無職で、三十路で、引き籠もりで、インターネットを解約され、親に黙って銀行通帳作ろうとして、阻止された事への怨恨での犯行って聞いた時は…。
もう大方ネトゲで借金作って、お金工面しようとしてた所を阻止されたんだろ。
と思った時、本当にその通りだったので、なんて単純な奴だったんだろうと思った。
だけど、驚くべき事は、そのニートが親の金を管理していた事だった。
何時の間にか、力関係が逆転してしまったんだな。
引き籠もり歴が10年以上。
親兄弟が、このニートに気を遣い過ぎて逆に増長させたんだな。
一度ドロップアウトしてしまうと、中々レールに乗る事の出来ない社会だ。
犯罪者で無い場合は、世間の感覚に乗るのも難しいぞ。
オタクなんて遅れてるから、何時零れ落ちても可笑しくは無い。
それが年を重ねると、復帰は難しい。
ホームレスだって、社会復帰は難しい。
世間ってなんだろうね。
雲を掴む様な物か?
こう言う引き籠もりニートを直ぐ様戸塚ヨットスクールみたいな所へ突き出せば良いと言う意見が出るが、結局社会から又も隔離された所での矯正は、意味を成さないんじゃないのか?
詰まる所、有りの儘の社会に晒されねば、人は成長せんのでは?
帰って来る所は、社会なのだから。