テーマ:今日のこと★☆(106311)
カテゴリ:なるほど情報
11年目の1月17日がやってきた。
あのとき、朝のニュースが倒れた高架道路を映し出していた。 朝のニュースでは死者は30人程度と報じていた。TV画面を見て、これで 死者が100人以内なら奇跡に近いなあ。。。と、感じていた。。。 あれから、もう11年が経過した。 防災グッズのサイトで「阪神大震災11周年」と表記したメーカーがいたがこの表示は日本語として正しいのでしょうか?おめでたいときは10周年とか使っていますが、どうもこういうときはこの「○周年」という表記はぴんと来ない。 この地震で日本の地学の常識がまた覆された。 建築の耐震基準もまた見直された。 そして今日17日。 ヒューザーの小嶋社長の国会証人喚問が行われる。 意図的にこの日を選んだのだろうか。 自民党はまた議員のパフォーマンスを披露するのだろうか。 民主党はまた馬渕氏を出して「イッキツウカン」の麻雀用語で天下をとるのだろうか。 私たちは小嶋社長を責め立てたいわけではない。と思う。 あの人を責めても、虚しくなるだけだと思う。 あの人の論理は必ず、質問した側に、「じゃ・どうしろって言うんですか?」 という逆の問いかけをすることで成り立っている。 自分のしたことを悪意だと相手が感じるのを察したとき、自分を防衛するときの言葉がこれだ。 「・・・って、言うんですか・・・」 17日もこの会話が聞かれるんだろう。 本当の事が知りたいだけなのである。私たちは。 あの構造計算偽造は姉歯氏単独で考えられたものなのか、施主であるヒューザーから経済設計の名の下に、鉄筋量を意図的に減らしてもいいからコストダウンしろと命じられたのか。・・・・・ 「阪神大震災」 6434名の命が地震で失われている。 正しい表現をすれば、「地震で倒壊や焼失した家屋の下で亡くなったほとんどの人数」ということになる。地震後300人以上の方が仮設住宅で孤独死された。 建物さえ潰れなければ、何人の人命が救われただろう。 あの地震以降建築士は「応急危険度判定士」の認定を受けて、地震時の危険家屋の調査判定をボランティアで行うことになった。かく言う私もその認定を受けている一人なのですが、果たして、自分の地域であの規模の地震が発生したときに、認定作業を行う精神的な余裕があるだろうか・・・と、残念ながら思ってしまう。 もし、万が一また大きな地震が来たときのために、防災用品の確認と、家族内で避難場所の確認を改めてして欲しいと思います。 避難集合場所は、自宅は一番危険ですから、絶対に避けてください。 公共の避難場所を何ヶ所か決めて。そこで落ち合うようにしてください。 自宅は、ほとんどの場合住宅密集地です。自分の家が密集地に建っていなくても、そこにたどり着くまでには、必ず危険箇所を通ります。災害時に自分のいる位置が自宅に近くても家に逃げ帰っては危険です。それに、緊急時ではあっても、大勢の人がいる所で非難していれば誰かが見つけてくれます。 自宅で非難時に万が一ガス漏れなどがあり、そこに通電で火災が発生し焼死したとしても誰も気が付きません。家の中にいて家が潰れて圧死するかもしれません。家族でもう一度非難集合場所の確認をしておきましょう。 あくまでも災害時の危険回避の手段です。 でも、今現在、災害時でなくても、建物の弱さにおびえながら、そこに住むしかない人たちがいます。くじ引きで当たったわけでもなく、ローンを組んで一生をかけて支払う予定の我が家が、大地震ではなく、小地震で壊れてしまう。という現実におかれています。 先日、実験が行われましたね。1981年以前の耐震基準で作られた、鉄筋コンクリートの実物大のマンションの耐震試験。あの規模では始めてらしいですね。壊れましたが、倒壊まではしませんでした。 多分、今問題になっている建物も倒壊はしないでしょう。 でも、壊れます。その後の居住は不可能でしょう。 いつかはやってくる大きな地震。 私たちが生きているうちか、それとも何百年後か、誰もわかりません。 100万年後には人類は地球上に生存していないことがわかっていても、明日来るかもしれない地震におびえて生活していかなければなりません。 だから、怯えなくてもいいように、耐震基準を厳しくして、壊れない家を造ったはずなのです。 建築関係者も自覚すべきです。利益も大事ですが、我々は生命財産を守っていくために技術を身につけているのだということを。 なんか、終りそうも無い話題になってしまいました。 後日談で、「やっぱり。。。」というような証人喚問でないことを願います。 ここをプチっとしていただくと私は勇気100倍! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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