清浄の草むら

既にニュースは知れ渡っていると思うが、チベットで大地震が起きて、600人もの死者を出している。

行衛不明者もいるので、これから増えるかも知れない。

そんな大災害なのに、赤色チャイナは外国の救援隊を受け入れないのだと言う。

またか！

また、カ゜パ・カム地方の大地震の時と同じだ。

東チベットはインド亜大陸が押し寄せる影響で良く地震が起きる。

しかしながら、支那大陸を俯瞰しても、大きな地震は結構あるのだと言う。

公表されていない地震も結構あるのだと。

国家機密の地震も有るのだ。

なんなんだ。

支那人が救援に向かっても、言葉が通じないから作業に困難を来すのだと言う。

高山だから空気も薄く、伝統的に低地人の支那人には向かない土地である。

共匪が60年前にチベットへ侵略しても、空気が薄くて中々駐屯が出来なかったそうな。

特に、チベットへ入植しようなら、女は暮らせないのだと言う。

空気が薄く、支那人の妊婦は直ぐに流産してしまうのだと。

それだから、男だけでやって来て現地のチベット人を孕ませて支配しようとするのである。

入植もかなり進んでしまっているが、それでもまだアムド・ユフ地方では割合が半分なのだそうな。

やっぱり環境が苛酷なんだな。

これでよく、『解放前のチベットは苛酷な農奴制で人民は搾取されてた』なんて言えたもんだな。

近代工業も無い時代と地域で、極限な生活を強いられるのは仕方ない事ではないか。

現代に於いて工業が発達していようが、人間には耐えられない国土なのである。

苛酷な土地だから、外国の救援隊には無理だと言う理由なら通る。

しかし、救援隊とて苛酷な訓練を受けているのだ。

そう言う所でも勇んで行くのが救援隊。

しかし何故、またも断るのか。

当然、チベット人と外国人とを接触させない為である。

もしもチベット人が外国人と触れてしまったら、本当の事をチベット人が喋ってしまうからである。

だから、入れさせない。

これはどう言う事かと言うと、いまだにチベットは支那の殖民地、占領地だからである。

この事は幾度と無く説明して来た。

チベット人と支那人が仲良く和気藹藹と暮らしているのなら、外国の救援隊をすんなり受け入れても良い筈である。

外国人が普通にチベットに入るのだって、共産党の許諾が無いと行けないのである。

これはシッキムと同じである。

シッキムはインドに併合されて州に降格されたものの、未だに政府の許諾が無いと行けない所である。

チベットでは、特に行動が制限される。

これは占領地だと言う何よりの証拠である。

幾等支那が嘘で塗り固めた歴史を内外にほざいたって、現実的にこうなのだから、その糊塗した偽史は容易く剥がれるものだ。

現実的にこうだと言う理由は、チベットには歴とした統一政府が存在している事。

ダライラマを頂点とするガンデンポタンと言われる政府。民族の統一した政府があるのなら、その政府はあって然るべきである。

共産主義が矛盾（共産主義では人を幸福にしない）を抱えているのに、解放の名目は侵掠他ならない。

その時点で、赤色チャイナの主張は瓦解する。

そして、今迄も支那がチベットを名実ともに支配した事無い。そして現在も無い。

支那に居た皇帝はチベットを支配下に置いた事も無い。

軍隊もチベットに置いた事も無い。

現実に支那の軍隊が駐留に苦労していたでないか。

支配の証に納税があるが、これも無い。

郵便も近代に入ってからも存在しない。

そしてチベット自身が自ら切手や貨幣を発行してチベット国内に流通させていた。

こんだけ揃えば十分、お釣りが来る。

そうは言っても支那には、後ろめたさがあるんじゃないのかと思う。

厄介なチベットを抱えている。

予算の持ち出しが一方的なのに、なんでこんな事を言われなきゃならんのか。

インドからチベットを引き離し、牽制する為に、チベットを支配したのである。

中央アジアへの足掛かりである。

だが、歴史を観ても中央アジアまで触手を伸ばそうとしても常に失敗し、縮小して来たのである。

チベット支配は、支那の覇権主義が成せる物。

こんな事一目瞭然じゃないか。

大陸支配のアキレス腱でもあるチベットを何が何でも手放したくは無いだろう。

丸で、小澤一郎の悪足掻きと似ているな。

自尊心を守る為に、嘘で塗り固めるのである。