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清浄の草むら

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2010.04.03
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流石フジの放送は金掛けてるなあ。

会場は広い。

MAXが潰れかかってる中での余裕とも言える設備。

人も10000人超入ってるか?

でも、空席があるな。

青コーナーポスト付近の実況席に赤い髪の乙がヘッドホンをして座っていた。

スカパーで観てないので乙の実況が聞けないのは残念。

乙はTBSに飼われているから放映権の制約でもあるのかな?

そう言えば、必ずと言っていい程この試合のゲスト解説には魔裟斗がいたのだけれども、裏番組のオールスター感謝祭に出ているから出なかったのかな?

まさか、乙は魔裟斗のバーターなのかなあ?

それでもフジに出ないとは…。

 

結局、日本王者だもんなあ。

日本王者なら、現役では城戸康裕(世界ベスト8)の一回、佐藤嘉洋(ベスト4)の二回だしなあ。

この流れの勢いの儘で、世界王者を取ればフジにも出られるだろうけど…。

 

乙の話は此処迄にして、本題。

冒頭は武蔵の引退式だったけど、なんでこれが最初なのかと思えば、それは後の試合に繋がる。

最初はバンナとスポーンの試合だったけど、試合の順をサキとシングのに入れ替えてたな。

他の日本人の試合は無視されてたなあ…。

可哀想に。

 

バンナも挌鬪家としては高齢だがあの筋骨隆々は何なんだ。

今日も筋肉祭りだ。

若いスポーンもバンナに往なされてしまったな。

 

シング“心”ジャディブと言うインドの挌鬪家がいるのだが、日本足立区育ちで日本の学校に通ってた事もあり、日本語しか喋れない、ぐっさんに似ている長身の若手だ。 

相手はグーカン・サキと言うこの前アーツに負けたトルコの選手。しかし、いざ闘うとなると身長差が有り過ぎて、サキもそれなりに高いんだが、丸でひな玉とザンビの闘いを髣髴させる。

だけど、身長差を物ともせず、サキが逆に圧力を掛けて判定だけど、勝ってしまった。

シングはどうも手を出してみるものの、当たらない。

怪我もしているみたいだ。

日本語しか話せないインド人なら、もしもこのシングにユーモアのセンスが有れば(日本的なので大丈夫だろうが…)フジが贔屓して他のバラエティに出させて貰えるかも知れない。

 

さて、後半の試合では、やっぱりアリスターが強さを誇示した。

何なんだあの筋肉は?

対戦相手と差が有り過ぎ。

その負けてしまったポトラックは、首相撲膝は禁止だからアリスターにペナルティをとか言ってたが、まだそんな言い訳を言うのか。

この前秒殺されたテイシェイラもそう言う事言ってた。

 

それではさっさと膝蹴り自体禁止にしろと陳情したらどうだ?

ここでアリスターを庇う積りは無いが、飽くまでも『ルール』に則っての膝蹴りだった。

腕を首の後ろに回している訳ではないので、首相撲には当たらない。

腕を乗せてたって感じだったな。

グレーゾーンだとしか言い様が無いが、その前にもパンチでよろけていたんだから、その時点で実力に差が付いていた筈だ。

アリスターの攻撃に、フェイントをかけるような仕草が有るな。

パンチで畳み掛けようとするとその拳を振り下ろすのを止める。

このフェイントで、相手がちょっとした上段の構えをするんだな。

その隙にアリスターが懐へ攻め込んで、膝をお見舞いするって云うパターンだ。

テイシェイラも藤田もフェイントからの懐入り膝で沈んだ。

 

このアリスターのフェイント入りのモーションを躱すには、遠距離での牽制で攻めて畳み掛けるしかないな。

それが去年のトーナメントのバダ・ハリだった。

しかしそんな芸当が出来る選手なんて居るのか?

オーソドックスな戦い方では何時迄も敵わない。

 

そんで、そのバダ・ハリだが相手はイグナショフ。

いつものバダ・ハリらしくないな。

なんだかじじいの剣道の試合みたい。

攻めようにも、何時の間にか一定の間合いの儘それがずっと保たれて、最後には両者共ばっちこいやーみたいに胸叩いて挑発に終わってしまった…。

 

最後はセーム・シュルトとエロール・ジマーマン(エロジマン)のSヘビー級タイトルマッチだったが、なんか今回はシュルトが攻めてもエロジマンがぐらつくだけで、なかなかKOには至らず、もっさりした闘いになってしまった。

観てる分には面白いが、後から思い返すと何なんだと言うのが殆どだ。

 

さて、なんでオープニングに武蔵が?

その鍵は京太郎とピーター・アーツのヘビー級のタイトルマッチだったから。

K-1サイドとしては日本人をどうしても推したいのだろう。

テレビとしては、バダ・ハリとかが好まれるが。 

 

アーツの細くなった姿、と言うよりも小さくなったな。

京太郎の髪型は何なんだ。

辮髪じゃないか。

 

下手したら怪しいチャイニーズになる所だったぞ。

アーツは体が軽くなったと言ってたが、圧力で京太郎に圧されてしまった。

 

183センチと、ヘビー級では余り大きくは無いが、100キロ近い体であんな機動性のある攻撃やフットワークを魅せられるんだな。

結局、減量苦が祟った感じで京太郎にKO負けされてしまった。

これ、実は防衛なのだが、名は京太郎の挑戦と言う逆転したタイトルマッチになってしまった印象。

 

何だかなあ。

もしもアーツがこの100キロ未満の状態を維持し、コンディションも良かったらば、京太郎は負けていたかも知れない。

 

でもしか、たられば、なんてのは止めよう。

国歌斉唱はなんか雰囲気に合わん感じがしたが、良いんじゃないのかと思った。

 

何はともあれ、京太郎はアーツ越えを果たしたのだから、引っ張って行くにもどうやってやろうか…。

ユーモアとかあるんだろうけど、もっとアピールせねば…。

 

KOと言う糖分出捲りの試合だが、後味がなんだかしょっぱかったな。

 

これで、菊野から乙、そして京太郎へと勝ちを繋ぐ事が出来た。

この三人がこれからのクラスを牽引して行くのだろうが次はライト級のイベントだな。

 

DJ.Taikiがライト級を取ってったら、立ち技の立場が無くなるぞ。

今の所、ライト級立ち技師は居ないからなあ。






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Last updated  2010.04.04 06:32:38
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