東京肝臓友の会の会報が届いた。兵庫医科大学の西口修平先生の講演会の中に自己免疫性肝炎のことが出ていた。
☆質問☆
自己免疫性肝炎で再発を3回した人がリバウンドしない方法を質問していた。
☆答え☆
ステロイドの副作用が大きいのでステロイドを減らしていくとき,IgGをみる。
IgGが上がったらステロイドを増やす。
ステロイドの副作用を減らすため「アザチオプリン」と言う免疫抑制剤を併用することもある。
アザチオプリンは癌ができやすいと言う副作用がある。
3年に1度の肝生検を勧めている。これまでの治療が正しかったかどうかを見る。
ウルソも多少効くので600mg飲んで頂、アザチオプリンも飲んでひとつの薬の副作用を減らしながら炎症がおさまるかどうかみていく。
自己免疫性肝炎はC型肝炎に比べて炎症が起きても肝硬変には進行し難く、癌が出ることは極めてまれです。
そういう意味では組織を採って検査し進行していなければ今までの治療でよいと言うことです。
☆質問☆
リバウンドしてもよいのですか?略
IgGと平滑筋抗体は違うのですか?
☆答え☆
平滑筋抗体は関係ありません。IgGを指標にします。
IgGが上がってくるとステロイドを下げすぎたと言うことでチェクすればそんなにリバウンドしません
肝数値は遅れて上がってきます。
肝機能数値は落ち着いていたが、ステロイドを減量すると上がってきます。
普通は免疫グロブリン(IgG)は肝機能が悪くなる前に先に上がります。
IgGが上がってくればステロイドを下げすぎたとして増やしてやればあまり肝機能は上がってきません。
この様にIgGを指標としてコントロールしていけばほとんど問題なくステロイドの減量は可能です。
☆☆☆
肝硬変への移行が少ない?らしい。
癌の発生もC型より低い。
ステロイドを減らすとき、IgGをみると、肝数値が上がる前にわかる。
☆☆☆
とても参考になる内容で、少しホッとしました。
以前の病院ではIgGは見てなかったし、今の病院ではIgGをちゃんとみてるので良かった。
自己免疫性肝炎の情報が少ない中ホッとできる内容でした。