々、挌鬪技オタクやプオタ(プロレスオタク)はアニメや漫画とかが大好きで非常に親和性がある。 試合に魅入られる余り、二次元世界を忘れがちになってしまうが。
さてこれからどうなるのかなあ。 楽しみ。 亀田興毅の試合もあったけど、それは後程。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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