ニッポンとアメリカの｢隙間｣で、もがく。

さて、一夜明けてニューヨーク二日目。
今日は『過ぎ越し (Passover)』という、ユダヤ系の祝日で、宿泊したユダヤ系のホテル、朝食の時間がいつもより早く終わってしまうと分かり、慌てて身支度して食堂へ赴く。
この日には祝日の意味にちなんで本来はパンは食べないそうなのだが、いちおうベーグルは用意されていて、これがまたモチモチした食感で非常に美味しかった。ボストンのファーストフード系ベーグル屋のベーグルをベーグルだと思ったら本家本元のベーグルに申し訳ないぐらいである。エッグサラダ（エッグサンドの具みたいなもの）と野菜サラダもあって、これもまた美味しかった。うーん、地球上どこに行っても美味しいものに巡り合える強運な私達。

ホテルをチェックアウトして車でまずダンナの元教え子のYちゃん宅へ。ここの近くに車を停めさせてもらい、電車でGさんに会いに移動。Gさんと数時間過ごした後、またYちゃん宅へ戻ってしばらく過ごし、ボストンへ戻るというのが本日の予定。

ホテルからYちゃん宅まではマンハッタンを突っ切って約30分の道のり。途中、高速道路がせり上がっていてビルがさしせまる感じや渋滞の度合いが首都高を思わせる。いやあ、やっぱりニューヨークは都会じゃのう。と、イナカモン丸出しの感想。Yちゃん宅に無事に到着し、車を停めさせてもらってから駅へ移動。Gさんの娘さん宅はこの駅から３つ先に行ったところ。このエリアは最近、日本人に人気の高いところらしい。とても庶民的な町だが、ところどころに洒落たレストランがあり、これからますます発展しそうなところ。

Gさんが途中まで出迎えに来てくれた。私達が日本に里帰りして以来、3年ぶりの再会。下の娘さんにも昨年の暮れに赤ちゃんが生まれ、Proud Grandmaは幸せいっぱい。
Gさんの上の娘さんであるAちゃんと初めて出会ったのは確かAちゃんが高校生ぐらいの時。そのAちゃんが、可愛らしい男の子のママになった。赤ちゃんは生まれて3週間、ほにゃほにゃとしていてちっちゃいちっちゃい。ママは眠気もピークに達している時期。そうそうそうそう。しばらく子育て談義に花が咲く。Aちゃんとそんな話ができるようになったなんて何とも不思議！

そのうちJさん一家も到着。最初はまず集まってからどこかに食事に行こうなんて言っていたけれど、Gさんお手製のお菓子やお土産のケーキなどをいただきながら、結局ずっとそのままAちゃんのアパートでどっかりと腰を据えておしゃべりを続けることとなった。

ルナは、ママのおっぱいを飲む赤ちゃんの姿に興味津々。ルナがしきりに何やらしゃべっている様子を見て、Aちゃんは｢しばらくしたらこんな風に大きくなってしゃべるようになるなんて信じられない｣と言う。そうそうそう。私もそう思ってたけど、あっという間でしたわ。

楽しいおしゃべりの後、名残惜しくもGさんと別れ、Yちゃん宅へ戻る。Yちゃんのところには1歳になったばかりの男の子がいて、2月の半ばに会った時より一段と成長していて足取りもしっかり。ルナはお姉さんヅラして遊んでいたけど、おもちゃを奪ったりして全然ダメ。

結局ニューヨークを出たのは午後5時過ぎ。ラッシュアワーに巻き込まれて、ようやく高速に入れたのが約1時間後で、ボストンに戻ったのは11時近く。ひやあ、疲れた。
やっぱ宿泊代をケチらずに、移動の日を設けた方が無理がなくていいな。特に子連れだし。

というわけで、楽しかった旧友再会の旅。大変は大変だけど、ニューヨークは思ったより近い。今度はもう少し日程に余裕を持って（笑）行きたいと思う。