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2011.02.01
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カテゴリ:映画日和

容疑者Xの献身がTVでやってて、その終わりに白夜行の宣伝がやってたから、気になって観に行った。

正解だった。

此れ程まで愛に貫かれた物語はあったろうか。

 

端的に言ってしまえば、北斗の拳のリンとバットである。

主題歌もいいよね。

そう言えばあの漫画って主人公はケンシロウだったけど、本当はリンとバットを追っかける漫画だったのだ。

下手したら二人とも野垂れ死ぬ所だったのに、偶々村に寄ったケンに救われるのだ。

軈て、ケンはその二人に救われる。

北斗の拳の話で申し訳ないが、北斗の拳を超える話って、錚々無いと思う。

 

時代が、北斗の拳に追い着いて来たな。

2011年は大体、ケンが修羅の国へ行った時位だ。

 

またまた北斗の拳の粗筋で申し訳ないが、リンってケンの事が好きだったんだよね。

修羅の国に迄付いて言った位だし。

尤もケンを誘き寄せる為のリンを攫った事だけど。

 

ケンがユリアを連れて安住の地へ行こうとした時、縋るバットをリンは引き止めた。

ケンが居ない間も、バットは懸命にリンを護って来た。傷だらけになっても。

バットの献身的な行為だったんだけど、バットはケンにリンを守って貰った方がいいと考えていた。

カイオウと言う最凶最悪のラスボスを斃して世界を平和にしても、ケンの置き土産が一つ残ってた。

セーム・シュルトと京太郎なんだけど此れって丸でカイオウVSケンの闘いみたいだ…。

京太郎自身が北斗の拳のモヒカンキャラだったのが風貌がケンに近付いたって感じ。

それがサイボーグ人間ボルゲだった。

ケンが死ねばボルゲの脅威から逃れられ、ボルゲを殺せば一切の脅威がなくなる。

バットが、リンに本当の愛を選ぶように、全て差し向けた事。

 

詳しくは漫画を読めばいいんだけど、魂の書だな。

図書館に置いても良い。

バットは、身代わりになって死を選ぶ。

 

最初からその積もりだったらしい。

どうせ捨てた身だったと自覚してる。

これはあの容疑者Xの献身の高校教師と同じだな。

そこまでバットはキモメンじゃないけど。

 

丁度その時、ケンもリンも記憶を喪ってる状態だったから、ゼロから始まると思ったのだろう。

二人の幸せを願う、喪男の素直な気持ち。

最後迄愛を手に出来なかったマミヤも一緒にバットと死のうと決意する。

 

この悲しみしか残されてない世界で、最後に希望を託す。

 

やっぱり脇役が主人公を食うのが作品としては最高の出来なんだと思える。

 

容疑者も白夜行も似た話だな。

喪男が、一人の喪女を護る為に、全てを犠牲にして、自分も果てる。

北極星を廻る、北斗七星の様に。

直江兼績か。

上杉謙信も生涯不犯の愛を貫いた武将だったな。

 上杉謙信をGACKTが演じ、そして阿部寛も演じてたな。

何処迄も北斗な連中だ。

 

愛って、斯くもストーキングな話なんだけど、これって今の人に理解出来るのであれば、未だ未だ捨てたもんじゃないと思う。

ストーキング禁止法が日本国で決められてしまい、愛の形が、犯罪となって仕舞った。

 多くのキモオタ達は益々愛に迷う子羊となって仕舞った。

キモオタは現実を諦め、二次元の世界へ、ただ最上の価値へと昇華して行くのである。

 

だが仮令、罪を犯しても貫くもの、それが愛。

愛は煩悩の一つに数えられるが、今となっては良く判るな。

愛は感情ではなく、ロゴス。

 

あの二人(亮司と雪穂)は感情と言うよりも最上価値観に身を投じたって感じだな。

本やドラマで結末は判ってると思うけど、ここでは話の筋は言わない。

お約束だから。






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Last updated  2011.02.02 04:24:48
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