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2011.01.08
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カテゴリ:映画日和

偶々テレビで観ていた『容疑者Xの献身』に、何だか魅入って仕舞った。


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御存知作者は東野圭吾。

理科系の作家らしくて話の内容は理科系で持って来た。

あんちゃ~ん!の福山は一々カッコいい。

何をやらせても絵になる。

対して堤は…何たる凡庸なんだ。(本当はカッコいいんだけど)

 

光陰、表裏、美醜、余りにも態とらしいコントラストを際立たせてキャラを明確にさせたな。

それだけでなく福山のは大学で物理系を教える教授役で、堤は高校で数学を教える教師をしている。

役の中では嘗て二人は同じ大学で仲が良かったと言う。 

だがこの話は福山を立たせる物ではなかった!

 

主役は、堤真一だった。

抑もタイトルからして『容疑者Xの献身』なのだから出落ちも良いとこ。

ストーリーは今更説明しなくても良いかな?

まあ粗筋は、駄目親父から逃げて来た親子が、何度もやって来ては金をせびり暴力を振るう糞親父を殺して、その処遇に困った所で隣に住んでいた件の数学教師石神(堤)によって彼是指南を受ける所から始まるってとこかな?

福山は湯川という名前で、この石神と対決してく。

湯川って天才なら何でも湯川かよ…。

 

アリバイを組み立てて警察の捜査を攪乱してくのだが、遂には警察も殺人の実行犯の母娘に対して追わなくなる。

だが湯川は尻尾を掴み、追ってく。

 

結局、石神が身代わりとなって自首するのだ。

なんで?

人殺しをしたのなら、最早罪は灌がれる事は無いのだ。

自分の人生を投げ棄てて迄、護ろうとした物は…?

なんか映画のキャッチみたいだが、これはキモオタが最期に出来る事の行い…。

自己犠牲とは言え、言い換えれば献身だな。

 

一度自殺をしようとしてたんだな。この石神は。

そこで偶々隣りに越して来た母娘の挨拶で助けられたのだな。

 

そこから石神はストーカー化してく。

ただ、石神が真っ黒にはならなかったのはダンカンが演じる弁当買ってくれる常連さんが余りにもいい人だったから。

 

恐らくは湯川がどんどん外濠内堀を埋めて来て、此の儘では自ら愛する母娘に危険が及ぶであろうから、自ら楯となり母娘の安寧を願うべく身代わりとなった。

…。

そういや、こんな例え話が。

あーやの幸福を願うならば、ライフライナーはファンを辞める事だと。

キモいライフライナーは、あーやのステップアップには足枷となるので此れ以上付き纏ってはならないのだと。 

 

石神は自首し、母娘の身代わりとなった。

石神は母娘の弁当屋さんに何時も顔出す常連さんと一緒になって欲しいと願う。 

生きる事に絶望した石神を救ったのは弁当屋の母娘だった。

その命この母娘に捧げると、そう思ったのだろう。 

湯川は愛と指摘した。

既に使い古された表現だが、正しく「愛」なのだ。

石神には母娘が穢土に降り立った地蔵様、天使か神に見えたのだろう。 

後半へ続く…。






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Last updated  2011.01.10 06:20:17
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