790989 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カテゴリ

フリーページ

カレンダー

2006.12.15
XML
カテゴリ:仕事_花
今日は朝から晩まで13時間もぶっ続けで働いた。そして家に帰ってきたら日付も変わったというのに眠れずにこうして日記なんぞ書いている。信じ難い。
何をしたかというと、超とドがつく金持ちの大邸宅でクリスマスの飾り付けをした。と言ってもこの家、裏庭も含めてワンブロック分がすべて敷地。
5階建ての家で各階に3~4つの部屋がある。1階に大きなキッチンと食堂のスペースがあって、さらに2階にダイニングルームがあるからそれ専用のキッチンがある。
10代の子供が二人いるのだが、子供専用の部屋はおろか「子供専用の階」がある。地下室のスペースだけでうちのおんぼろコンドと同じぐらいの大きさだ。
まあ、そんなでかい家だから5階建てのマンション全体にクリスマスの飾りつけをするようなもので、とにかく時間がかかった。
本日のメイン作業は、私がこの前のリース教室で使ったモミの木などのクリスマスグリーンを束ねて太いロープ状にしたもの(ガーランド)にクリスマスライトを巻きつけ、それを階段の手すりに巻きつけたり、暖炉の上に垂らしたり、というもの。先週は外の柵に巻きつけた。ワイヤーで固定した部分に大きなボウ(リボン)を作って飾る。書斎には隙間なくオーナメントがちりばめられた天井まで届くほどの巨大なクリスマスツリー(もちろん生の木)がそびえ立っていた。
とにかくこの家はすごい。今日、目にした使用人だけで5人。パーソナルアシスタントに執事にハウスキーパーにシェフに電気系統専門係。で、私もすっかり気分は使用人。てか、本当に使用人なんだけど。そういえば、先週、外の飾りつけをした時に、このクライアントである奥さまの姉妹と思われる人が来ていて、私が持っているのと同じエルメスのスカーフをしていた。「私も持ってる」と言おうかと思ったのだが、こんな薄汚い格好をしたしょせん花屋の東洋のオンナにそんなこと言われたら不愉快だろうと思って止めた(笑)。
このクライアントのダンナさまと言う人は、今では看護士の介護を必要とするようなよぼよぼのじいさんらしいのだが(うんと年の離れた夫婦らしい)、その昔、ニューヨークで不動産をやっていたというドナルド・トランプおじさんみたいなヒトだったらしく、このボストンの大邸宅のほかに、アメリカの他州に2つの家とパリにアパルトマンを所有だとか。で、今週はアメリカの他州の家の一つでクリスマスパーティーってことで夫婦ともに不在。10代の子供達は留守を預かる使用人達に任されているわけだ。夕飯時にはシェフが作った料理のいい匂いがキッチンのフロアーいっぱいに立ち込め、ああ、私も家に帰ったら家がきちんと片付いていて美しく飾り付けされていて美味しい食事が出来ていたらどんなにいいかと思った。
でも。こうやって入れ替わり立ち代り赤の他人の使用人たちが出入りするような環境というのは落ち着かないよなあ。家の掃除も食事の準備もクリスマスの飾りつけも他人が全部やってくれる。こんな家に育った子供達はやはりこういう家柄のヒトじゃないと友達づきあいも結婚もできないんだろうな。ルナはこんな家には絶対にヨメにやれんな、と、どうせありえないことをしばし妄想。あちこちに家を持つ親は家を空けることが多く、このだだっ広い家の中はハウスキーパーと子供達だけのことも多いとか。しかも、ハウスキーパーは地下に暮らし、子供達は食事の時以外は専用の4階のフロアで過ごす。パリにアパルトマンがあるのはうらやましいけど(笑)、狭くてボロい家でも家族みんなで肩を寄せ合ってお茶漬け食べて仲良く暮らす方が私は幸せだな、などと考える。
今回の仕事でガーランドを飾る方法も分かったし、将来、暖炉のある家が買えたら自分でガーランドを買ってきて飾れるぞ(笑)。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.10.17 10:41:53
[仕事_花] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X