カテゴリ:戯言
「お茶の間の皆さん、こんにちは~。直撃日本列島のお時間です。今日は、浦紅市の布袋さんのお宅にお邪魔していま~す」 「こんにちは。布袋です」 「はい、こんにちは~。布袋さん、お仕事は何をなさっているんですか~?」 「職業はギタ――じゃなくて、看護師で御座います」 「ははあ、看護婦さんですか~。まあ、それはどうでも良いとして」 「どうでも良いならきくなよボケが」 「はい、以後気をつけま~す。まあ、それはさておき、布袋さんのお宅では、山から湧き水を引いて利用しているとか?」 「ええ、まあ。利用していますよ。湧き水を」 「では、飲ませてもらっちゃってもよろしかったでしょうか~?」 「アナウンサーなのに日本語メチャクチャですね」 「よろしかったでしょうか~?」 「なんで過去形なのさ」 「よろしかったでしょうか~?」 「いや、だから――」 「よろしかったでしょうか~?」 「過去け――」 「よろしかったでしょうか~?」 「か――」 「よろしかったでしょうか~?」 「いや、もう好きにしちゃってよろしかったです……」 「はい、では、さっそく飲ませていただきます~」 「うう、なんか敗北感……」 「ああ! 水がやわらかいですね~」 「いや、それ、硬度が1700以上ある超硬水なんですけど」 「……ミネラルたっぷりって感じですね~」 「って感じですね~、じゃねえだろ、このハゲ!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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