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カテゴリ:映画日和
レンタルでもリリースされたのでネタ晴らし的にも言います。 借りはしなかったが、試写会の時観に行った。 勿論後日パンフも買いました。
山野車輪が大した事ないのだろうと呟いてたが、文字通り大した事無かった。 山野車輪をフォローしててやり取りもしてるが、監督の細田は楽なやり方で生き残りを図ったなと実感する映画だった。 新たな家族向けアニメって感じ。
此れ迄の家族の在り方が通用しないから新たな家族像を描いて観客に訴えたかった、そう読み取れるアニメ。 ゲド戦記のような前評判で(うんこな)判り易いアニメも無いが、此れも多分に漏れず。
家族をテーマにすれば自ずと結果は分かってくる。
人狼の姿した幼子が風呂場でじゃれ合っているCMを観てたら違和感を感じた。 此れに先ず違和感を感じなければセンスが相当鈍磨してると言ってもよい。
狼が気持ち悪いのではない。 作品そのものに気持ち悪さを感じた。 それでも観なくてはと思った。 デビルマンを思い出した。 観てて損した映画なんて無いのが持論。
而もスポンサーがハウスじゃないか。 日本アニメーションが伝統的に世界名作劇場を作ってたアニメのスポンサーじゃないか。
この名作劇場が何故、地上波から姿を消したか、理由が判る筈。 少子化である。 アニメをゴールデンで放送するのには相当勇気がいる。 見返りが無ければ打ち切られる。 最近までBSでアンやポルフィとかやってたが、これも今はシリーズをやってない。
『家族向け』にアニメを作るにはどうしたらよいか。簡単である。 捏造すれば良い。 韓流と一緒で、家族の在り方を偽造して押し付けて国民に知らしめれば良いのだ。 劇中はこれでもかと余計なお世話の『イデオロギー』が押し出されてた。
文化庁のお墨付きが付いている。 まあそれはそれとしても、総務省や農水省や厚労省や『少子化担当』辺りの関係省庁の息が掛かってんじゃないかと思われる。邪推だから無視でも良いが。 今は宇宙ブームを作ろうとして宇宙兄弟やロボティクス・ノーツに働きを掛けてるな。 金環蝕騒動と似てる。
そもそも少子化なんで、まあ子供関連やブライダルも売れん。 家も車も売れん。勿論教育もだ。 構造的不況を少子化で支えてる。
結婚出来ない若者に仮令貧しくても片親でも一所懸命に子育てしなさいという有難迷惑なお上の上から目線的なアニメだと取れてしまう。 若者が貧しいのは政府や企業の責任なのに、若者に全て押し付けてしまってるアニメだ。 実際子育てするのは若い親だし。
主人公の花は大学生でおおかみおとこは素性すら知らない学もないみすぼらしい若者。 要するに、女は選り好みするなという押し付けである。 女は自分よりも能力が上の男を選ぶ傾向にあるという。(ゴー宣道場にて)
それで家事育児は分担というこれも政府の押し付けイデオロギー。 おおかみおとこがそれする描写があるんだな、これが。 突然の田舎暮らしもこれも、若者よ、田舎へ行って働きなさいという押し付けである。 農家が嫌で都会に戻る人だって少なくは無い。
狼の子供が生まれるから自宅出産だって。 もう訳ワカメ。 病院を信じないアホ極まる。
CLANNADですら映画もアニメも何の理由もなしに自宅出産する事を避けてたのに。 アニメはドカ雪で自宅出産を強いられるという描写になったが。
最後は弟の雨が狼になって山の主になるのだが、要は男の子は自分の思い通りにならないから自由にさせてやりなさいというメッセージなのだ。
全体的にぶっ飛んでるアニメ。 漫画だから許される。 そんな訳無い。 出鱈目を流布してはいかん。
これで感動したなんて言ってる奴は又も性懲りも無く政府の傀儡になるんだろうなあ。 前にも言ったが、対象は20~30代のエヴァ世代。 大人になったヲタク達へ向けたメッセージを寄越す。
角川アニメである事にも注目。 キャラデザは貞本なんてもろエヴァ向けの男女じゃないか。 実はおおかみこどもとヱヴァQは地続き。 世の中は自分の思い通りになんかならない。 選り好みしてばっかで、お前はどうなのだ?
そういう説教アニメなのだ。
多分細田はジブリと並んで高い地位に立てたろうが、自分の中では同時に終わってしまった。 これからも似たような政府お仕着せイデオロギーアニメを量産するのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.02.21 05:55:07
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