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2008/05/13
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テーマ:【雑文】(5)
カテゴリ:雑文?

 愚者が愚かである事は罪ではない。しかし、中途半端に学のある愚者が識者のふりをするのは罪なのではなかろうか。たとえば、これはウィトゲンシュタインの著書をちょっと読んで自分が偉大な哲学者か何かであるかのような錯覚に陥っている愚者にありがちな言動なのだが、何かを問われて答えられないと「それはいわゆる『語りえぬもの』ってやつだから、それについては沈黙しなければならないね」などとほざいたりするのだ。


「ねえ、価値多元主義って何?」

「いや、それは語りえぬものだから、沈黙しないと」

「分析的法価値論って何?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「永劫回帰って何?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「六派哲学って何?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「実践理性批判って何?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「哲学が得意なんじゃなかったの?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「じゃあ、モホロビチッチ不連続面って何?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「グーテンベルク不連続面は?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「レーマン不連続面は?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「ところで、グーテンタークってどこの国の言葉だったっけ?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「英語で『こんにちは』はどう言えばいいの?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「じゃあ、『こんばんは』は?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「英語の成績悪いでしょ?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「相互確証破壊って何だかわかる?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「バックサイクリック・アプローチは?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「リゼルギン酸ジエチルアミドは?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「ロホホラ・ウィリアムシーは?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「昨日の夕飯は何を食べたか覚えてる?」

「いや、それも語りえぬものだから、沈黙しないと」

「じゃあ、今朝は何を食べたか覚えてる?」

「今朝はね、ええと、ご飯と味噌汁と目玉焼きだったよ」

「それは語りえぬものじゃないの?」

「いや、ええと、それは語りえぬものだから、沈黙しないと」


 自分が答えられない事は全て『語りえぬもの』である。それは『語りえぬもの』ではなくて『自分には語りえぬもの』の間違いであろう。たぶんウィトゲンシュタインも草葉の陰とかで泣いているのではないかと思う。わからないなら素直にわかりませんと言えバカ。 

 また、中途半端にフロイトをかじって自分が偉大な精神分析学者か何かであるかのような錯覚に陥っている愚者にありがちな夢分析なのだが、なんでもかんでも『リビドー』の一言で片付けてしまうのだ。


「君の見た夢を分析してあげよう。どんな夢を見たのか教えてみなさい」

「なんか、ステルス爆撃機が出てきました」

「それはリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「ステルス爆撃機に乗って海へ行きました。明智光秀と一緒に」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「釣りをしていたらクラゲが釣れました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「切って食べたら美味しかったです」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀は水着の女の人を凝視していました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀は水着の男の人も凝視していました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀は水着の男の人を凝視している時間の方が長いようでした」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀は鼻血が出てしまいました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀は鼻血が出過ぎて貧血気味のようでした」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀は泳いで頭を冷やそうと海に入りました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀はクラゲに刺されてしまいました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀は痺れてしまいました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀は溺れてしまいました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀は死んでしまいました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀の死体はサメに食べられてしまいました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「そのサメは私が釣って食べてしまいました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「とても美味しかったです」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「明智光秀の味がしました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「とても美味しかったです」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「あと、織田信長も釣って食べてしまいました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「なんかペペロンチーノの味がしました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「わりと美味しかったです」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「でも私はナポリタンの方が好きです」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「あと、キリンさんが好きでした」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「でも、ゾウさんはもっと好きでした」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「あと、夢が途中から昔の映画みたいに白黒になりました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「しかも字幕付きでした」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「チャップリンが演説してました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「ヒトラーも演説してました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「チャーチルも演説してました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「ギレン様も演説してました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「鳥肌さんも演説してました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「フロイトも演説してました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」

「なんでもかんでもリビドーのせいにしてました」

「それもリビドーがアレなんだよ。欲求不満って事だね」


 なんでもかんでもリビドーがアレなのである。たぶんフロイトも草葉の陰とかで泣いているのではないかと思う。わからないなら素直にわかりませんと言えバカ。いや、というか、もともとフロイトのアレはそういうものだったか。フロイトのバカ。





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Last updated  2008/05/23 03:21:06 PM
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