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カテゴリ:独断と偏見な時評
就活に於ける身嗜みに就いてのコラムだったが、わざとらしく恰好や身形がきったならしくさせたイケ面の若者と、髪も身形も整った恰好のブサ面を、どちらを採るかって事で、女子社員がイケ面若者を採用しようと言った所を、上司らしき面接官は「何を血迷っているんだ」と窘めている描写があった。 ちょっと回り諄い言い方だったが、しだらなき恰好のイケ面と、整ったキモ面のどちらが印象が良いかと言う、そんな例え話である。
漫画(イラスト)ではそんな判り易い書き方なのだが、自分としては、何か釈然としない。
受け手は、キモ面にこそ真っ当な幸せを享けて欲しいと言う希望的観測(冀う事)を抱いているのか? 外面は綺麗でも中身が汚いと言う期待を何処かに寄せてはいないか?
二律背反的な思慮を抱いていないか? 何処かで、天不與二物、なる物を思い描いていないか?
心こそが美しい者ならば、この世を苦しみに喘ぎながら生きられぬ。 この世は地獄。 完全なシステムが構築されてしまったこの世では、生まれ乍らにして地獄を味わう事になる。 希望も、未来も無い。
生まれ乍らにして、生きる世界を決めらてしまう。 古のインドの様な世界である。
さて、あの女子社員はイケ面だって事を見抜いていたんだろうな。 汚泥に塗れた男から、真の美しさを見出していたと言う、ドラマである。
めーてるの気持ちとか、映画電車男とか、本当は美しいのに敢えてこの世の闇と汚物を覆い被さる持衰を描きたくなる。
日本で一番挌鬪技を酷評するブログでは、「心の美しさは誰でも知っている」と言う件がある。
これは、外面が不細工であると言う婉曲だろうなあ。 京太郎の心の美しさって…、顔がゴリラだから? 乙にも、誰よりも美しいて…、これはキモオタだから?
逆に、詐欺師なんてのは顔は不細工なんだよ、本当に。 心が醜いから顔に出て来る。
外面だけ整っていれば、皆が付いて来る事は熟知している。
しかし、心の美しさを見抜くなんて、そんなの高度な技術だぞ?
外面が気持ち悪い人間の心の美しさを判る人こそ、聖人に等しい。
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Last updated
2010.04.17 05:47:46
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