790724 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カテゴリ

フリーページ

カレンダー

2007.09.24
XML
カテゴリ:妊娠・出産
今回の妊娠が分かった後、出産方法に関して担当医と議論した時にはVBAC(帝王切開後の経膣分娩)に関しては全く話題にも出ずに反復帝王切開(repeated C-section)を勧められ、私も迷わずその方法を選んだのであるが、今頃になって私にはVBACの選択の余地は全くなかったのかと言う思いがちらりと頭をよぎるようになった。出産が近づくにつれて、「やっぱりまたお腹を切られるのイヤだな」と思い始めた(笑)のもあるし、周りの人から「VBACは考えなかったのか」と言われることが何度かあったこともある。

VBACを全く考えなかったというと、それはウソになる。許されるのなら、一度は普通に産んでみたいものだ、と今でも頭のどこかで思っている。帝王切開を経験したママ友さん達とそのことについて話をすると、その多くの中に「普通に産めなかった」ことに対する後悔あるいは挫折感に似た気持ちが見え隠れする。特に、私のように最初は経膣分娩を試みたものの、何らかのトラブルによって緊急帝王切開に切り換えられざるを得なかったママさん達にこの気持ちがより強いような気がする。母子の安全を優先させたからこその措置であることは頭では分かっていても、「できれば普通に産みたかった」と言う気持ちを持ったとしてもそれはむしろ当たり前の感情のような気がする。私など産後半年間ぐらい、思い返してはぐちぐちと悔やんだものだ。私がルナを出産した病院の前年の統計では、全身麻酔を使ったのは帝王切開手術全体の5%にすぎなかった。今日届いた出産の案内パンフレットに入っていた昨年の統計によれば、何とわずか1%だったらしい。それだけ私の状況は逼迫していたのだ。

だから、ルナの時のように経膣分娩を試みた結果、胎児の心拍数が低下して緊急帝王切開となり、あまりに急を要していたため局所麻酔が間に合わずに全身麻酔となってしまい、出産の瞬間の記憶もなく夫の立会いも出来ない・・・という事態だけは今回は避けたかった。今回の出産において私が望むことは、とにかく意識のある状態でダンナの立会いの下で共に赤ちゃんの誕生の瞬間を迎えたい、とそれだけであり、それが一番高い確率で可能となるのは計画的な反復帝王切開という選択だ・・・というのが私の中での結論だったのだ。

VBACが問題となるのは、わずかながら、帝王切開時の傷が元となって子宮の破裂を起こし、その結果、母子ともに死亡あるいは重篤な障害を残す事態を招く可能性が大きいことである。その確率は非常に低いようだが、低いからと言って自分がそうならないとは限らないわけで、VBACを行なえるのはこうした緊急事態が発生しても対応できるような設備の整った病院であることのほかに患者側にもいくつかの条件があるらしい。その条件については病院によって少しずつ違うようなので、私が実際にVBACを試みることのできる条件を満たしているのかもちょっと分からないし、仮に満たしていたとしても今さらVBACに切り換えるつもりもないのだが、いちおう担当医に聞いてみる価値はあると思っている。あなたの場合はVBACは出来ませんといわれればそれで気が済むし、VBACの条件は満たしていますよと言われても、その上で自分でやっぱり帝王切開でイイと選択したと思えばやはりそれで気が済むような気がする。今のままだと、何となく、「VBACにすれば良かったかな」といつまでも心の中で思い続けてしまいそうなのがイヤなだけなのだ。それに、他人から「VBACは考えなかったの?」と聞かれた時にもっとスッキリした説明が出来るような気もする。結局は、自分の気持ちの問題なのだ。

ネットを検索し、VBACを試みて成功した人、不幸にして奥様を亡くされた方、子宮破裂は起こしたが母子共に助かった人などさまざまな例を読んだ。それを踏まえての自分の選択肢とは、わずかながらでも子宮破裂や、あるいはそこまで至らなくても前回のように何らかのトラブルが起こって緊急帝王切開をせざるを得なくなり、出産に至るまで非常に緊迫し不安な状態を招くというリスクを冒してでも普通に生むことにこだわりたいのか、それとも、普通に生む可能性を自ら断ってしまうことになるものの、夫の立会いのもとに赤ちゃんの産声をともに聞くという光景を一番可能性高く実現するために計画的な帝王切開を選択するか、ということである。VBACが100%成功すると誰かが保証してくれるのなら、私は迷わずそれを選ぶだろう。でも、出産する以上、どんな妊婦にもリスクはある。100%上手く行く保証のある出産など一つもないのだ。仮に上手く行ったとしてもそれは結果論にすぎない。それなら最初に選択した方法を貫こう。でも、その気持ちを最後に後押ししてもらうために、次回、担当医に会った時に確認してみようと思う。私と夫と赤ちゃんにとって、最良の出産を迎えるために。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.09.25 08:37:04
[妊娠・出産] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X