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カテゴリ:毛ー1と夢と挌鬪技
もうそろそろ、要点を纏めてみようかと思う。 この日本で、地上波挌鬪技を再興しようと考えているのは、乙唯一人である。 京太郎のボクシング転向も恐らく乙の入れ知恵もあることだと思う。 何で角海老なのだろう? 京太郎が入る前には乙の弟である謙吾が西日本のジムから東京の角海老に移ったばかり。 その京太郎の後に久保きゅん弟のKENJIがボクシング転向のために同じく角海老へ入った。 乙は西日本のキック時代から東京へ来る時にはボクシングジムでスパーリングをしていたという。それも不特定多数のようで。 角海老には既にキックから転向したボクサーの土屋がいる。なんと彼は謙吾と京太郎と同い年。 謙吾に東京へ来て欲しいと勧めたのも乙である。 京太郎はスタッフの力も相俟って今回の世界ランクを果たしたという。 角海老はお金があるからか。 この名前を冠する事業はたくさんある。 特殊風呂屋に宝石屋。
乙はボクシングの知識もあり技術もよく知っている。 こういう情報を知ってるからこそ、三人に進言したのだろうか? 本当の所は不明だが。
乙のプロデュース能力は計り知れない。 クラウスと対峙した時、本当は勝てる試合だったのではと思う。 それは大袈裟だが、少なくともKO負けをするような試合はしなかったと思う。 乙は距離を取る戦い方をする。ザンビ戦2Rではそういう戦い方をした。 距離を取って離れた所から自演砲を撃つのだ。
腕出して相手のリーチを測ろうとしてたのだ。 こんな事する選手は誰も居ない。無茶苦茶である。 強くなるために、そこは“敢えて”負ける事でモチベーションを上げて魔裟斗のいるジムで練習しようと考えた、と言って良いだろう。 名城弟はクラウスと戦った時、距離をある程度保って左ハイを食らわしたのだ。
クラウスは乙のコスプレ入場で戸惑い120%の力で挑んだのだ。 クラウスは勝てる試合と思い込むとどうも気が緩むらしい。 名城弟の時もそんな感じだった。
魔裟斗がいた頃はオタクがK-1を制圧するというアングルを引っ提げて登場して来たが、未払いの噂が祟り、開催も危うくなると乙自身の作ったアングルに変化が現れた。 制圧から支えるに。
魔娑斗が引退した時にスポンサーが離れてK-1自体の開催が危ぶまれた。 大晦日から二箇月で興行を打つのだが四箇月も先延ばしになった。 そこでホワイトナイトが現れた。ブシロードである。乙のスポンサーである。 乙はそこのトーナメントを制圧し、一応目標を果たした。 乙のアングルが変わる瞬間であった。
此処迄はK-1を潰させないと言った。 だが、乙の期待を裏切らせるばかりの事態が続く。 万年二番手の佐藤嘉洋が非協力的だったり、谷川がギャラを支払わなかったり。 TARITARI K-1に引っ付くDREAMが自分達のことだけしか考えずにひたすら寄生する。
乙は世界トーナメントは八位に終わったが、地上波もそこで終わってしまった。
乙は恐らくそこでK-1に絶望したのだろう。 大晦日がDREAMの自己満の興行故に乙がその罠に嵌められたのだった。 乙の類稀なるセンスで青木を瞬殺したのだが、希望を捨てなかった。
粗予測や推測で済まないが、スポンサーのブシロード社長木谷が大晦日興行を開催させるためにあれこれ模索したのが、プロレスだったのだろう。 プロレスを切っ掛けにIGFに流れているスポンサーや資金を引き戻そうとしたのだろう。 乙の20キロの増量は凄まじい物である。
乙と木谷の思惑は一致していた。 でぶちん(DEEP)とめがねひげ(DREAM)も乙のスポンサーに懸けていた。 何度かプロレスを熟して行く内にIGFからオファーが掛かる。 これで当面のスポンサー確保は大丈夫だろう。 パチメーカーが主流だが、FIELDSは乙のスポンサーでもある。 そしてサクちゃんのスポンサーでもある。 二人でエヴァの恰好をしてパチ雑誌に載ることもあった。
乙が参加するだけでその興行は満員になるのだ。 とは言っても実際観客達はバンナやアーツやセフォーなどのレジェンド達(+藤田)目当てで観に行くのだが。 乙の物販では物凄い人集りになる。
それから乙はその年のIGFの興行に欠かす事なく呼ばれるようになるのだが(ボンバイエの前の福島いわきの興行)、大晦日開催迄後少しだった。
しかし、事態は大きく乙を裏切ることになる。 当初は本人自身が参加に否定的だった石井慧を使おうとして、実行委員会に紛れ込んだREの残党が人のお金を沢山積んだ。 前年の失敗を学んでいなかった。
実はこの猪木が関わった興行に地上波放送の機会があったのだ。 ボンバイエの乙に贈られた花輪の署名はTBSテレビとあった。 ボブサップとの試合もテレビ向きだった。 ミノワマンも出てたし、柴田も大晦日参戦に意欲的だった。
テレビ局やIGFの言う事だけを聞いていれば良かった。 スポンサーも集められない団体に選択の余地はないのだ。選手を差し出す事しか出来ない。 ボンバイエやいわき興行で居ない間にさっさとカードを乱発したのだから。 流石にサイモン猪木も呆れ果ててしまった。
乙が足掛け一年の願いである大晦日地上波放送は自分が助けた団体に裏切られる形となってしまったのだ。 この流れを俯瞰すると、嗚呼、正にFateの英靈エミヤそのものなんだなと思ってしまった。 今回の興行戦争で唯一、未来(先に進んだ世界)から召喚された英霊。その真名は「ジエン・オツ」、すなわち未来の世界において死すべき運命にあった格闘技と格闘家を救うため世界(スポンサー)と契約し、奇跡の代償として英雄(ヲタクの星)と化した長島雄一郎その人。 優れた容姿を持たない彼が、それでも自分の理想を貫き通し、厳しい修練と戦いをただひたすら耐え抜いてヲタクの星に成ろうとした、そのなれの果て。 服や髪の色が普段の乙と異なるのは固有結界(入場)の魔術(コスプレ)による反動である。 理想(テレビ放映)を追い続けたそのK-1生命は報われることなく、彼が助けた相手(RE)の裏切りによって幕を閉じる。 それでも誰一人恨まなかった彼は、死後に魂を英霊としてまで正義の味方(ヲタクの味方)になることだけをただ一途に望んだ。 だが英霊(プロレスラー)としての彼に与えられた役割は、国内興行を滅ぼすことで格闘技全体を破滅から救う「守護者」であった。 結婚はイノキボンバイエの前にしてたので、英靈エミヤではなく切って繋ぐ衛宮切嗣の方だなと思った。 一つを救う為に一つを犠牲にせねばならぬ運命を背負う。
実際に乙はK-1にもDREAMにも参加をしなかったのでこれらの国内メジャーは滅んでしまった。
いつ頃か、乙の心の変化を来したのは。 足蹠を見ると判るんだが。 K-1を運営していたFEGやそして日和ったREを目の当たりにして、国内興行に絶望を感じたのだろう。 木谷の方は新日に資本を投入するようになる。 木谷はプヲタだが、挌鬪技全般が好きであるようだ。 一般人にはMMAもK-1もプロレスも区別がつかない。 改良の余地がある新日を買い取ることで挌鬪技再興を図ったのだろう。 新日の若きエースは棚橋からレインメーカーの異名を取るオカダカズチカとなり、木谷の差金の柴田サクを派遣してIGFと少なくとも遺恨を残させるように仕向けさせたのだ。 同じくして乙にはプロレスで負けさせキックに専念させるようにした。
All for Otsu,Otsu for All. 全ては乙の為に、乙は全ての為に。
時同じくしてIGFはSBとの連携を取る。 IGFは猪木の異種挌鬪のイメージが強く、キックとか色々混ぜる。
STが韓国K-1に屁をぶっ掛けられてしまったので参戦して海外展開を試みていた乙は遠回りをすることとなってしまった。 それでもREBELSの御計らいでヘンリー・オプスタルとの試合が叶ったが、これは何だかオマケ臭いなあ。 ヘンリー自身がSBの選手ということもあって乙には少なくとも海外展開の可能性を残したが、寧ろこのSBに引き込まれるのではないかと思われる。 SBも国内興行と同じく碌なものではない。 IGFが保護してやれないものか。 先の事は分からないが、大晦日まで後三箇月。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.29 08:11:55
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