ニッポンとアメリカの｢隙間｣で、もがく。

母の日。
朝は近くの行きつけのダイナーへブランチを。目玉焼きにベーコンにトースト、そしてアップルパンケーキという豪華なメニューで自分を祝う。
ルナは前日から泊りがけでいとこの誕生日会に行っており、これは好機会とダンナにアレックスを預けて急遽美容院へ行って髪を切ってもらう。あんまり変えなかったけど、すっきり。帰りはベトナム料理で自分をねぎらう。（食いすぎ）
ジーパンを新調しようと思ってGAPとANN TAYLOR LOFTに行ったけど、わざわざ買いたいと思うほどのものには巡り合えず、断念。でも、試着室であれこれ試着するということが出来ただけでも久しぶりで嬉しかった。しかし、産後の余波でやたらとアンバランスで中途半端な体型には何を着ても似合わない。おしゃれなママを目指すのはしばらく諦めよう。だいたいママになる前から大しておしゃれでもなかったんだから。
家に戻るとルナもすでに帰宅していたが疲れでぐっすり昼寝をしていた。というわけで、大量の洗濯をする。母の日でも家事からは逃れられず。
昼寝から起きたルナが、前々からの｢母の日にはママにケーキを作ってあげる｣という公約どおり、パパと一緒にチョコレートケーキを作ってくれた。ケーキの材料を、まるで化学反応の実験のように正確に量るダンナに適宜手抜きの極意を教育的指導しながら、チョコレートクリームに七色のスプリンクルのトッピングのかかった、いかにもアメリカ！なケーキが焼きあがった。砂糖はレシピの半分にしてもらったけど、それでも十分甘かった。でも、しっとりしていて美味しかった。ルナがケーキにろうそくを立てて、ハッピーバースデーツーユーの節でハッピーマザーズデーツーユー♪の歌を歌ってくれた。"It's the best mother's day in the world!"だって。そうそう。そのとおり。
カードには自分の名前も書けるようになったし、何て大きくなったんだろう。
夕飯はピザとグアカモーレ。途中、夕飯の支度とケーキ作りとアレックスのお風呂とシンクの詰まりとでバタバタしたが、総じては楽しい母の日だった。
数日前にルナがプリスクールから手形入りの手製の母の日カードを持って帰って来た。そこには｢ママと私｣と言うタイトルが先生によって書かれた絵があった。ルナが描いた私の顔は、にっこりと笑っていた。最近、ルナのことは怒ってばかりだけれど、少なくともルナの中では私はまだ笑顔なのだと、ちょっと安心した。