これは誰も到達し得なかったセカイ系アニメであると断言する。
庵野秀明よりもヒロインの棒が気になった。
駿の最高傑作なのは言うまでもない。
ネタバレは避けるので、詳しい事は言わない。
最初から最後までこれは『妄想アニメ』なのだ。
ラピュタやナウシカや千と千尋の様なファンタジーを描き難いもんだから夢や妄想を織り交ぜなきゃならんのだろう。
駿がヘビースモーカーだから随所煙草を吸う箇所が見受けられた。
これも、表現規制に対する最後の抵抗なのだろう。
さて、前述の「セカイ系」とは言ったが、何故なのか。
堀越二郎が最初から最後まで飛行機作りにしか興味を示してないのだ。
災害や戦争も恋愛も彼にとっては何処吹く風。
こんな主人公は何処に居る!?
女向けアニメとかは男が恋愛なんぞ毫も興味を示さない奴が出て来るが、堀越二郎はそんな感じ。
これを恋愛映画と位置付けてる奴はスイーツ脳に冒されてるとしか言いようが無い。
駿の「私」が完全に込められた映画である。
何故庵野秀明なのか、判るであろう。
追々話してゆくのでこれ迄にしておきたい。