落とし穴
ひでくんの事件の翌日くらいだったか…幼稚園バスのお迎えに出たら団地の砂場で中学生3~4人が黙々と何やらしていました。そのあとも用事で何度か出入りしている間もいて細い木の枝、折れた傘、折り込みチラシ、紙袋などをどこからか持って来ていたので「落とし穴ではないか」と気になっていました。その砂場は幼稚園バスの乗降場所に近いので、待っている間に下の子たち(1~3歳)が遊ぶので落とし穴があればとても危険です。しかも、傘の骨まで使われていたら大ケガになってしまいます。夕方にひでくんと出かけた帰りに見ると誰もいなくて隠れて確認しているのかと周囲を見ても誰もいなくて…ひでくんに「たぶん危ない落とし穴があるから気をつけて」と大袈裟に言って砂場を確認したら、大きな落とし穴が3か所に。1つは(たぶん最初に作っていた)木の枝はたくさんあったけど潰れていました。掘った穴の上に木の枝だけを並べただけで砂をかけたら埋まってしまうのは当たり前だと思うけど、気が付かなかったようです。2つめ・3つめは、子どもの膝くらいもの深さがあって折り込みチラシや開いた紙袋を使って上手にできていました。驚いたのは3つめで、穴の底に厚手のビニール袋を敷いて水が張ってありました。ひでくんもいつも可愛がっている「小さいお友だちが怪我をしたら大変だから」と落とし穴探しと、穴埋め、ゴミ集めを、途中から雨が降ってきたのに一生懸命手伝ってくれました。小さい子が遊ぶ砂場にこんな落とし穴を作って見張るわけでもなく放置して帰ったことに腹が立って旦那に連絡したら「次に見つけたら110番しろ」と言われたけど…とにかく、自治会から注意をよびかけることにしました。翌朝、中学生を持つお母さんから「あの名札の色は○年生」さらに「テレビでGacktが落とし穴の思い出話をしてたから、真似たみたい」と聞きました。昼過ぎにひでくんを迎えに出たらまた同じような顔ぶれが、今度は深い水路のようなものを掘っていたので「あんな落とし穴作ったら小さい子が大怪我するんよ。わかるよね?中学生なら。帰るときはちゃんと埋めて行ってね」と言ったら頷いてました。立ち去ろうとすると、小さい声で「すみませんでした」って聞こえたので振り返ると一番小柄の気の弱そうな子がべそをかいたような顔でこっちを見てました。意外と素直な子やんでも、会話することもなく、無表情で黙々と砂を掘っている姿は不気味だった中学生が作った落とし穴を片づけたのは幼稚園児だということも言ってやればよかった