この一大事に、北狄は支援する素振を見せて置きながら、内海をちゃっかり周回して偵察してたのだ。
アメリカが去った後に北日本をあわよくば侵掠して占領する算段だったろう。
しかし、ちゃんと皇軍が然り北狄を監視していたから、安心だ。
そんな我等が皇軍、自衛隊は沸騰する原発にヘリで海水を落としたのだった!
止め処無く湧き起こる放射能を恐れずにその上空から掛けたのだ。
何たる精神。
何たる自己犠牲。
流石我等が自衛隊。
日本人は、生活が困窮になっても必死に耐える民族なんだなと思った。
外は街頭に明かりが燈らずに、暗い儘だ。
自転車の明かりで前を照らすそんな感じだ。
日本人の不断の努力で停電の危機を乗り越えたのだ。
皇帝陛下は、我ら日本臣民に激励を下された。
矢張り我等は常に独りではない。
皆と共にある。
ヤシマ作戦ならぬ、ウエシマ作戦てのが有ると言う。
「どうぞどうぞどうぞ」の掛け声でこの事態を乗り越えるのだ。