実は、
浅草サンバカーニバルに出たことがある。
その頃通っていたダンススタジオの仲間に誘われて、基本的に「出たがり」の私は二つ返事で参加を引き受けた。
浅草サンバ参加経験者である学生時代の先輩に様子を聞こうと電話をしたら、開口一番、
「出るの?それとも観るの?」
と聞かれた。出るのと観るのじゃ相当違うらしい。
衣裳は間に合わせの、サンバというよりはフラメンコみたいなものを着て、振付も当日の朝、リハーサル会場でテキトーに決めてさあ行進。入賞はもちろん逃したが、参加することに意義があるオリンピック精神で楽しかった。
一緒のチームにすごい美人のヒトがいて、彼女は某週刊誌に「フォーカス(もう死語?)」されドアップで映っていた。同じ衣裳を着て、すぐそばにいたハズの私は影も形もなかった。カメラマン、正直なもんだ。