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2009.01.27
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カテゴリ:妊娠・出産
子供は2人は欲しいなあと常々思っていたが、思えばそれが実現するまでは長い長い道のりだった。

さかのぼること7年前、妊娠に備えて経口薬からインスリン注射に切り替えた。そうか、私は注射を7年間もやっているのか。

厳しい血糖値の管理の結果、妊娠許可が出て、ルナの時はあっさり妊娠したけれど、妊娠中もどんなに血糖値が良くても本当に大丈夫なのか不安で不安でたまらなかった。周りの歓迎モードと自分の不安モードのあまりのギャップにウツ症状になってカウンセリングを受けたほどだ。仕事も続けていて、周りに迷惑をかけないよう常に神経を遣う日々だった。ホリデーシーズンの繁忙期にかかる前にようやく辞めてこれからやっと妊婦生活を楽しもう、赤ちゃんのものを用意しようと思っていた矢先に妊娠26週で出血して切迫早産。胎盤が剥がれかけているかもと言われてその後約2ヶ月間ベッドの上での安静。赤ちゃんに問題はないと言われていたけれど、もうその頃には心配することが日課になってしまっていた。そして、出産は胎児の心拍低下による全身麻酔の緊急帝王切開。産声も聞けず、ダンナも立ち会えず。それが、赤ちゃんが無事に生まれて来てくれたことよりずっとショックで、その後半年間ぐらい、ぐちぐちと悩んでいたような気がする。

その後、さあそろそろ二人目を・・・と思ったら、今度はなかなか出来なかった。そしてやっと出来たと思ったらごくごく初期の流産。その後も一向に妊娠せず。周りのママ友達はどんどん二人目ができて、しかも、それが予期せず・・・なんてことだったりすると、何で私はまたこんなに厳しい血糖値管理を続けながらこんなに欲しいと思っているのに妊娠できないのだろうと羨む気持ちをどうやって抑えようかと心の中で葛藤する日々だった。

今でも冗談なのか本気なのか3人目は?と聞かれるけれど、たとえ10年若かったとしても答えはノーだろう。あのタイトな血糖値管理をもう一度やれと言われても、もうやれない。絶対に、やれない。

私にとってはどちらの妊娠も、子供をこの世に送り出すまでの手段でしかなく、それを楽しもうとかそこに何か意味を見出そうとか、そういった余裕は全くなかったように思う。

でもまあ、それでもいい。妊娠・出産となるとワケありの私が2人の子供に恵まれただけでもほとんど奇跡に近いことなのだ。

二人目がなかなか出来なかった時は、何だか自分の人生が宙ぶらりんになってしまったような気がして焦った。出産後も同じ仕事に同じペースで復帰していればそんなことはなかっただろうが、出産後に仕事を止めてしまった私は、社会から取り残されて、ああ、私はこの中途半端なまま人生を終えてしまうのだろうかという焦りに捕らわれてしまっていたのである。その点、何だかんだといって身体的にも社会的にも実質的な変化を経験することのなかったダンナと気持ちがズレていると感じたこともあった。

二人目が生まれて、アレックスが幼稚園に行くようになれば・・・と少し前を見て人生設計ができるようになって私の気持ちも安定してきた。

この、妊娠と出産という経験は、これまでイロイロあった(笑)私の人生の中でも、特に私の心を掻き乱し、これまでの既成概念をひっくり返すようなすさまじい経験だったと思う。あまり上手に対処できなかったとは思うけれど、もういい。もう終わったのだ(笑)。





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最終更新日  2009.01.27 22:26:24
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