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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2007.04.12
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今日はママ友Nさんのお子さんが通う幼稚園で行なわれている「ジャパン・ウィーク」の一環として、着物と畳の話と着付デモンストレーションをやる日。自分が一番都合が良い日として選んだこの日は、おりしも「みぞれ・雨・強風」というボストン特有の最悪の天気。コーディネートを考えていた絹の着物は諦めて、洗濯機で洗える化繊の着物を着ていくことにした。

ルナをいつもどおり保育園に預け、幼稚園へと向かう。集まったのは3~6歳までの縦割りのクラスの園児25名。子供向けに用意した内容を子供達の反応を見ながら進めて行った。

着物は昔、日本人が毎日身につけていた服装で、今はほとんど特別な機会にしか着ないこと、着物の構成(長襦袢、長着、帯)、着物の模様(花や蝶など自分の着物を見せながら)、ボタンやスナップやファスナーはなくて全てヒモでしめること、そして何よりも世代から世代へと大切に受け継がれていくものであること、などを話した。

次に畳の話に移り、い草で出来ていて、昔はどの部屋も畳だったが、今はカーペットやフローリングに変わりつつあることを説明した後、お辞儀をする練習をした。日本人は「いただきます」の時のように両手を合わせながらお辞儀をすると誤解しているアメリカ人を結構見かけるので、それはやらないようにと付け加えた。こういう、草の根的な軌道修正って結構大切だと思うから。それから、「畳には絶対土足では上がらない」ということを説明し、畳の部屋に履物を脱いで上がり、履物の向きを変えるところも見せた。

ところどころでアメリカではお約束の「質問は?」と聞くと、さっと2,3人の手が上がる。おおさすが!と指名すると、そこは幼稚園児、質問ではなくて私の話を受けての自分の話だったりして、またそれも可愛らしかった。

ルナを赤ちゃん教室や水族館、図書館のおはなしや歌の時間に連れていく過程で、やはり子供に対しては独特の語りかけのテクニックがあるということに気がついた。たとえば、「おかあさんといっしょ」のお兄さんやお姉さんのような。今日はこうした経験が特に役に立ったような気がする。

お話の後は、いよいよ着付けのデモ。スペースが狭かったこと、モデルさんたちが普通の服を着ている上からだったので、モコモコして着せにくかったといった難点はあったものの、少なくとも雰囲気だけは味わってもらえたと思う。私が着付をしている間に、先生が私の説明したことを元に子供達に適宜質問してくださったことがとても嬉しかった。

この後は自由時間。Nさんのお友達が貸してくださった子供向けの浴衣や着物などを次から次へとやってくる子供達の着付けに大忙し。中には帯や紐のコーディネートにこだわる子もいて面白かった。どの子も私が言ったことを覚えていて、ちゃんと靴を脱いで畳(ござ)の上に上がってくれて感激。Nさんは和紙人形のしおりを子供達に作らせるプロジェクトに。そちらも大盛況だったようだ。

かくして無事終了。お昼は私の半ば強引な勧めでNさんとPorterのインド料理屋へ。着物姿でインド料理っつーのも変な組み合わせだな、と思いつつ。2時間近くおしゃべりして帰途に着く。この辺りから雨はますます本格化し、横殴りの雨に雹まで混じるありさま。あー化繊の着物にして良かったー。ほんとにボストンの天気って、着物には合わない。着物の上に雨コートを着てさらに毛布みたいなのを羽織っていたけど、冷気が容赦なく着物の繊維の中をすり抜け肌を突き刺す厳しい寒さ。もう春だというのに・・・。

家に到着した後は30分で着替えて今度は花屋の仕事へ。この悪天候にも関わらず客は来るもので、花束作ったり。しかしまあ、着物にしろ、花にしろ、自分の好きなことで周りの人に喜んでもらえるというのは本当に幸せなことだと実感したきょう一日であった。





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最終更新日  2007.04.13 23:45:51
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