相変わらず、人生の縮図的なアニメだなあ。
一つ一つの動作が重く、そして感情が一つ一つに込められる。
手汗握るアニメだと思う。
ざわ…ざわ…。
単行本を揃えようかなあ。
借金塗れのカイジは帝愛グループで強制的に労働させられてるけど、そんな人権侵害が罷り通るかー!
戦前に存在した大東諸島の玉置半右衛門の製糖所みたいだなと思えた。
しかも地下強制労働所に流通する貨幣はペリカ。
笑ってしまう…。
大東島紙幣と同じだなあ。
絶海の孤島だったからこそ、労働者を囲う事に成功した。
この大東島って行政は玉置商店と言う会社に任されていたと言う。
作者の福本って此れを参考にしたのかな?
この話ってカイジが一切成長しないと言う所に尽きる。
千と千尋の千尋であろうか。
千尋は親の放蕩の肩代わりに労働者の記号としての千として働かされてしまうが、やっぱり親の居る元の世界を選ぶ。
親を取り返したら、結局以前の千尋に戻って仕舞うのであった。
カイジも同じ。
極限の状況では冴えるが、日常の生活では自堕落に戻って仕舞う。
ペリカでしか通用しない嗜好品を一日の労を労う為に、使い果たしてしまう。
見れば見る程、この状況が恰も社会の縮図を髣髴させている様で…辛いが観てしまう。