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カテゴリ:アニメ感想
11話めのタイトルが『いい最終回だった』と言う言葉らしく、本当にそんな回だった。 BD げんしけん二代目 壱 (Blu-ray)[キングレコード]《発売済・在庫品》
典型的なオタク、ではあるけどまあ現実的で典型的なオタクなんだよなあ。 初代からのエピソードにもあるように、班目先輩は学生時代(大学時代じゃない)に女子に酷い事言ってから引っ叩かれたようでそれが燻ってオタクになっちまったのだろう。 如何にも屈折したオタクをよく描いているよなあと思う。 げんしけんに所属してた女子、春日部咲に対していつの間にか好きになってくという班目先輩の心移りを描いて行くのだけれども、そのまま卒業を迎えて、更に燻ったまま社会人になる。 班目先輩の自宅には咲の写真が幾つも…。未練があるのだ。 ああ可哀想。 嘗てSM系の鬼畜なビデオ持ってたのもそう言う屈折した心があったからなんだろうねえ。
周りの人達が気を配ってくれたのか、嘗てのメンバーである二人を逢わせて過去を清算させようとするのだ。 皆判ってたんだね。 オタクは秘密を隠しているようだけど、実はバレバレで、不器用だったってこと。 煮え切らない班目先輩を在学中に咲は見抜いていたんだよねえ。
しかしまあ振られることが分かってて、しかも恋人がいることが分かった上で、好きだったって言うのは何の地獄だ。 それでもその班目先輩の気持ちを受け止めてくれる咲はなんて良い人役を買って出たんだか。 こう言う人って居るのか? 逆に漫画だから出来た事だが。 バラエティでも過去その人が好きだったって芸能人が告白するのがあったが、ああやって言われる方の人達って良く受け止めてくれるよなあ。
現実的にはそう言う猶予は赦されてないわけで。(許可じゃないよ。赦免の方だよ。) 好きだったって言うとストーカー扱いだもんなあ。 ああいう奴に言われると気持ち悪いって思われるのかね? この作品ではモテ期到来の斑目先輩だからこそ出来た訳で、実際はそれすらに辿り着けない人達ばかり。 ハードル高過ぎだよなあ…。
自分に優しいのか、それとも、好きって言われた方を傷付けたくないから告白しないのか、この作品は主人公に優しい人たちばかりだよなあ。 地獄戦士魔王では破足ジョーがテル美に告白しようとしてあなたタイプじゃないと言われて玉砕するんだよなあ。 これが、ギャグ漫画に於ける正しい男の振られ方。 昔はこれで済んだけど、オタクが増えすぎちまったもんだから、班目先輩のように全てのオタク達へ向けて回収せねばならなくなっちまったようだな。
オタク全盛だけど、まあ、オタクの恋愛を描けた物ってこれしか無いんじゃないのかね? 普通の人なんだと、そう考えられる日もあるのかねえ? 電車男はそれ前提だから足りないような気もしたけど、これドラマ化させたら大ヒットじゃねえの? 振られるんだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.09.17 04:16:01
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