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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2009.09.22
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カテゴリ:育児_日本語学校
ルナがわけも分からず毎週日本語学校から大量の日本語の絵本を
借りて来る。これを、毎朝、現地校に行くまえのわずかな時間を使って
読むことにしたのだが、私の友達によると、ルナが借りて来る
この名作シリーズは、原作にかなり忠実、つまり、
子供向けにあまり脚色していなくて結構ショッキングな内容だったりする。
自分が子供の頃に読んだ話でも、細かいところは忘れていたりして、
ああ、そうだったのか、と納得したり。

たとえばアルプスの少女ハイジの話。私の中では山の中で走り回っている
ハイジがどのような経緯でフランクフルトに住んでいる車椅子のクララと
知り合うようになったのか結びつかなかったのだが、あれは、町に行かないと
学校がないから学校に行くことになったハイジが、クララの家に預けられた
わけだね。私はその辺の細かいところは全く記憶が飛んでいて、
ロッテンマイヤー先生がイジワルだったとか、クララが歩いたとか、
その辺りしか覚えていなかったんだけど。

で、今日の「ちからたろう」という日本の昔話はすごかった。
まず、ちからたろうが生まれた経緯からしてすごい。
幼い息子を病気で亡くした年老いた夫婦が、あまりの悲しさに
長年何もせず泣いて暮らしていて、風呂も入らなかったので
身体に垢がたまってしまい、そのたまった垢で死んだ息子に似た
人形を作ったら、それが命を得て「ちからたろう」になったとさ。
ひえーーーーーー。
で、その後成長した「ちからたろう」は、桃太郎のように、
けらい(ただし、人間の若者2人)をしたがえてバケモノ退治に行くのだけど、
この最初に家来になった若者がでっかいお堂(そう、お堂ですよ、建物ですよ)を抱えて歩いていて道をふさいでいたので、それが邪魔だと「ちからたろう」が
叩き壊してしまい、そのあまりの強さに恐れ入ったその若者が家来に
なっちゃったという・・・。

で、これまたビックリなのは、こういったナンセンスなものを、
子供は意外にもあっさり流せるということ。

花さかじいさんでは、悪いじいさんの方が犬を殺しちゃったりするし、
どの話も、登場人物の誰かが必ずと言っていいぐらい死ぬし、
親の私の方が、こんなのを読んでいいんかいな、とヒヤヒヤしてしまう。

でも、こうした話が生まれた当時は、子供が死ぬことも、
親が若くして死ぬことも決して珍しくなかったんだろうなあ。
つまり、現実の方が衝撃的で、お話はそれを和らげるための
ものだったのかも。

かといって、最近のディズニーのように、元の話をやたらと美化して
きれいごとばっかり並べちゃうのもどうかなと思うし。

まあ、ヒヤヒヤしているのは親の私だけで、当の子供はあまり詳細には
こだわらず、大筋だけを把握して納得してんのかね。






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最終更新日  2014.10.17 07:42:22
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