ニッポンとアメリカの｢隙間｣で、もがく。

我がファミリーはまだまだじいちゃんばあちゃんの代が現役で頑張っていて、私は感謝祭のホストというのをしたことがなくて、もっぱら行って食べるのみ。

今年はいつも行く叔父夫婦が旅行でいないということで、夫のいとこがホストをすることになった。

だいたい、このファミリーは何かと集まることが好きなのだが、集まるとなると食べるものはほとんど一緒である。マック＆チーズ、ポテトサラダ、フライドチキン、カラードグリーンの煮たもの・・・などなど。でも、それぞれが得意料理というものがあって、集まりには必ずリクエストされるものがある。たとえば、サンドラおばちゃんのチーズケーキ、シーラのポテトサラダ、など。私もそのうち｢ELLIEの○○｣と必ずリクエストされる一品を作りたいと思っていたのだが、今回、キッシュを作って持って行ってみた。

そしたら思いのほか大好評で、あっという間に無くなってしまったのである。これだったら２枚持って行けば良かった。

かくして新リクエストアイテムである｢ELLIEのキッシュ｣誕生。

サンドラおばちゃんのチーズケーキは絶品で、自分の娘達さえにもレシピを伝授していないらしい。だいたい、いつも目分量で作るからレシピ自体もきちんと書き残していないらしいけど、サンドラおばちゃん、死ぬ前にレシピを残しておいてよ、そうじゃないと死んじゃったら誰もチーズケーキが作れなくなっちゃうじゃない、とプッシュしておいた。それから、シーラに、ねえ、この前も聞いたと思うけど、ポテトサラダはどうやって作るの、とレシピ（これまた目分量）を大まかに教えてもらった。

そういえば私のキッシュも、いつも目分量でテキトーに作るので毎回微妙に味が違うんだよなあ・・・。

今はこうやってあちこちの家族のところで過ごしているけれど、いつか自分がおばあちゃんの代になったら、その頃には恐らく実現しているであろう広い広い一軒家（笑）の自宅に皆を招いて、ちょいとソウルフルなレシピのサンクスギビングディナーをホストするのが密かな楽しい夢である。